団体戦で学生日本一を決める全日本学生優勝大会。早大女子部は昨年同様、今年も一部(五人制)での出場であった。二回戦での早稲田初の相手は、昨年度ベスト8の好成績を残した強豪・筑波大。全員が白熱した試合を展開したものの、残念ながら0-2で敗退となった。
初戦から強豪・筑波大に挑んだ
先鋒を務めたのは、全国高等学校選手権57キロ級で優勝経験のあるホープの姥琳子(スポ1=福岡・修猷館)。序盤からすかさず投げ技に挑むなど積極的な攻めを見せたが、惜しくも引き分けとなった。続く次鋒の出口華(スポ3=兵庫・夙川)は、序盤で対戦相手とともに2つの指導を受けるなど、後がない試合展開に。寝技などで果敢に攻め込んだ出口だったが、残り時間あとわずかで反則負けを喫した。
積極的な攻めを見せた今回初出場の姥
続いて試合に臨んだのは、中堅の中水流りり(スポ4=東京・渋谷教育学園渋谷)。中水流は試合中盤、足を掛けようと体勢が不安定になったところで払い腰を決められ、技ありを奪われてしまう。そのままポイントを得られず優勢勝ちを許し、早大は残る二人が引き分けも許されないという、窮地に立たされることとなった。
勝利へポイント奪取が絶対条件の中、副将には大森恵花(スポ2=東京・渋谷教育学園渋谷)が登場。全日本柔道連盟強化C選手(ジュニア)に選出されている大森は、同じ強化C選手の筑波大・谷岡成美との一戦を迎えた。両者とも指導を一つも受けず、積極的な技の掛け合いが続いたこの試合。大森も一歩も引かない動きを見せたが、惜しくも引き分けに終わった。
自身と同じである強化選手と臨んだ大森
大将の黒田亜紀主将(スポ4=山梨・富士学苑)も拮抗(きっこう)した試合の末に引き分けとなり、0-2で筑波大に敗れた早大。だが、万全のコンディションでない中で、筑波大を相手に一人一人がベストを尽くせた試合となり、今後へ向けて課題や手ごたえを得たのは間違いない。黒田主将も、今後の大会に向けての躍進を強く意気込んでいた。今大会を踏まえ、今後の女子柔道部の更なる活躍に期待したい。
悔しさをにじませながらの退場も今後の勝利を誓う
(記事・写真 今村奎太、湊紗希)
結果
二回戦 対筑波大 0-2
コメント
黒田亜紀主将(スポ4=山梨・富士学苑)
――今回の試合を振り返ってみていかがでしたか
チームとして万全の状況ではなかったですけど、そうした中でも一人一人がベストを尽くせた試合でした。
――課題や反省点はありますか
ギリギリだったりあとちょっとで負けてしまった所もあったので、勝利に対する執念や欲をもっと出していけたらと思います。
――主将として意識された点はありますか
筑波は実力差がそんなにないんじゃないかと思っていて、そこで弱気になったりしないように、皆で力を合わせようと声掛けしていました。
――今後に向けて意気込みをお願いします
9月の東京学生柔道体重別選手権大会の結果で尼崎(=全日本学生柔道体重別団体優勝大会)に出られるかどうか決まります。まずそこで皆が個人戦で頑張ることが団体戦にも繋がるので努力していきたいと思います。