各階級7人編成で行う団体戦、全日本学生体重別団体優勝大会(全日本学生体重別優勝)が兵庫・尼崎で行われた。今大会には、まず2回戦で激突する天理大の撃破、そしてベスト8以上進出を目標に掲げて臨んだ早大柔道部。1回戦の東北学院大戦を5-0で快勝するも、迎えた強豪・天理大との2回戦で大将戦までもつれる奮闘を見せるも1-2で惜敗し、悔しい2回戦敗退となった。
今大会にはベスト8を目標に掲げた
初戦の相手は東北学院大。1人目の先鋒・道下新大(スポ3=東京・国士舘)が払腰で早速一本勝ちを収め、幸先のいいスタートを切る。早大はその後も次鋒・中野智博(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が内股、続く飯田健介(社2=福岡・南筑)は開始6秒のところで袖釣込腰、そして中堅を務めたルーキー中島竜生(文構1=東京・早実)も袖釣込腰を決めて4人連続で一本勝ちを収めるなど、終始流れを引き渡さずに5-0で快勝した。
初戦で開始直後に袖釣込腰を決めた飯田
2回戦で相手に迎えたのは、強豪・天理大。長嶋主将が「すごく強い相手だった」と振り返るように、早大は苦しい試合展開を迎える。先鋒の長嶋主将が相手に技あり優勢勝ちを許すと、2人目の次鋒・中野は引き分け、続く五将の飯田は指導が重なって反則負けを喫し、なかなか得点を奪うことができない。しかし、0-2で出番を迎えた5人目の三将・道下が前方に崩れた相手をすかさず巻き込んで倒れ込み、払巻込で技ありを獲得。技あり優勢勝ちを収め、見事に最初の得点をもたらした。このまま天理大に詰め寄りたい早大だったが、残りの副将・中島瑞と大将・工藤が攻めの姿勢を見せるも引き分けに終わり、1ー2で惜しくも天理大に敗れ、2回戦敗退となった。
2回戦で払巻込を決める道下
終始隙の無かった強豪・天理大を相手に、大将戦までもつれこむ奮闘を見せた早大柔道部。あと少しのところで準々決勝進出を逃したものの、「みんながいい試合をしてくれたので、キャプテンとしてすごく嬉しかった」と長嶋主将は納得の表情を見せた。今年の団体戦は、残すところ11月の早慶柔道対抗戦(早慶戦)のみ。柔道部全員が力を出し切り、笑顔で終わる一戦にしてほしい。
大会を終えて笑顔を見せる早大柔道部
(記事・写真 湊紗希)
結果
▽1回戦 対東北学院大 5−0
▽2回戦 対天理大 1-2
コメント
長嶋勇斗主将(スポ4=山梨・東海大甲府)
――どのような目標で今大会に臨まれましたか
組み合わせを見たときに天理が2回戦の相手だったので、まず絶対に天理に勝つぞとずっと言ってきました。とりあえずは2回戦で天理に勝つこと、そして、チームで最初に決めたベスト8というのを一番大きな目標として臨みました。
――ご自身の2試合を振り返っていかがですか
試合前に親指を折ってしまって。試合できるのかなという感じでしたが、割とちゃんとできて良かったです。でも指は関係なく、もっと出し切れたというか、いろんなことができたんじゃないかなと思います。特に2戦目の100キロ級の相手はすごく強い選手で、僕がしっかり止めていればもう少し違った結果になったかなと思うので、悔しさは残りますが、最後の大会をしっかりやり切れたので良かったです。
――出場7選手のうち、4年生は長嶋主将のみでした。他の後輩選手の試合をどのようにご覧になっていましたか
仲がいいチームなので先輩後輩という学年の壁はあまりなく、自分が戦ってないときは学年を気にせずアドバイスをしています。僕は試合中ずっと声を出していて1回怒られましたが、それでも選手を勝たせたいと鼓舞できて、その結果みんながいい試合をしてくれたので、キャプテンとしてすごく嬉しかったですね。
――11月には早慶戦も控えています。最後に意気込みをお願いします
3年連続で負けているので、最後の早慶戦は絶対に勝ちます!