京大に快勝!2回戦進出

女子ホッケー

 早大女子ホッケー部の全日本学生選手権(インカレ)が幕を開けた。初戦の相手は3月に練習試合を行った京大。試合は早大のペースで進み、DF瀧澤璃菜主将(スポ4=岩手・沼宮内)が先制点を決めるとその後も点をコンスタントに奪い6−0で勝利をおさめた。明日の準々決勝へと駒を進める。

 早大のセンターパスで初戦が幕を開けた。早大「攻撃的なポジションで早い段階で得点を取るというのを意識した。」と安岡裕美子監督(平16卒)と言うように、試合開始から敵陣に攻め込んでいく。開始約3分DF瀧澤璃菜主将(スポ4=岩手・沼宮内)がサークルインするとキーパーとの1対1を制し先制点をあげると試合を支配する。その後も攻め続け自陣には踏み込ませないが早大もペナルティコーナー(PC)を決められず第1クオーター(Q)を終えた。第2Qが始まるとMF南家未来(教2=京都・立命館)からDF瀧澤主将へボールが繋がるとサークルへ侵入しPCを獲得し、これをMF有賀瞳(スポ3=東京成城学園)のアシストからFW福井更彩(法4=東京・早実)がゴールネットを揺らし2対0とした。

ハットトリックを達成したDF瀧澤主将

 第3Q序盤DF瀧澤主将自らボールを運びシュートを打つがここは相手GKの守りもあり弾かれてしまったが、その後獲得したPCをしっかりと沈め点差を広げる。その後も攻撃の手を緩めることはなかったが得点にまでは繋がらず、3―0で最終Qへ突入。第4Qが始まるとGK古屋萌杏(スポ2=埼玉・飯能)がチャンスメイクをするが阻まれてしまう。しかし8度目のPCを再びDF瀧澤主将が決めハットトリックを達成し相手を圧倒。さらに試合終盤、「練習通りと思い打った」(南家)とDF瀧澤主将からパスを受けたMF南家が2点連続で奪い6−0で京大を突き放し初戦を突破した。

2得点の活躍をしたMF南家

 「簡単に勝てる相手ではないというのはわかっている」(DF瀧澤)そんな強豪・天理大と準々決勝で対戦する。天理大は昨年の準優勝校であり、大学女子ホッケー界の「四強」の一校。苦しい戦いにはなるかもしれないが、得点の機会はあるだろう。4年生にとっては最後のインカレ、悔いの残らないプレーをして欲しい。「全員ホッケー」でいざ決戦へ。

(記事 新藤綾佳、写真 涌井統矢)

結果
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大
京大


コメント

安岡裕美子監督(平16卒)

――きょうの試合はいかがでしたでしょうか

初戦なので点を取れて勝てたところがすごく良かったかなと思います。

――京大と対戦経験はありましたか

今年の3月に来ていただいて練習試合をしました。今回は1年生もいたので早めにマークの特徴をつかむようにという点は注意しました。

――きょう試合をしてみての印象はいかがでしょうか

こちらが攻めれたので良かったかなと思います。

――ゲームプランはどのようなものを考えていましたか

攻撃的なポジションで早い段階で得点を取るというのを意識してやりました。

――2回戦への意気込みをお願いします

全員でしっかり守備をして、狙えるところではリスクを負ってしっかり得点を取り勝ちたいなと思います。

DF瀧澤璃菜主将(スポ4=岩手・沼宮内)

――きょうの試合を振り返ってみていかがでしょうか

最初自分も緊張していたのもあってガチガチだったのですが先制点を取れたので良かったと思います。

――4年生として最後の全日本学生選手権(インカレ)にどのような気持ちで臨まれましたか

秋に入ってから勝ちにこだわりたいという思いが自分のなかで強くて、まずは初戦をしっかり勝利をおさめるという気持ちで臨みました。

――実際に試合をしてみて京大はいかがでしたか

3月に練習試合を東伏見に来ていただいてやったのですがその時に結構パスで崩してくるイメージがありました。スピードよりもパスで崩してくるという印象で、ワセダは3月の時にパスで崩されていたこともあって崩されないように自分たちは中締めをしっかりして中から外に追いやるようなディフェンスをイメージしてやりました。

――パスへの対応はできましたでしょうか

3月に比べたらできたかなと思います。

――ハットトリックとなった得点シーンを振り返ってみていかがでしょうか

1点目は貰ってすぐキーパーと1対1の状況だったので決めるしかないなと思って決めました。2点目と3点目はPCだったのですが一番最初にPCを取った時に練習不足ではあるのですがヒットの調子が悪くてうまく当たらないなぁと思っていました。自分のヒットが弱くて相手に取られてしまい通用しないのかなと弱気になっていてパントとかの方が良いのかなと思いましたが、やっぱり自分で決めたいなと思い打ったら入りました。

――天理大戦への意気込みをお願いします

簡単に勝てる相手ではないというのはわかっています。それでも自分たちがやろうとしてきた私たちなりのホッケー、今まで練習で気を付けてきたこと、普段の練習の成果を発揮するのと相手の凄さを知ってきます。

FW福井更彩(法4=東京・早実)

――試合を振り返っていかがでしたか

きょうが初戦ということで、良いイメージを持って大量得点をることで勢いをつけようと臨みました。たっきー(瀧澤主将)がFWに上がってくれているので、そこをみんなで押し上げて確実に得点を取ろうと決めていました。

―最後のインカレですが、どのような意気込みで臨まれましたか

インカレということで少し意気込んでしまって、最初は動きが少し硬くなってしまいました。慣れないポジションで今やっている中で、後輩からの声であったり後ろからの指示であったりでなんとかやっているという面もあったんですけど、きょうの試合で勢いに乗れたかなと思うので、このままの勢いで1つでも良いプレーを増やして、私たちの目標である4強へ挑みたいと思います。

――得点シーンを振り返っていただいていかがでしたか

さっきみんなで押し上げてって言ったんですけど、きょうはサイドがうまく使えていて、MFがサイドに上がって空いたところに、たっきーであったりFWの人がうまく入れて、パスが通ったので前半の得点に繋がったのかなと思います。あとは、PCとかでも、練習でやっているプレーを決め切れたので良かったかなと思います。

――チームとして完封に抑えましたが、ディフェンスはいかがでしたか

相手に分析されている分、自分たちも練習試合をさせていただいた時の映像を見た上で挑みました。スティックを下げて、体の位置を下げることで相手との1対1で負けないというのを意識していたので、ボールを後ろに逃さず前に送るっていうのは練習のうちからしっかりとやってきて、そこで負けなかったのはよかったかなと思います。後ろにこぼたボールもすぐにカバーできていたので良かったなと思います。

――あすの天理大戦への意気込みをお願いします

関西のチームと戦える機会ってそうそうないので、あしたは春リーグを優勝した天理大とやれるということで今は楽しみの方が大きいです。今いる選手が1人でも欠けたらチームとして成り立たないと思っているので、1人1人が声出しとかをきょうよりも意識して、1プレー1プレー集中して、チャンスは必ず来ると思うので、それをを無駄にしないように、4年生として不甲斐ない姿を見せないように楽しんでプレーしたいと思います。

MF南家未来(教2=京都・立命館)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

いつも立ち上がりが悪くて、大会自体としても初戦だったので声を出して自分たちのペースを作っていこうということでみんな意識して声を出していました。いつもよりかは立ち上がりからたっきーさん(瀧澤璃菜主将、スポ4=岩手・沼宮内)が前に居たこともあり勢いよくいけたかなと思います。

――京大の戦ってみての印象はいかがですか

相手がやりやすいとか、やりにくいというのはありませんでした。自分たちがルーズボールに対しての対応が遅かったり、戻りが遅かったりしました。京大はリスタートが早かったので自分たちがその分遅れていましたが、それはゲーム内で修正してディフェンスも徐々に前に出るようになったので良かったと思います。

――第4クオーター(Q)で2点連続ゴールをあげましたね

会場がホームということもあり、いつも練習している側のコートで第4Qで攻めていていました。最後サークル内に入ってたっきー(瀧澤主将)さんからラストパスを受けた時に練習通りと思い打ったら入りました。そこは練習の成果が出たなと思いました。

――天理大戦への意気込みをお願いします

確実に格上で四強のうちの1校なので、まずはしっかり守り耐えていたらチャンスはあると思うのでそこをしっかり決め切りたいです。「全員ホッケー」で戦いたいと思います。