勝負の時、全日本学生選手権(インカレ)が近づいている。今回お話を伺うのは、DF石倉花恋(教4=静岡・沼津商)とGK南有紗(スポ3=埼玉・飯能)。ともにチームを守備で支えている。南選手は春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)でGK王に輝いた、早稲田の守護神だ。お互いに信頼を置いているという2人に、春シーズンの振り返りやお互いの印象、インカレへの思いを語っていただいた。
※この取材は10月7日に行われたものです。
ワセダの守護神
仲の良さがうかがえる対談となった
――まずは、春のシーズンを振り返って、いかがですか
石倉 チームとしては、今まで3位を保ってきたところが4位に落ちてしまい、4年生としては悔しい思いでした。4年生みんなで話し合い、夏合宿も強いところへ行って、厳しい夏を乗り越えることができたので、悔しさが糧になったと思います。個人的にも春は悔しいシーズンでした。その分、夏の合宿や一日練習も乗り越えられたと思います。
南 私も春のシーズンでは、3位から4位に落ちてしまったのがショックで、ふがいないなと思いました。今まで勝てなかった相手に1-1で引き分けるなど、いい試合もできましたが、最後に勝ちきれないという弱さが出てしまったので、秋につなげないといけないなと、春の最後に思いました。
――チームのために心がけたことは何ですか
石倉 コートに立てない時間が長かったので、そういう時は、ベンチにいる誰よりもいい声をかけようと意識していました。練習中は、4年生になってコミュニケーションが少なくなるのは嫌だったので、1人1人と1日に一言以上は話すようにしています。
南 私は一番後ろから前に指示を出すポジションなので、まわりからの信頼が大事だと、1、2年生の時には感じていました。練習中に感情的になってしまう時があって、それで信頼を得るのは難しいなと思っています。また、自分がジュニアの合宿などで学んできたことをチームに還元できるように心がけています。
――夏の練習で伸びたところ、意識したところはありますか
石倉 DFとしては、マークを意識しています。有紗が後ろからマークの声かけをしてくれて、最初はついているのですが、相手からパスを出された瞬間の動きで負けてしまうことが多かったです。春季リーグや、立命館との合宿でも前半はそういうプレーが多く、たくさん抜かれてしまいました。ただ、合宿の後半からは、いいタイミングで出たり、打つ瞬間にスティックを出してシュートを防げたりした場面がありました。そこは声かけを頼りにしながらですが、できるようになってきたと思います。
南 自分の弱点は、基礎的なことができていないことだと思います。夏は1日1個、練習が始まった時に「今日の目標はこれにしよう」と、2つ下のGKの子(GK高橋詩帆、スポ1=栃木・今市)と一緒に決めていました。それができなかったら、次の日もその課題に取り組んでいました。
――高橋選手の存在は大きいですか
南 大きいですね。上手で、強気なところもあるので、負けられないなと思います。
――苦しかった試合や、記憶に残っている試合はありますか
南 春は、駿河台大戦です。結果は1-1で、駿河台大を相手に初めて負けなかった試合として印象に残っています。「いい苦しさ」の試合でした。王座の試合は、聖泉大に0-1で、あっけない失点で負けてしまいました。その時は、自分は何のためにこんな防具をつけてみんなに指示を出しているんだろうと思って、すごく苦しかったです。秋は、山梨学院大戦です。0-7という大差で負けてしまい、力不足を感じた試合でした。
石倉 自分も、一番は春の駿河台大戦ですね。動きが悪く、点を決められた後に交代したので、個人的には悔しさがあります。ただ、夏合宿でも頑張って、秋になったので、気持ちを切り替えて、出られる機会があれば頑張っていきたいと思います。
――春季リーグ戦で、南さんはGK王に輝きました。いかがでしたか
南 去年に頂いたときはとても嬉しくて、こんなのいただいちゃっていいのかな、という感じでした。今年また頂いたときには、自分は去年より成長していないなと思っていて、この状態でもらうのは他のGKの人にも申し訳ないと思いました。もっと努力しないといけないなと感じています。
石倉 謙遜だよ、全然よかったよ。
「勉強にもホッケーにも打ち込める環境」(南)
南
――お2人がホッケーを始めたきっかけは
石倉 急に答えやすい質問になった(笑)。私は中学のときに始めたんですけど、小学生のとき何も運動してなくて、何かスポーツしたいなと思ったときにたまたまホッケー部があって。みんなスタートライン一緒だし、ユニホームかわいいし、まあやってみるかという軽い気持ちで始めました。
南 自分は高校からです。たまたま一緒の高校に行った友達に誘われてホッケー部に行ったときにトートバッグをもらってしまって、入ろうかなと思いました。
一同 (笑)。
――今のポジションはいつからですか
南 GKは高校1年生からです。じゃんけんで負けてしまったのがきっかけで(笑)。
石倉 DFは中学の終わりからですかね。一回大学入ってFWとかもやりましたけどね。すぐDFに戻りました。
――他のスポーツはやったことありますか
石倉 私はないです。あんまりスポーツはできないんですよ。背も低いし(笑)。
南 でも、マラソンは得意ですよね。
石倉 そうだ、マラソンはできます。有紗は陸上やってたもんね。
南 そうなんですよ。陸上部でした。走り高跳びと走り幅跳びをやっていたんですけど、あんまり活動してなくて(笑)。
石倉 結構、他のホッケー部員が運動神経いいよね。
――ホッケー部員で一番運動神経がいいのはどなたですか
石倉 くるみ(稲田、スポ3=佐賀・東明館)とかがめっちゃいいよね。あとはキャプテン(小澤眞帆女子主将、教4=埼玉・飯能)も運動神経いいんですよ。なんでもできる。
南 そうなんです。かっこいい。
――ホッケーの魅力や好きなところはどこですか
石倉 魅力はボールが速いことですかね。あとは出ている腕とかもかっこいいよね。
南 足とかも結構出ててかっこいいです。
石倉 好きなところは何だろうね(笑)。
南 自分は相手が入れたいと本気で思って打ったシュートとかを止めたときは快感だなあって思いますね。それでチームが勝てたりすると、やってきてよかったなってなりますね。
石倉 確かにそれはそうだね。
――石倉さんは大学卒業後もホッケーは続けられますか
石倉 実業団とかクラブチームではないんですけど、地元が静岡なので国体予選は静岡で出場しようかなって思ってます。たまにワセダに練習に来て国体に備えられればいいなと思います。
南 頻繁に来てください(笑)。
――同級生は仲良しですか
石倉 学年によって人数に差があるんですけど、結構どの学年も仲いいですね。4年生も仲いいですよ。まあ、4年も一緒にいたら分かってきますからね、お互いのことを(笑)。
南 3年生はいちばん仲良くて。
石倉 抜群ですね、もう。
南 1、2年生からも3年生は仲良くていいですね、って言ってもらえるところが自分たちの学年のいいところかなと思います。みんな優しい人です。
石倉 基本的にふざけてるしね(笑)。いいことだと思います、本当に。
――石倉さんから見た下級生はいかがですか
石倉 うわ、難しいなこの質問(笑)。1年生はまだ入りたてってこともあって、まだもうちょっと殻破れるのかなっていうのはありますね。もっと面白いと思うし。もちろん今も十分面白いし、ホッケーでも活躍してくれているんですけど、もう少し知ってから卒業したかったなっていうのはありますね。これからもしゃべりかけようと思っています。2年生は真面目で本当にホッケー好きなんだなって思います。それにみんなのことも思いやってくれるし、空気も読むし。私、すごいほめてますね2年生のこと(笑)。でも本当に頑張り屋さんが多いです。切り替えも上手だし、一緒にいて楽しいです。3年生はずっと一緒にホッケーしているので1番話しやすいし、楽しいですね一緒にいて。すごく受け入れてくれているなって感じます。本当に3年生は楽しいです。普段はふざけているんですけど、自主練とかはしっかりやるし、負けず嫌いの子たちが集まっていて。みんないい子たちですね。
――南さんから見て上級生はいかがですか
南 怖い時もあるんですけど、1人1人が自分を持っているなあっていうのは思っていて。周りに流されたりはしないですよね。自分は少しなよなよしてしまうこともあるので、自分を持っている4年生は尊敬しています。下の学年もついていきたいって言っていて。かっこいいなと思います。
石倉 うれしいですね、本当に(笑)。
南 ちょっと照れる質問でしたね(笑)。
――チームの推しメンはどなたですか
石倉 こんなところで同期を出すのもアレですけど、私は藤本晴菜(スポ4=栃木・今市)を推していきますね。同期なんであんまりいうのも恥ずかしいんですけど、チームのムードメーカーなんですよ。ムードメーカーというと明るくするとか、楽しくする、和ませるって感じだと思うんですけど、晴菜は考えていて、わざとふざけることもできるし、締めるところは締めるし、自分のケアとかも真面目にやってるんで、切り替えも上手でいいなと思いますね。自分もそういう風になれたらなって思います。でも基本ふざけてます(笑)。
南 自分は2年生の瀧澤(璃菜、スポ2=岩手・沼宮内)ですね。
石倉 私もタッキーか迷った(笑)。
南 タッキーは練習中もそれ以外も本当に真面目で、よく考えていて、自分がプレーに迷ったときとかタッキーに言うと思ったことを言ってくれて。変に遠慮せずに言ってくれるのがすごい尊敬できるなというのがあって。普段は笑い方もへんなんですけどね(笑)。でも話すと真剣に相談も乗ってくれたりして、真面目で本当にいい人だなって思うので、タッキーを推します。
――オフの日はどう過ごしてますか。
石倉 最近、昔のドラマを見るのにはまっていて。3年生の雅子(梅村、人3=岐阜・可児)が昔のドラマ結構知ってるんですよ。教えてもらって見てます。今日も授業が空いているときに一緒にパソコン並べて動画を見るっていう(笑)。
――ちなみにきょうは何をご覧になったのですか
石倉 きょうはリンカーンの芸人の大運動会を見ました。いっぱい笑いました(笑)。ドラマじゃないですけど(笑)。
南 私は家にいるときもあるんですけど、家にいるときは結構寝ちゃってて。あとは猫と遊ぶか。ちょっと出かけるのは車を運転するのが結構好きで。どこか行ったりするんですけど、頻繁に小さな事故を起こすので(笑)。最近は控えてます(笑)。
石倉 そうなんだ(笑)。知らなかった。
南 あとは同期と予定合わせて出かけたり、ご飯食べたりします。
石倉 最近だと『シン・ゴジラ』見に行ったね。一緒に。
――映画はどうでしたか
石倉 ゴジラ強えーってなりましたね(笑)。
南 あとは手がかわいかった(笑)。
石倉 手だけ短いっていう(笑)。ぜひ見に行ってください。
――試合前のルーティンはありますか
石倉 絶対やってることあるんだけどな。日常になりすぎて思い出せない(笑)。
南 自分は鏡があったらそれを使って、自分に話しかけてます。防具つけるときも詩帆が離れた時に1人でゴールポストの上を見てから審判にあいさつするようにしているんです。そのときに自分は何が怖いのかな、とかを自分に問いかけて、失点が怖いとか思うんですけど、今までやってきたことやチームがいるから大丈夫だよ、って自分に言ってます。
石倉 えー、知らなかった!
南 ボソボソボソって小さな声で言ってます(笑)。
石倉 そういうの大事だよね、絶対。私はすね当てつけるときにスティックでバシバシ叩いて、よし行くぞ、頑張るぞって言ってから試合してます。よく緊張しちゃうんで、カッとなっていたほうがプレーできるんで。それかフーと息を吐いているかどっちかですね。
南 あとは並ぶとき、私たちは絶対隣なんですよ、1番と2番なんで。だから叩いてもらうからコソッと話しかけてます。
石倉 頑張ろうねってね。この間は背中をなで合いました。何やってるんだろうと思いましたけど(笑)。
――お2人から見て、小澤主将はどのようなキャプテンですか
石倉 私は同期から見てなんですけど、プレー面でも落ち着かせてくれるし、引っ張ってくれるし、練習中でも率先してどんどんメニューとか考えてくれるので頼りがいがあります。めんどくさがっているように見えてちゃんとビデオとか見て研究もしてくれているので、ちゃんと付いていけば大丈夫だろうなっていう安心感はありますね。
南 私は高校の時からずっと先輩で主将をされていたので、眞帆さんがいれば大丈夫って思うことが多くて。なんか、本当にキャプテンっていう感じです。
石倉 ゲームやプレーでもそんな感じするよね。
――出会った時のお互いの印象はいかがですか
石倉 ぱっと見の印象ですよね。前髪かわいいなって思いました(笑)。
南 当時は今の半分以下で(笑)。
石倉 それにこんなしゃべり方だし、かわいいなこの人って思いましたね。背高いのに前髪も声もこんな感じだし(笑)。あとは試合を初めて見た時も驚きでした、ギャップがあって。
南 練習試合もあったので、私は高校時代から知っていて。
石倉 そのときから前髪かわいいなと思ってたんですよ(笑)。
南 私も花恋さんのこと見てて。そのとき、花恋さんはキャプテンだったんですよ。当時は少し眞帆さんのこと怖いなって思っていたので、花恋さんはとても優しそうだなって思っていて。大学に入ってしゃべったときもいつも笑顔で接してくださって、でもホッケーに真摯に向かい合っていて…。
石倉 それ初対面の印象じゃないじゃん(笑)。
一同 (笑)。
――ではお二人の今の印象はいかがですか
南 最初のときの優しそうだなっていう印象は今も変わらなくて。でも芯のある方だなとも思っています。たぶん3年生から1番人気は花恋さんです。そして…。
石倉 めっちゃ照れますね(笑)。もう(笑)。
南 普段のホッケーに対する考えだったり、日常生活とかでもいっぱい尊敬するところがあって。個人的にはすごく好きです。
石倉 なんなんですか、このインタビュー(笑)。じゃあ、逆に私から言います。さっきタッキーのことを真面目って言ったんですけど、実は有紗もそうで。普段はこんな感じだし、同期がやっているくだらないことを拾って楽しんでるんでいて、そんなところも面白いんですけど、でも練習になったときは継続してどんな時も真剣にやっているなというのは分かって。入ってきた時から上手だったのに、ジュニアとか上のチームを目指して選抜のチームに遠征に行っているのがすごいなと思っていて。そもそも上手なのにどんどん上を見てそれをチームに還元しようとしている姿はこっちまで影響されますね。だから試合中とかは言ってくれるんで頼りにしています。とりあえず有紗の声聞いとけば大丈夫だろうっていう。頼りがいありますね、後輩ながら。
南 もうやめてください(笑)。
石倉 2人して何言ってんだろう(笑)。初めてこんなこと言い合いましたよ(笑)。
一同 (笑)。
――お2人がホッケーをするために早大を選んだ理由は何ですか
石倉 ホッケーだけじゃなくて勉強にもちゃんと力を入れたいなっていうのがあったのと、高校の時に早大のホッケー部の練習に参加する機会を先輩たちが設けてくれて。そこで行ったときにすごく雰囲気が良くて。高校の時は先生が絶対王政みたいな感じだったんですけど、たまたま行ったときワセダには監督がいないタイミングだったみたいでみんなで言い合ってやっている姿とかを見てかっこいいなと思って。自分もそんな風に大学生活を過ごせたらいいなって思って選びました。
南 自分も高校の時に眞帆さんがワセダに行かれて、ときどき自分の高校の練習に戻って練習に参加するときにいろいろ話してくださって。その時にワセダは本当に楽しそうだなっていうのをがあって、ホッケーにも真剣に打ち込めて、ワセダにはいろんな人がいて、自分も興味があって。勉強しながらこれだけホッケーも頑張れる大学は他にないだろうなと思ったのでワセダにしようと思いました。
「結果を残して終わりたい」(石倉)
石倉
――では、インカレについてお聞きします。まずはインカレへの思い入れをお願いします
石倉 インカレが引退試合になるので、その分思い入れは強いです。1回戦の相手は強豪の天理大ですが、たとえ相手が強くてもあきらめずに、気持ちを強く持って行きたいですね。最後なので、やれるだけのことはやって、自分にできることは120パーセント出していきたいと思っています。
南 4年生とできる試合はインカレで最後なので、悔いなく終われるように、自分にできる最大限以上のことができるようにしたいです。インカレに向けて練習を頑張って、1日でも長く試合ができるように勝ちに行きたいと思います。
――インカレに向けて強化していきたいところはありますか
石倉 夏からやっていたマークです。あと、1対1で抜かれてからの失点は悔しいので、そこでは負けないようにしたいですね。この間も、タッキーを練習に誘って一緒にやりました。まだ時間があるので、もっと強化して、DF力は誰にも負けないようにしたいと思います。
南 自分は基礎的な部分がまだ弱く、手でのクリアや、足の細かい動きが苦手だなと思っています。そこは、みんなに付き合ってもらって、自主練で取り組んでいます。あと、試合中の指示で、自分たちのチームの1人1人の特徴を分かって指示やプレーができれば、その人のいいところを引き出せるので、その人の特徴を理解するというのを意識していきたいです。
――プレーで注目してほしいところはありますか
石倉 体力だけは誰にも負けないと思っています。足は遅いのですが、ピンチになったら誰よりも早く戻りたいですね。MFの人がボールをとったら、常に自分がついて行くという意識をもって、ガシガシ走ります。そこを見ていて下さい。
南 試合中の声かけは自分の強みかなと思っています。危ない場面になってからの守りよりも、まず危ない場面を作らないで、チームをよくしていけるような声かけを頑張ります。声だけですが、注目していただければいいかなと思います。
――インカレに向けて、個人としての目標をお願いします
石倉 自分がインカレでどういう形になるかはまだ分かりませんが、最後までガメツく行きたいと思います。最後まで試合に出たいと思いながら練習をしていきたいですし、出ないときにはチームのために、励まし、盛り上げるような声かけをしたいと思っています。目標は「泥臭く頑張る」ことですね。
南 勝つために、無失点で行くことを目標にしたいと思います。自分だけではその目標は達成できないので、チームを動かす力を自分がつけないといけないと思っています。勝つことにこだわりたいです。
――インカレでキーマンになる選手は誰だと思いますか
南 2人です。侑季さん(村山、スポ4=栃木・今市)と花恋さんです。DFで一緒にいる時間が長く、試合でも自分のわがままを聞いてもらい、ペナルティコーナーでも一緒に入ってくださって、自分は先輩2人に信頼があります。こういう4年生になりたいというのが、侑季さんと花恋さんの2人ですね。侑季さんは、去年1年間出られなかったので、その分最後の試合で頑張っていただきたいです。花恋さんのDFは、粘り強くて堅実だと感じているので、キーマンはその2人でお願いします。
石倉 自分はタッキーと、あと3年生の雅子だと思っています。タッキーは去年、1年生で、焦っているのかなという場面や先輩に気を遣っているのかなというプレーがあったのですが、今年に入ってからは落ち着いているし、強い気持ちを持っているのが伝わってくるので、そういう気持ちを持ってやってくれたらチームもいい方向に向くと思っています。雅子は、1年生の時から見ています。最初はとてもあたふたしていて、先輩にも怒られながらここまでやってきたのですが、最近、一皮むけたなと思っています。リーチも長く、そこを生かして頑張ってくれているので、タッキーのように強い気持ちでやってくれたらいいなと。雅子は途中から出た時でも、いい雰囲気を作ってやってくれると期待しています。
――最後に、インカレへの意気込みをお願いします
石倉 やるしかないので。相手が強くても関係ないですね。
南 最悪0-0で、SO(シュートアウト)戦にもつれても、勝てるようにしたいです。
石倉 いい試合だったね、で終わるのではなく、やはり結果を残して終わりたいですね。勝ったら次の日まで一緒にホッケーできるので、そこは結果を求めて、どんな1点の取り方でもいいと思うので、勝ちたいですね。
南 ワセダも勝てるんだという風に、周囲を驚かせたいと思います。
――ありがとうございました!
(取材・編集 元田蒼、大久保美佳)
ホッケーにおける座右の銘を伺いました!
◆石倉花恋(いしくら・かれん)(※写真上)
1995年(平7)2月13日生まれ。身長152センチ。静岡・沼津商業高出身。教育学部4年。気配り上手の石倉選手。初めての対談なので緊張しているとのことでしたが、早スポ記者に対しても常に笑顔で対応してくださいました。後輩から信頼されているのも納得です。大学生活最後のインカレではDFとしてチームを支えてくれるでしょう!
◆南有紗(みなみ・ありさ)(※写真下)
1996年(平8)1月6日生まれ。身長167センチ。埼玉・飯能高出身。スポーツ科学部3年。春季リーグ戦のGK賞を獲得されている南選手。対談では謙虚でおっとりしている雰囲気で場を和ませてくださいました。試合中と普段のギャップはいろいろな人に指摘されるそう。チームの守護神としての活躍に目が離せません!