待ち望んだ秋季関東学生リーグ(秋季リーグ戦)が開幕。春のリベンジを果たすための戦いが始まった。初戦の相手は全日本大学王座決定戦の優勝校である強豪・山梨学院大だ。試合は立ち上がりに先制点を許す苦しい展開に。0-4で迎えた終了間際、FW瀧澤育未(スポ3=滋賀・伊吹)の強烈なシュートで1点を返し意地を見せたが、ここでタイムアップ。初戦で勝ち点3を奪取することはできなかった。
開始早々に得点は動いた。前半2分、ペナルティーコーナー(PC)を与えると、相手選手につめられ失点。その後も立て続けにPCのチャンスを献上するも、FB八木澤江里主将(スポ4=栃木・今市)やFB藤本晴菜(スポ3=栃木・今市)を中心に粘りの守備を見せ追加点は許さない。GK南有紗(スポ2=埼玉・飯能)も俊敏な反応で何度もピンチを救った。しかし29分、痛恨の2点目を許してしまう。攻撃面でも相手の早いプレッシャーを破ることができず、サークル内へとボールを運ぶことができない。そのまま2点ビハインドで前半を折り返す。
必死の守備を見せた藤本
迎えた後半も主導権を握られる時間が続いた。それでもFW稲田くるみ(スポ2=佐賀・東明館)やMF小澤眞帆(スポ3=埼玉・飯能)、瀧澤育が徐々に攻め上がっていく。後半14分には待望のPCを獲得するも、これは点にはつながらなかった。逆にその直後、PCから3点目を奪われると、30分にもサイドからのパスを合わせられ0-4となる。ここで万事休すかと思われたが、このままでは終われない。試合終了間際にワセダが意地を見せる。「とにかくゴールに向かって打たないと点数は入らないので、一心不乱に振りぬきました」と、小澤からのパスを受けた瀧澤育が豪快なシュートを決め1点を返した。さらなる反撃を試みたものの、ここで終了のホーン。1-4で敗れ、黒星発進となった。
ドリブルでの攻め上がりを見せた稲田
秋季リーグ戦の初戦を落としてしまったワセダ。しかし「みんなで守れたので良かった」と八木澤主将が語るように、守備面で収穫を得た部分も多い試合となった。次の相手は入れ替え戦を勝ち上がり、1部昇格を果たした東大だ。「フォワードがボールを持って、その中で点数をしっかりとりたい」(瀧澤育)。まだシーズンは始まったばかりだ。まずは上位進出を狙い、チーム一丸となって勝利を目指す。
(記事 大森葵、写真 佐藤諒)
秋季関東学生リーグ | ||||
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早大 | 1 | 0-2 1-2 |
4 | 山梨学院大 |
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コメント
FB八木澤江里主将(スポ4=栃木・今市)
――初戦でしたがどのような意気込みで臨んだのでしょうか
みんな勝つつもりでいたのですが、相手のあたりに負けてしまっていたので反省かなと思います。ですが気持ち的にはポジティブに勝とうという気持ちで臨みました。
――相手の攻撃の印象は
自分たちと比べて、ボールの速さもあるのでそういうのを参考にして自分たちの練習にも取り入れられたらなと思います。
――体格が良く技術も高い相手に対し、どのようなことを意識して対応したのでしょうか
技術面は1週間や1ケ月で上手くなるわけではないので、全員ホッケーで守って攻めようという意気込みで頑張りました。
――ということは、最後の得点はそれがかたちになったということでしょうか
はい、そうですね。
――話は変わりますが、夏はどういったことを意識して練習してきたのでしょうか
夏合宿に5日間行って、強豪の立命館や社会人のソニーさんなどの強いところとやって、まずは自分たちのレベルを理解してこれからどう練習に取り組んでいくかなどをやってきました。
――今回の試合で夏の練習の成果が出たところはありましたか
自分的にはみんなで守れたので良かったのかなと思ったのですが、次の課題として攻められる力かなと思います。
――今シーズンの目標は
春が4位だったので、とりあえず4位以上目指して、決勝までみんなで頑張っていきたいと思います。
――では、最後に次戦への意気込みをお願いします
ワセダは初心者が多くて実力的には劣っているのですが、チームプレーで頑張って全員ホッケーで勝ちにいきたいと思います。
FW瀧澤育未(スポ3=滋賀・伊吹)
――秋季関東学生リーグが開幕しましたが初戦はどのような意気込みで臨みましたか
初戦から山梨学院大戦ということで、すごく緊張しました。正直後半からしか動けていなかったかなと思いました。
――夏の期間に強化したポイントなどはありますか
夏合宿で強いチームとやらせてもらって、基本的なプレーが全然できていないなということで、トラップや強いパスなどを意識して練習をしてきました。
――強豪の山梨学院大との戦いでしたが試合を振り返っていかがですか
自分がちょっとエンジンがかかるのが遅すぎたかなと思っていて、後半15分くらいから動き出せるようになった感じなので、もっと前半からしっかりやれていればもっと点数も入ったなと思いました。
――攻撃のチャンスが少ない中、フォワードとしてどのような意識をしていましたか
後ろがせっかく良いレシーブをして守ってくれていて、前も点数を決めないと返せないので、とりあえずボールを持ったらシュートを打とうと思っていました。
――終了間際の得点シーンを振り返って
もうとにかくゴールに向かって打たないと点数は入らないので、一心不乱に振りぬきました。
――次の東大戦への意気込みをお願いします
次は結構こっちが有利な試合になると思うのですが、今度はフォワードがボールを持ってその中で点数をしっかりとりたいです。決勝まで行けばもう一回山梨学院大とやれるかもしれないので、その時のためにしっかりと積み上げていきたいと思います。