爆発力見せつけ快勝

女子ホッケー

 前回、目標としていた駿河台大戦で敗北を喫した早大。あれから約一ヶ月を空けて迎えたこのゲームは、全日本学生選手権(インカレ)が近いこともあり、今のチームの状態をうかがう大事な一戦となる。試合は前半こそ成城大の守備に阻まれ、2得点にとどまったものの、後半に入ると爆発。FW瀧澤育未(スポ2=滋賀・伊吹)らの活躍で一挙6得点を挙げ、好調ぶりをアピールした。

 久しぶりの公式戦。試合勘を取り戻し、チームに勢いをもたらしたい早大は、開始直後より積極的な攻撃を展開。失敗こそしたものの、早々にペナルティーコーナー(PC)を獲得するなど、流れをつかんだ。しかしながら、「なかなか点数が入らなくてもどかしかった」と瀧澤が語るように、ボールを支配するものの得点には結び付かない時間帯が続く。試合が動いたのは27分。FW井上燦(スポ1=福岡・玄界)がゴール右手前よりシュート。ようやく先制点を手にする。これに刺激されたか、早大は直後にも点を加え2-0。攻撃が噛み合い始めたところで前半を折り返した。

この日大活躍の瀧澤

 迎えた後半。攻撃のリズムが整い始めたことを裏付けるように、開始直後、瀧澤がゴール上段へと突き刺さる痛烈なシュートを叩き込んだ。勢いがついた早大は止まらない。6分にはFB荒川知里(スポ4=島根・横田)が、10分には再び瀧澤がそれぞれ得点した。中盤には手薄な守備につけ込まれ、失点を許すも、攻撃の手は緩まない。14分にはPCのチャンスをFB八木澤江里(スポ3=栃木・今市)が確実にものにし6点目。その後もMF小澤眞帆(教2=埼玉・飯能)と井上の活躍で2点を追加。終わってみれば8-1と快勝し、Bプールを2位で通過することとなった。

積極的に攻める井上

 一ヶ月ぶりの公式戦となったが、チーム状態の良さをアピールした一戦となった。次なる相手は山梨学院大。40季連続優勝という破格の記録を継続中の、強豪校だ。しかしながら、早大は春季関東学生リーグで山梨学院大相手に善戦している。少ないながらも、チャンスはあるはずだ。女王相手にどのような戦術で挑むのか、注目である。

(記事 落合修平、写真 佐藤諒)

秋季関東学生リーグ
早大 2-0
6-1
成城大
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コメント

安岡裕美子監督(平16卒)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

1点目取るまでに時間がかかってしまって、ちょっとゲームのメイク上は違ったかなと思うんですが、取れてからはどんどん得点を重ねたのでよかったと思います。

――これからの秋のリーグ戦をどのように戦っていきますか

次は順位決定戦の方に入るので、レベルの上のチームとあたるんですけど、王者山梨学院大が相手なので、ディフェンシブなホッケーにはなってしまうと思うんですが、カウンターを狙って勝てるように作戦を考えていきたいと思います。

――インカレはどのように戦いますか

初戦を突破することがまず目標なので、そこを確実に勝てるように今日の試合を参考にしてゲームメイクをしていきたいです。また、そこに勝つと山梨学院大と再びあたるので、なんとか引き分けから勝ちに持ち込めるように少しでも上を目指して頑張りたいと思います。

FW瀧澤育美(スポ2=滋賀・伊吹)

――今日の試合を振り返っていかがですか

前半は動けていなくてなかなか点数が入らなくてもどかしかったんですけど、後半は、最初に自分でもいい形だなって思える点を決められて、その後どんどん加点していけたのでよかったかなと思います。

――得点をバンバン決めましたが

今期は全然得点を決められてなくて、練習試合とかでも点数が入らなくて、すごく苦しんだんですけど、昨日の練習試合で先輩からアドバイスをもらって、それから決められるようになって、今日もその調子が後半に出てきたのでよかったと思います。

――これからの秋季リーグ戦をどのように戦っていきますか

次は山梨学院大戦で守りの時間が多くなると思うんですけど、その中でもいい勝負をしていけたらいいかなと思います。

――インカレはどのように戦いますか

初戦が関西大学で、関西のチームなのであまりやったことのないので、どんなチームか分からないんですけど、いつも通りの早大のプレーをしていけたらいいと思いますし、勝ったら次は山梨学院大だと思うので、いい勝負ができたらいいなと思います。