法大相手に5得点の快勝!今季初勝利となる

男子ホッケー

 嬉しい今季初勝利となった。関東学生春季リーグ(春季リーグ)開幕後、3連敗で迎えた法大戦。追い込まれる早大であったが、攻守が共に効果的に作用し4戦目にして初白星を飾った。前半は攻守が目まぐるしく入れ替わり互いに譲らない展開となった。後半は相手の4連続ペナルティコーナー(PC)をしのぎきったことから流れを作り出すことができ順調に得点を重ねた。

 公式戦において今季勝利がない中、試合を迎えた早大。「勝ちたいという思いを全面に出すことができた試合」と原聡監督(昭59理工卒)が振り返ったように勝利への思いが全面に出た試合であった。早大のセンターパスにより試合が開始した。 4分に法大にPCを献上するが、GK林聖真(社3=東京・早大学院)がボール止め切り抜ける。その後は、互いに譲らず一進一退の攻防が続いた。第2Qでは、5分にボールを奪うとパスをサイドに回しながら相手のサークル内に入り込み、シュートを保坂航希(政経2=東京・早大学院)が押し込み先制点となる。追いつきたい法大は、サイドを大きく使った攻撃を仕掛け12分に得点を決め、同点で前半が終了した。

得点を決め喜ぶ岩本捷汰(スポ2=大阪・大阪星光学院)

 勝ち越し点の欲しい第3Q。先に試合の主導権を握ったのは法大であった。2分に法大が早大ゴールに迫り4連続でPCを獲得する。「止めるという気持ちは誰よりも強く持っていた」とGK西本京平(スポ4=大阪・大阪星光学院)が語ったように西本を中心とする守備陣の粘り強い守りによりしのぎ切った。このピンチを無失点で乗り越えたことで勢いづく早大は、相手のパスミスによりこぼれたボールから5分にFW平岩佑利(スポ4=奈良・天理)がシュートを決め勝ち越しに成功する。その後も早大は、法大陣地に攻め続けPCを獲得し平岩が確実に決め3対1と点差を広げ、第3Qを終えた。このまま点差を守り切り、初勝利を手にしたい第4Q。法大が果敢に早大陣地に攻め込むが、パスがつながらず得点につながらない。6分に平岩から岩本捷汰(スポ2=大阪・大阪星光学院)へのロングパスが通りそのままシュートを決め4点目となる。最後まで早大は攻撃の手を緩めることなく11分にPCを獲得し保坂がシュートを決め5対1とした。このままタイアップを迎え大量5得点での勝利となった。

法大の速攻に備える選手たち

 法大のPC獲得数は8本であったのに対して、早大は5本であった。早大は5本のうち2本を成功させ得点している。一方で法大は、PCによる得点は0であった。攻撃陣の決定力の高さと守備陣の堅い守りが発揮されて今回の勝利につながった。次戦では、前回2対3で敗れた宿敵慶大と対戦する。勢いのままリベンジとなるか。勝利で春季リーグを終えられるよう期待したい。

(記事 板東萌 写真 髙田凜太郎)

結果
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大
法大
コメント

原聡監督(昭59理工卒)

――今日の試合を振り返ってください

今日は予選プール勝てなかったので勝ちたかった試合ということでまずしっかり勝つことができて嬉しいです。勝ちたかったと言うことは簡単だがどのようにそれを実現するか、今日みたいにもちろん先制点もあるけどそれだけではなくて守備面でも色々な面で走るときは速く走る、遠くまで走る、粘り強く守る、残るそういったことも含めて勝ちたかったという思いを全面に出すことができた試合だと思います。個々のプレーを見ていたらそれ程今までよりも上達したとか精度が良くなったという訳ではないが、1人1人が意識してあるいはお互いにカバーしあったことで流れを引き寄せて今日の結果につながったのだと思います。

――1年生の試合出場機会がありましたがどのようにお考えですか

1年生で選手登録しているのは2人だけなので即戦力として入部しているので1年生だからということではなくて今のチームのなかでそのポジションでこれだけプレーできるということで試合に出場させています。

――次戦(慶大戦)への意気込みをお願いします

先週負けてしまったので、今度は慶大だけには勝ちたかったではなく勝たなければならない試合なのでもう一段、二段ギアを上げてやるべきことをしっかり準備して臨みたいと思います。

GK西本京平(スポ4=大阪・大阪星光学院)

――今日の試合を振り返ってください

序盤は結構危なっかしい場面が多くて正直不安だった部分もあったのですが途中から1点決まってから自分たちの流れに持っていくことができて最後またちょっと危ない場面もあったのですが少し審判の判定に助けられながら何とか5対1と大量得点で勝つことができて良かったと思います。

――第3Qで4連続PCを止められましたが何か意識していたことはありますか

個人的には止めるという気持ちは誰よりも強く持っていたと思うのですが、PCというのは主にキーパーがメインになりますが1番騎から4番騎までの4人も含めてチーム全員で守るものだと思うのでチームの攻撃も意識してプレーしていました。

――次戦への意気込みをお願いします

やっぱり秋リーグもあって春リーグの順位に影響されると思うので、相手が慶大ということもあって必ず倒すというのと3対0のストレートで勝ちたいと思っています。

保坂航希(政経2=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返ってください

チームとしてどうしても勝ちたい試合で、ここまで公式戦や練習試合を含めて勝ちがない中でチームとして勝利を目指している中で自分の得点で先制点を取れたことはすごく大きかったですし、その後に追いつかれて同点になってしまったのですが、チームとしてちゃんと得点を重ねて5対1という大勝という形で勝てたのは本当に良かったのかなとおもいます。

――ご自身の得点シーンを振り返ってください

1点目に関しては他のFWの選手が頑張ってくれて良い所にボールがこぼれてきて点が取れたのでそこに関しては本当に、もちろん取ってくれたDFも含めて他の人のおかげで取れた得点という感じです。2点目に関しては自分でPCを取ってそこから得点を獲得できたので自分の自信になる得点だったので良かったです。

――次戦の意気込みをお願いします

慶應にはプール戦で負けてしまっていて、絶対に勝たなければならない早慶戦でもあるので勝って5位で終えて秋リーグの弾みとなるような試合にしたいです。

岩本捷汰(スポ2=大阪・大阪星光学院)

――今日の試合の振り返りをお願いします

3連敗と負けが続いていたので今日勝つことができて素直に嬉しかったです。

――今日は大量の5得点となりましたが、今までの試合から攻撃陣として何か変化はあったのですか

得点が入っていなかったので個人的にはサークル内にボールが来たら自分で決めるということを意識して今日はいつもよりも積極的にプレーするという気持ちは試合の中で持っていました。

――次戦への意気込みをお願いします

まず1勝はできたのですがチームの目標であった1位というところには遠く及ばなくて少しでも上の順位で終えるためにも気持ちを緩めずに慶應に挑みたいと思っています。