曇天の空の下、関東学生春季リーグの2戦目である明大との試合が行われた。全4クオーター(Q)で、明大に終始ボールを握られる苦しい展開が続いた。前半から明大に果敢に攻め込まれるが、GK林聖真(社3=東京・早大学院)を中心に1失点に抑えた。しかし、後半関東屈指の強豪校である明大に力の差を見せつけられ8本のPCを許し0対5で完敗を喫した。
明大のセンターパスから試合が開始した。序盤から明大に攻め込まれる早大。主導権は常に明大に握られ、約6分、約14分と立て続けに明大にシュートを打たれるがGK林聖真(社3=東京・早大学院)の好セーブが続き早大も固い守備を見せた。約15分明大がPCを獲得し、フリックが決まり先制点となる。続く第2Qでも攻める明大、自陣で耐える早大の構図となった。約7分に早大がロングボールを狙うが明大の守備により阻まれ、カウンターを狙われて危うくなるが、粘り強い守備によって切り抜けた。ボールが早大陣地にある時間が長く続いたが全員で何とか守り切り前半が終了した。
明大からボールを奪おうとするMF保坂航希(政経2=東京・早大学院)
得点の欲しい第3Q。早大のセンターパスから後半戦が始まった。 約4分で明大にドリブルからシュートを狙われるがポストに嫌われ難を逃れた。このとき明大にPCを与えることになった。GK西本京平(スポ4=大阪星光学院)が相手のシュートをはじき出すも再びPCを与えることになったが、相手のシュートを止めこのピンチを切り抜けた。約6分、パスミスから相手のボールを奪われ2失点目となる。約7分に早大、中島丞一郎(スポ3=富山・石動)がゴール前へのパスを狙うが味方に繋がらず、その後も早大はカウンターを狙うも明大の固い守備によりチャンスを作ることができなかった。3Q終了間際、明大に3点目の得点を許した。そして第4Q、互いに譲らない一進一退の攻防が続いた。先に相手陣地にボールを運んだのは明大だった。約7分に明大のシュートが決まり4失点目となった。54分明大にPCを与え、アゲインで5点目を奪われた。このまま早大は得点を決めることができず試合を終えた。
相手PCに備える早大選手たち
この試合の結果において、明大はPC10本、シュートは17本だったのに対して早大はPC0本、シュート1本であった。明大に主導権を握られる試合となったが、シュートブロックやDF陣の体を張った守りなどの個々の光るプレーも見られた。次戦は慶大戦。MF中島丞一郎(スポ3=富山・石動)は「慶應に勝ってリーグで初勝利を得て次の公式戦でもよい弾みとなるように次は勝ちたい」と意気込んだ。
(記事 板東萌 写真 湯口賢人)
結果
TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
早大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
明大 | 1 | 0 | 2 | 2 | 5 |
コメント
原聡監督(昭59理工卒)
――今日の試合を振り返ってください
まず今日は勝たないと上にいくためにはという感じだったので負けてしまって残念です。試合の中身を振り返ると前半は1失点してしまったが対明治ということを考えるとある程度はできたのでそういう意味ではまずまずだったと思います。後半は失点が先なのかという部分はあるが、失点が重なってメンタル面が弱くなってしまってフィジカル面も少し疲れが出てきてやることをやり切れなかったので最後少し失点が重なってしまった。トータルで5点取られてしまうと頑張ったなとは少し言えない試合内容でした。
――攻撃面・守備面それぞれでの課題を教えてください
守備面は前半の形を継続できれば良いのかなと思います。怪我人もいる中で今まで出場していなかったメンバーが出ていたがある程度出来ていてただやっぱりそれを疲れている中で継続するそういったことが必要なのかなと。攻撃の方ではなかなか今日はチャンスが正直多くはなかったし、これからもそうガンガン攻めるようなことはないので少ないチャンスをしっかりものにできる、要は普段外から打ち込んだボール触れれば点そういう練習をしていて練習は繰り返し何回もできるが試合の中では“来ない来ない来た!”という風になるので少ないチャンスをものにできることをやっていかないと、これからもこういう試合展開は多くなると思うのでそこで負けていてはダメだと勝つためには点を決めないといけないので少ないチャンスを活かすメンタルもあるしもちろんスキルも鍛えていけたらなと思います。
――次戦(慶大戦)への意気込みをお願いします
上にはいけなくなったが実はそれは慶大も同じで下で争うのは少し心外ではあるがお互いにやっぱり負けられない試合なので気持ちを2週間で作り直してスキルも高めてここでしっかり勝つということを目指したい。
GK西本京平(スポ4=大阪星光学院)
――今日の試合を振り返ってください
もともと準備は1週間という短い時間ではあったのですが動画とかを見て研究してここでプレスをかけようとか対策をしてきたつもりで最初の前半はそこが上手くはまっていたのですがやっぱり後半になって自力の差というか体力であったり交代も裏目に出て結局3Qと4Qで2点ずつとられて0対5で敗戦したという感じです。
――攻め込まれる場面が多く見られましたが守備面での課題を教えてください
守備面での課題はやっぱり1発で抜かれることがあり、1対1で勝負すると相手の方が上手い選手が多いので1人で勝負するのではなく1人でいって無理だと思ったら2人で勝負するなどのチーム力、チームディフェンスがまだできていなかったのではないかなと思います。
――次戦への意気込みをお願いします
何としても勝たないとリーグ戦最下位になってしまうので2週間あるのでしっかり対策して3対0でストレート勝ちできるように頑張りたいと思います。
MF中島丞一郎(スポ3=富山・石動)
――今日の試合を振り返ってください
今日の試合は目標が引き分け以上でじゃないと次の試合への望みがつながらないとうことでもちろん勝つ気持ちで試合に臨んだのですが、前半から攻められることが分かっていたのでそれに合わせたポジションや戦術、戦力を考えてやっていたのですが前半はそれがまあまあ効いていたのですが後半から体力とか思うように自分たちがプレーできないこともあって攻められないことが多かったのでそれがズルズルいって結果このような結果になってしまったという感じです。
――攻め込む時間が短かったと思うのですが攻撃面での課題を教えてください
やっぱり今日の試合も前回の試合も思ったのですが攻撃にかける枚数というのが少なくて厚みのある攻撃ができていなくて少ない人数で攻めて孤立しちゃって囲まれてボールを取られるということが多かったのでそういう厚みのある人数をかけてじっくりじっくり攻めるというのがうちのチームは少ないと思うのでそういう攻めをこれから練習していきたいと思います。
――次戦の意気込みをお願いします
次戦は慶應戦でリーグ戦の最終戦で早慶戦となるので早慶定期戦ではないですけどリーグ戦の慶應戦のんで慶應には絶対負けたくないので慶應に勝ってリーグで初勝利を得て次の公式戦でもよい弾みとなるように次は勝ちたいと思います。
GK林聖真(社3=東京・早大学院)
――今日の試合の振り返りをお願いします
守備の時間が長いことが想定されている試合で、前半結構ギリギリで耐えて、良い形で前半を終えられたのですが、後半押し込まれて、崩されて失点してしまい非常に残念でした。
――攻め込まれる場面が多くありましたが、チームとしての守備面での課題を教えてください
色々あるのですが、やはりベーシックスキルというところが課題で、やはり良い形で相手をはめることはできているのですが、対人での差が生まれたかなと思います。
――次戦への意気込みをお願いします
下位リーグが決定してしまったのですが、一つでも上の順位というところで、次の慶大での今シーズン初白星に向けて頑張りたいです。