春季リーグ、黒星スタート

男子ホッケー

 関東学生ホッケー春季リーグ男子1部に所属する男子ホッケー部は、開幕戦を2対3で駿河台大に敗れた。第1Qの14分頃に先制するも第2Q開始直後に同点に追いつかれてしまう。第3Q中盤で追加点が入りこのまま逃げ切りたかった早大だが、駿河台大の攻撃を防ぎきれずPC献上もあり第3Q終了間際に2失点を許す。その後も主導権を握りきれず今季初戦は敗北を喫した。

 大粒の雨が降りしきる東伏見グラウンドに、試合開始のブザーが響いた。第1Q先制点をかけ互いに譲らない攻防が続き攻守が目まぐるしく入れ替わる膠着状態が続いた。先に自分たちのペースに持ち込んでいった早大は、約14分にPCを獲得しこれを豪快にFW小比類巻周(政経3=東京・早大学院)が決めて先制点を奪う。続く第2Qでは、一転して序盤から攻められる展開となり、開始2分で同点を許す。その後も駿河台大がボールを支配し早大陣地での試合が続き、何度もサークル内まで追い込まれた。2度のPCを許すも粘り強く守り第2Q終了。

駿河台大選手と激しくボールを奪い合うDF小比類巻周(政経3=東京・早大学院)

 同点で前半を折り返し、追加点が欲しい第3Q早大は攻勢を強め約7分にDF山形真広(スポ3=大阪・夕陽丘)が待望の2点目を決め駿河台大を一歩リードした。このまま守り切りたい早大だったが駿河台大にボールを握られ、守備に周る時間が続き約12分で同点となった。駿河台大の猛攻を受けPCを与えそのまま約14分で逆転を許す。最終第4Q反撃を試みたい早大であったが駿河台大のパスワークに翻弄(ほんろう)され、なかなかボールを奪うことができず時間を使うことになった。相手陣地にボールを運ぶ場面もあったが駿河台大の堅い守備に阻まれ続け、ゴールを奪うことができずそのままタイアップを迎えた。

駿河台大選手相手にボールを奪い前線へ運ぶFW大島新(商4=東京・早大学院)

 先制点を奪い同点に追いつかれるも2点目を獲得できた早大であったが、後半にボールを駿河台大に握られる時間が長く続いたため惜しくも敗れた。一方で相手にPCを与える場面でGK林聖真(社3=東京・早大学院)を中心に粘り強い守備も見られた。次の対戦相手は強豪校明大だ。約1週間で今日の反省を生かし、チームとしての成長を見せてくれるか注目だ。

(記事 板東萌 写真 伊勢崎晃、大幡拓登)

結果
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大
駿河台大
コメント

原聡監督(昭59理工卒)

――今日の試合を振り返ってください

 今日は待たされた1試合であったのですが、 力を入れて臨んだ試合ではあったので負けてしまったのはかなり残念です。やろうとしていた戦い方はできていて結果として先制点を取ることはできたが基礎的なしっかりとボールを止めることや中にボールを渡すなどにミスがというか精度が見られなかったのが勝利につながらなかったのだと思います。

――今年度の目標を教えて下さい

 今年度は試合をやる以上はトップを目指そうということでまずは春シーズンのリーグ戦の優勝を目指していこうと取り組んでいます。

――次戦(明大戦)への意気込みをお願いします

 明治はここ数年関東で1位2位を争うチームなので強敵ではありますが練習ゲームなどでは引き分けることが出来ているので今日の負けを取り戻したい。1週間しかないが、今日足りなかったことを埋めて臨みたいと思います。

GK西本京平(スポ4=大阪星光学院)

――今日の試合を振り返ってください

 先制点が取れて追いつかれた後2点目を取ることができたんですけど、どうしてもその後2点失点を重ねて、最後得点を取ることができず負けてしまったという状況です。非常に悔しいんですけど、明大戦に向けて、課題点は分かってたので改善・修正していきたいです。

――今季の目標をお願いします

 特に技術をどうにかするというよりは、目標を高く持って、それに向かって色々努力するというか、行動することを心掛けていて、抽象的にはなってしまうんですけど、昨年は関東リーグ3位という目標だったんですけど、今年は全国大会優勝、リーグ戦優勝を目標に掲げているので、心の持ちようの違いが大きいかなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 もちろん大量得点で勝ちたいと思っているんですけど、現実的に考えて、そんなにポンポン得点を重ねられるような相手ではないと思うので、しっかり守って、しっかりカウンターだったり、自分たちが得意な右攻めだったり、そこを活かして勝ちに行きます。

DF山形真大(スポ3=大阪・夕陽丘)

――今日の試合を振り返ってください

 悪天候の中だったので慣れないことも多かったのですが、あと一歩のところでなかなか良いプレーができなかったかなと思います。今日の試合で見つかった課題もしっかりと修正して、次に活かせるようにしていきたいです。

――見つかった課題としてはどのような点が挙げられるでしょうか

 今日浮き彫りになったところとしては、ボールのレシーブなどの基本的な技術が相手に劣っていたかなと思います。

――ご自身の得点を振り返ってください

 あの時はかなりチームとしても押され気味で苦しい時間帯だったんですが、仲間が前までつないでくれて、自分は最後の一押しという感じでした。決められて安心しました。

――次節に向けてどういった準備をしていきたいですか

 まずは基本的な課題、修正できるところからこの一週間しっかりと詰めて、相手校の分析もしながら準備していきたいです。