関東学生ホッケー春季リーグ男子1部に所属する、男子ホッケー部は、開幕戦を3対3で法大と引き分けた。第1クウォーター(Q)の7分頃に幸先よく先制するも、直ぐに追いつかれ、第2Q終了間際に逆転を許してしまった。第3Q中盤に追いついたと思いきや、第4Q開始直後に再び得点されリードされる苦しい展開。しかし万事休すと思われた失点直後に、FW大島新(商3=東京・早大学院)の値千金の同点弾で追いついた。勢いに乗る早大は、終了間際にPCを獲得するものの決めきれず悔しい引き分けとなった。
第1Qの立ち上がりこそ、早大は、法大に自陣内へ攻め込まれたが、DF、GK中心に粘り強く守り、徐々に法大を押し返した。自分たちのペースに持ち込んでいった早大は、約6分PCを獲得するも得点に結びつけられず、その後の法大の反撃をGK西本京平(スポ3=大阪星光学院)を中心に守りを固め凌いだ。ところが、早大は終了間際に痛恨のPCを与えてしまい法大にこれをきめられリードを許してしまう。
法大の選手とボールを奪い合う黒川主将(背番号19の選手)
なんとか巻き返したい第3Qで早大は攻勢を強め、約7分に、FW平岩佑利(スポ3=奈良・天理)が待望の2点目を上げ同点に追いついた。これで勢いづいた早大は、約12分に、法大陣内深くまで攻め込み、PCを獲得するも、得点に結びつけられず、さらに、サイドからの縦パスを駆使してチャンスを作るも、やはり法大の堅い守備の前にゴールを割ることはできなかった。そして第4Q、先に追加点を取りたい早大であったが、一瞬の隙を法大につかれ開始直後に追加点を奪われて、再度リードを許してしまった。絶体絶命と思われたが、失点直後に、早大のパスワークから、大島新(商3=東京・早大学院)のスーパーゴールで同点に追いつく。再び流れを取り戻した早大は、法大陣内に激しく攻め込みゴールを脅かす。そして終了間際にPCを獲得した。千載一遇のチャンスだったが惜しくもゴールにならず、そのままタイムアップを迎えた。
両軍退場者を出し、途中アクシデントはあったものの、互いに好機を演出し、攻守の切り替えが目まぐるしいゲームだった。結果論ではあるが、早大としては、法大陣内に攻め込み押していた時間帯に、何度かPCを獲得するも、それを得点に結びつけられなかったのが響いてしまった。次の対戦相手は昨年秋に完敗した明大だ。約2週間で今日の反省を生かし、チームとしての成長を見せてくれるか注目だ。
(記事 伊勢崎晃、写真 七澤拓未 )
※掲載が遅くなり、申し訳ありません
結果
TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
早大 | 1 | 0 | 1 | 1 | 3 |
法大 | 1 | 1 | 0 | 1 | 3 |
コメント
原聡監督(昭59理工卒)
――今日の試合を振り返ってください。
今日初戦なんだけど、上位に行くかどうかでかなり鍵を握る大事な試合だったので、準備して臨んだのですが、結果的にはちょっと、最後1点取って終わりたかったなと言うところは今の最終の感想です。途中はね、先制したものの、逆転されて追いつくという展開で、良くしっかり力出して追いつけたのかなと、そこは頑張れたのかなと思っています。
――試合前に描いていたゲームプランなどはあったのでしょうか?
先攻して逃げ切るということは望んだのですが、これはね、法政(法政大学)さんの試合見てないので、どういう形になるかというのはちょっと読めなかったので、1点取った、あるいは取られたからと言って、やり方を急に変えるわけじゃなくて、一応こう一試合通じて、自分たちがやるべきこと、やりたかったことをやってきたという試合だったと思います。
――今年度の目標をお願いします。
春の段階、最終的には秋に向けてチームを成長させていって、秋にインカレでトップ4に入っていくことは次の年末まで、全日本選手権まで戦えるということなので、そういうところを目指していく。すでに春のリーグ戦の結果で春の王座出場は決まっていくのですが、その都度より上位を目指していきますけど、確実に階段を登って、秋に良い結果を出して、早慶戦もね、引き分け続いているので、ここで勝ちきりたいなと、そういうところに向けて階段を登っていくように活動をしていきたいと思います。
MF黒川理希主将(先理4年=東京・早大学院)
――今日の試合を振り返ってください。
3対3で引き分けで終わったのですが、予想したよりもアクシデントとかがあったり、カードで退場者が多い中で、よく3対3に終わらせることができて、みんなの力が出た結果かなと思っています。
――試合で対戦してみて法政大学の印象は?
技術があるチームだということはもともと分かっていたので、それに食らいついていこうと、1週間以上まえからペースアップをしてきた中で、その結果、多少先攻されてしまう部分もあったのですが、自分たちのやることは変わらずできたかなと思うので、相手に特に左右されるということはなかったです。
――次の試合への意気込みをお願いします。
今回引き分けたことによって、明治大学戦がとても重要な一戦となることは間違いないので、前年度入賞している明治大学はとても力のあるチームなので、ここから2週間精一杯対策して、しっかり早稲田らしく考えるホッケーをして、勝ちを貪欲に狙っていけるようなホッケーをしていきたいと思います。
FW大島新(商3=東京・早大学院)
――今日の試合を振り返ってください。
序盤からアクシデントがあったり、カードが多かったりと、人数不利の中で結構きつい試合だったとは思うのですが、その中で、正直勝てなかったことに関してはとても悔しいですけど、同点に持ち込めたというのは、チームにとって大きな収穫だったのかなと思います。
――自分の得点シーンを振り返って
あの形なのですが、ちょうど昨日平岩(佑利、スポ3=新潟・天理)と一緒にあの形の練習をしてまして、ちょうど同じ形でゴールを決められたので、練習の成果が出たのかなと思います。
――次の試合の意気込みをお願いします。
今日引き分けてしまったので、次の明治戦は今回以上に厳しい戦いになるとは思うのですが、今回見つかった課題を修正していって、再来週は今回よりもより良い試合をしたいと思います。