今年度、早大男子ホッケー部を率いてきたＭＦ宮口和樹主将（スポ４＝滋賀・伊吹）、ＦＷ倉田登志矢副将（スポ４＝静岡・伊豆中央）、ＤＦ是澤勇志副将（文４＝東京・早大学院）。決して楽ではなかったシーズン、出身も経歴も様々な３人は互いの長所を生かし、支え合ってチームを導いてきた。エンジのユニフォームをまといフィールドに立つ機会も残りわずか。早大で過ごした４年間、そして最後の全日本学生選手権（インカレ）に向けて思いの丈を語った。
※この取材は１０月３日に行われたものです。
「痛感」
真剣なまなざしでシーズンを振り返る宮口
――４年生となり、皆さんの代がチームの中心となりましたが、それにあたってなにか皆さんで決められたことはありますか
宮口 去年の宮崎主将（俊哉、平２９スポ卒）はどちらかというと独りでチームを引っ張るリーダーだったのに対して、自分は独りで周りを引っ張っていく自信がなかったので同期の力を借りて最高学年の４年生全員でチームをまとめていけたらいいな、ということは最初から思っていました。独りでいろいろ決めるってことはなるべくしないように、（４年生の）みんなで話し合った結果をチームにしっかりと伝えるようにしようと、ことしは決めてやってきました。
――倉田選手と是澤選手はいかがですか
倉田 その通りで、最近は（宮口は）主将らしくなってきたのですが、最初は少し頼りない、という訳じゃないんですけど、ちょっと抜けている部分があるので少し不安に感じる部分があって、俺と是澤でちゃんとカバーして３人でチームを引っ張っていこうという話になって、チームとしても後輩に自覚をもってやってほしかったので練習メニューとかも去年は主将が全部決めていたのに対してことしは各学年で分担して決めることに変更したりだとか、（部）全体としてチーム作りをしていこう、ということは決めましたね。
是澤 雰囲気良く、楽しくやっていこう、ということは最初から話していて、勝つためにやるのはもちろんなんですけど、そのためにただ黙々とやっても続かないので全員で声出しあって、現にいまあんまり勝ててないんですけど、そういうときこそ雰囲気良くやっていかないとやってられない部分があるので頑張ってみんなで最後まで楽しくやっていこう、という話はしました。
――今、倉田選手から各学年で練習メニューを決めているという話がありましたが後輩たちは自主的に動いてくれますか
倉田 何曜日は誰、というように週で分担して、最初に何故この練習メニューを考えたのか、どういうシーンを想定してこういう意図があってこの練習をするんですよ、っていうのを絶対つけなさいっていうのを決めてそれをやらせたら最近はできてるんじゃないですか。
――これまでの試合を振り返っていかかがですか
宮口 去年の４年生が抜けられて自分たちが最高学年になって初めてのリーグ戦ということで、まずはどんな形であれ勝利を目指してチームを導いていかなきゃいけないな、と意気込んではじめました。毎年ワセダホッケー部の課題として挙げられている、格上の相手に対して最後勝ちきれないということが初戦と２試合目にあらわれてしまって、その２試合を落としてしまったことで上位リーグ進出は難しいことが分かりました。その時点でどう選手のモチベーションを維持するかということは大切だな、と感じた春リーグでした。３戦目、しっかり駿河台大に勝てたことでチームの士気をもう一度上げることができたのかな、と思っています。士気を上げるためにも自分自身が点を取ってチーム全体のいい流れを作るきっかけに自分がならなければいけないな、と痛感させられたシーズンだったな、と今になって思います。
倉田 自分たちが最高学年になっていま和樹（宮口）も言ったように春リーグで、俺としては苦しんだ春シーズンでポジションの面でも２年生の途中からＦＷをやっていて３年生、４年生とやってきて、４年生になると試合でのポジションではなくて、ゲームの中で求められる自分の役割というのが変わってきていて去年までは自分のマークを厳しくついてディフェンシブに守ってきたボールは宮崎俊哉をめがけて一本強いパスを出しておけば（いい）という感じで何とかやってたんだけど（ことしの）春シーズンになるとそれじゃあチームもＯＢも満足しなくなって、それだけじゃやっていけない、自分のやり方をどうしていけばいいんだろう、といろいろ悩んだシーズンだったし、その結果として王座を逃してしまったシーズンだったので３年間、自分たちが大学に入ってからずっと進出し続けてきた王座を初めて逃してしまって、悔しかったし、それで少し同期とぶつかったりもしました。今となってみれば秋（リーグでのプレー）にプラスになったのかな、と思えるけれどそのときは、とにかくとても苦しかった半年でした。
是澤 去年いた４年生が抜けたところ（ポジション）にことしはうまいこと１年生が入ってきてくれて、そういう意味ではやることは変わらないし、去年出ていたメンバーがことしもほとんどなので去年よりもチームが成熟してやりやすいんだろうな、と思っていたのですが、やってみたら反省点だらけで、さっき言った雰囲気を大切にしたかったのでずるずる行っちゃって結局王座にも行けなくて、というところまで行ってしまって。それからは倉田が言ったようにいろいろ言う機会があって、本当に王座に行けなかったことは残念の一言に尽きるのですが、いまの秋リーグやインカレに向けた通過点として考えれば、収穫のあるシーズンだったといえますね。
――王座を逃したことで、春のシーズンと秋のシーズンとの間で例年よりも期間が開いたと思うのですが、その間のモチベーションはどうされましたか
倉田 春に王座を逃してしまったので残されたのは秋リーグとインカレと早慶戦で、それに向けて目標を立て直したくらいで。
是澤 王座くらいの時期に早関（交流）戦があったし、それが終わったらすぐにテストオフで。
――では特にこうしていこう、などという話し合いが行われたというわけではなく流れで進んでいったのですか
倉田 チームを盛り上げていこう、というのは春から一貫してやってきたことだったのでそこは特に変更しようと思ったことはないけれど。
是澤 特にはなかったかな。
――１学年上の宮崎前主将や戸田選手（翼、平２９社卒）などが抜けた穴というのは実際どうでしたか
倉田 （去年の）戦力という意味では、多少は落ちているかもしれないけれど、そんなに大きく変わったとは。（思えない）
――去年は宮崎選手にボールを集める、という感じでしたが、戦術的な面での変化はありますか
倉田 間違いなく。
是澤 戦術をみんなで話し合うようになったので、みんなが納得してプレーするようになりましたね。去年は去年で素晴らしかったと思いますけど。
倉田 去年は宮崎さんがカリスマ的リーダーシップで強く引っ張っていってくれたので、自分たちもついていきやすくて、ある種のまとまりがあって、ことしはもともと違う形でのまとまりを目指していたので、だから（１学年上の代が）抜けたからどうのこうのというよりは、そもそもいたときから新チームの話とかもたまにしたりとかしていたから、新チームのなって急に変わった、というのは俺的にはなかったかなぁ。どうですか、キャプテン。
宮口 うーん、どうだろう。どっちかっていうと、そのもう一つ上の代が抜けたのが大きかったですかね。木村さん（浩一郎、平２８スポ卒）の代が、推薦入学者が多く、高校時代の代表経験者なども多かったので、そこの代の６人が抜ける、ワセダホッケー部では６人いる代というのはとても珍しい代で、その次の年に６人（新入部員を）確保することができなかったので、どうその穴を埋めるか、というのが大変だっただろうと思いますね。まだことしは４人（が抜けた）だけだったので、新入生も４人入ってくれましたし、さほど変化はないんじゃないかな、と思います。
――去年の松本剛毅監督（平６卒）から原聡監督（昭５９卒）に代わりましたが、いかがですか
倉田 原監督は松本監督に比べて怒らないですね。松本監督はチームの雰囲気が悪いときなどにもげきをとばしていて、がっと言ってくれたのですが、原監督は優しい人なのでどちらかというと自主性を重んじて４年生である僕らに任せてくれますね。松本監督は熱い人でげきを飛ばすことでチームを盛りあげてくれたのですが、原監督は温かく見守ってくださるタイプですね。
宮口 原さんの方が練習によく来てくださります。
是澤 春リーグが終わった後にメールでまとめて指摘してくださいましたね。
倉田 合宿でのミーティングなどで話が知れそうなときに声を掛けて修正してくださって、その後はまた４年生に任せてくれて。
――タイプが違う監督さんのようですが戸惑いなどはありましたか
倉田 僕らの意志を尊重してくれますね。
是澤 僕は学院出身なので7年間お世話になっていますね。
――今行われている秋リーグについて教えてください
是澤 春よりはいい試合ができているんですけど、最後勝ちきれない部分に弱さが出てしまっているな、と思います。やはり、人数が少ないのは仕方がないことで、その中でやっているのですが、東農大戦なんかはほんとに顕著で、最後３点差がついていたのにも関わらずぽんぽんぽんって点を入れられて負けてしまったので、チームとしてやっていることは間違っていないとは思うのですが、後半の戦い方をもう少し上手くならないといけないな、と思いますね。
倉田 今是澤も言ったように俺はＦＷに行ったのであれなんですけど、チームとしては春よりは時間がたっていて夏の間も練習してきましたし、チームとしても出来上がっていてやりやすいな、と思います。みんなが代替するプレーやパスコースなんかもこのへんかな、とわかるのでＦＷでやっていてやりやすかったのにああいう結果のなってしまったので、ＦＷとしては点を取ることができずに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。まぁ、強いにチームにあれだけの試合ができたというのは負けはしましたけど早慶戦やインカレを見据えたら反省点も見つかってチームとして確実にプラスになっていると思いますし、あと３試合、期待していてください。
宮口 そうですね、まぁ、秋リーグは自分のせいで最後慶大に負けてしまって王座に行けなかった分、後輩たちのために秋リーグでは結果を出してあげたいな、と思って挑んだわけですけど、自分にキャプテンとしての力がまだ足りなかったんじゃないかな、ととても悔しくて。２試合とも勝つことのできたはずの試合だったと思うので、今は耐えるときで、自分がチームを盛り上げていかなければいけないなと思うので、もう終わったことは仕方がないので、まだ試合があるので、まだ秋１勝もできていないということで、まずはしっかり１勝を目指して、チームをもう一度いい方向に向けていけたらいいな、と思います。
「変化」
和やかな雰囲気で語る是澤
――オフの日の過ごし方は
倉田 自動車学校と資格の勉強かな。春から銀行員になりますので、証券外務員という資格を。１１月に模試があるということで、いま必死に勉強しているところです。大変難しい！４年間で一度も聞いたことがないような単語が出てくるんですよ。
宮口 オフの日か。何してるんだろう。
倉田 寝てます、でいいじゃん（笑）。
是澤 卒論の執筆が始まったな。
倉田 全然面白くないやん（笑）。
――では、卒論や資格の勉強以外ではいかかがでしょうか
宮口 俺、漫画読んでる。
倉田 俺、１日２日空いたら実家のある熱海に帰って釣りしてる。
是澤 素晴らしい（笑）。
倉田 素晴らしい。面白いでしょ（笑）。
是澤 きのうは、何もしてないかな。コープ（スーパーマーケット）にしか行ってないかな。
倉田 マジで？じゃあ料理してます、とか言っておけば？
是澤 うーん。
倉田 （是澤に向かって)ほんとにそれでええん？ゲームしてます、とかにすれば？スプラトゥーンとか。
是澤 いいよいいよ（笑）。卒論の執筆ってことにしておいてください（笑）。
倉田 じゃあ俺は資格の勉強、息抜きで釣り、ってことにしておいてください（笑）。
――宮口選手は漫画を読む、ということでよろしいですか？
宮口 いいです。大丈夫です。
倉田 ええん？お母さんから「あんた休みの日漫画読んでるん？登志矢（倉田）くんは資格の勉強してるらしいよ。」って心配の電話かかってこない？大丈夫？（笑）。
宮口 平気平気（笑）。
――それぞれの第一印象を教えてください
大学に入る前は外部からホッケーのスポーツ推薦で入学してくる人がいないと聞いていたので、同期がいないんじゃないか、と心配だったのですが、実際は２人同期ができると聞いたときは一体どういう人なんだろう、同期だから仲良くできなかったら４年間やっていけないんじゃないかな、と思っていたんですけど、２人と話していく中で、気の合う人たちだなと思って、安心しましたね。自分は人見知りなのでなかなか自分から話しかけたりすることはなかったのですが、いまでは自分から話しかけたりするように変わって、２人がどう変わったのかはあんまりわからないけど。
倉田、是澤 変わったのかな？
宮口 お前（倉田）なんかは誠実やな。
倉田 もっと大きな声で言って！書いて書いて！
是澤 誠実さが売りの倉田選手です（笑）。
倉田 これちゃん（是澤）は？
是澤 俺？
宮口 おっとりしてるよな（笑）。
是澤 おっとり…。
倉田 おっとりの是澤。清楚系男子（笑）。写真の下に入れておいてください（笑）。
是澤 じゃあ和樹は？
宮口 俺！？
倉田 ドジっ子宮口（笑）。
宮口 変わったんでしょ？言ってたじゃん、さっき！
倉田 あー、そうだね（笑）。ちょっとやで！ちょっとだけな（笑）。
――ドジっ子がどう変化したのでしょうか
倉田 天然な感じが。
是澤 大人になった？
倉田 歳相応になった（笑）。いま２１歳？
是澤 ２２歳。
倉田 ２２歳って言うとあれですけど、ちゃんと２０歳は超えてるよね（笑）。
是澤 そういう感じ（笑）。もともとホッケーに全振りだったからね。
――早大での４年間の中で競技面以外で印象深かったことは何でしたか
宮口 自分は「紺碧寮」に住んでいるということで、ホッケー部以外のスポーツをしている先輩や後輩とも仲良くできて、ホッケー以外のスポーツとかかわることができて、例えばア式の早慶戦やハンドボールの試合に友達が出ているから応援に行こう、といったように他競技の観戦に行く機会も増えて、寮に入ってほかのスポーツと関わりを持つようになったことは自分自身のためにもよかったな、と思いますね。
倉田 ホッケー以外…。ゼミ！
是澤 国体のこととか駄目なの？
倉田 それはホッケーじゃん（笑）。大学生活ホッケー除いたらゼミしかないよ、俺。友達も少ないし、本キャンの授業もスケジュールが合わなくてとってないし。ゼミしか思い出ないな。是澤は？
是澤 ゼミしかないな。この間ゼミ合宿に行きましたね。
倉田 友達いないって言っておいて（笑）。
是澤 友達は…。確かにゼミ以外ではほとんどいないな。
倉田 あ、俺ゼミにはいるからね。
宮口 （是澤に）ゼミにもいないの？
是澤 ゼミにはいるよ（笑）。向こうがどう思ってるか知らないけどね（笑）。
倉田 どうするの、ゼミでいいの？
是澤 ゼミ合宿は去年俺は国体予選の合宿と日程が重なってしまったので参加できなくて、だからことしが初めての参加だったんですけど、めちゃくちゃ楽しかったです。
――合宿では何をされましたか
是澤 ディベート（笑）。結構真面目なゼミなので。
倉田 うちのゼミ（倉田選手と宮口選手は同じゼミに所属）はシュノーケリングしました。
是澤 それを言ったら俺だってシーワールド行ったよ。鴨川のセミナーハウスだったので、ディベートが終わった後に鴨川シーワールドに行きました。
倉田 （宮口に対して）バーベキューもしたな。
宮口 楽しかったな。
是澤 バーベキュー大雨でできなかったんだよ。
倉田 （是澤に対して）ゼミでいいの？
是澤 ゼミしかないからな。
倉田 まああとは授業行って勉強してただけだからな。
『全力』
ホッケーへの熱い思いを語る倉田
――インカレでは、順当に勝ち上がることができたならば、２回戦で天理大（強豪校）との対戦になるのですがどうお考えでしょうか
宮口 くじ運がないな、と。何でその枠に入っちゃたんだろう、って。
是澤 他も厳しいからな。
倉田 まあでも、最後に関西で一番強いところ（天理大）と対戦できたとして、勝てたらとても嬉しいし、たとえ負けたとしても仕方がないと思えるかな。
是澤 天理大と公式戦で対戦したことないのかな。１年生だったときに試合はあったけれど（自分たちは当時）出場していないし。
――昨年は１回戦敗戦でしたが
倉田 天理大までは進出したいですね。
――北大との対戦経験はありますか
是澤 ないですかね。
――インカレのキーマンは誰だとお考えでしょうか
宮口 キーマンは３年生の糸賀（俊哉、スポ３＝島根・横田）だと思っていて、彼はＦＷで（チームを）引っ張っていってくれている存在で、得点力とドリブルでの突破力が持ち味で、今期もうちのチームの得点源として活躍してくれていて、去年の宮崎主将に並ぶくらいの実力を持っている選手なので、ことしも自分が中盤としてしっかりと彼につないで点を取ってくれれば得点源になってくれるんじゃないかと思いますし、来年以降も彼らがチームの最高学年になっていく中で、チームを引っ張っていってほしい、主将を引き継いでいってほしいという思いも込めてキーマンにあげたいと思います。
是澤 清水拓登（スポ１＝滋賀・伊吹）くんです。和樹（宮口）と同じく（清水は）ＦＷで糸賀と２人で得点の起点になることが多いのでそこで得点を期待しているのと、コーナー（ペナルティコーナー、ＰＣ）を取ったときに、あいつのフリックを基本にいろいろバリエーションを考えるので、あいつが活躍してくれればかなりいい展開で試合を進めることができると思うので、あいつをキーマンにあげました。
倉田 俺は…。
是澤 自分だっていいなよ（笑）。
倉田 僕ですかね（笑）。
一同 （笑）。
倉田 あー、やってしまった（笑）。
宮口 理由は？（笑）。
是澤 ＦＷだし？「三本の矢」だし？
倉田 そうだね、俺も今上がった他の２人と同じＦＷだし、練習試合や秋リーグでも点を取れましたし。あー、なんて言おう。（笑）。
是澤 誰もＤＦには期待してくれないのね？（笑）。
倉田 だから先に言ってもいいか聞いたじゃん（笑）。この３人（宮口、是澤、倉田）で行きたかったのに。
是澤 それはごめん（笑）。「三本の矢」で行こうか。
倉田 最近練習試合とかで今あげた３人はまあまあ点をコンスタントに取れている３人で、そのおかげで宮口主将が「三本の矢」と命名してくれまして、とにかくその３人は点を取ることが期待されているのでインカレではその２人同様に僕も得点に対して貪欲にやっていきたいと思います。「三本の矢」の一角としてチームを勝利へ導けたらな、と思います。
――最後にインカレへの意気込みを教えてください
宮口 インカレが僕たち４年生にとって最後の公式戦になると思いますし、自分はホッケーを初めてもう１５年目になるのですが、もう大学卒業後は競技を引退しようと思っていて、長いホッケー人生の中で最後の試合になるので１戦１戦悔いが残らないように戦っていきたいと思います。
倉田 今宮口が言ったように、最後の試合になるということで、俺自身は高校３年生のときにワセダに入りたいと思ってでも失敗してしまって、浪人をしてまで入りたいと思った大学だしチームなので、ワセダホッケー部に対する思い入れは学院生に負けないくらい強く持っていると思うから、そういう気持ちでやってきた集大成になると思うので、どのような結果になろうと悔いの残らないような、４年間やってきて良かったな、と思えるようなインカレにしたいです。
是澤 高校でワセダに入ってからまだ７年しかホッケーをやっていないんですけど、天理大だとか立命館大だとかいう強豪校と対戦したのは１年生や２年生のころで、当時は先発出場していませんし、ほとんど出場していなかったのですが、最後のインカレで自分が先発出場して天理大と対戦できる機会が回ってくるかもしれないのでこれだけホッケーに生活の大部分をささげながら、このインカレを最後にもうホッケーの試合をする機会は今後の人生でもうないでしょうし、悔いのないようにぶつかって終わりたいです。
――ありがとうございました！
（取材・編集 榎本透子、金澤麻由）
意気込みを力強く書いてくださいました！
◆宮口和樹（みやぐち・かずき）（※写真中央）
１９９５年（平７）５月１８日生まれ。身長１６７センチ、体重５９キロ。滋賀・伊吹高出身。スポーツ科学部４年。チームの主将を務める。ポジションはＭＦ。背番号は５番。主将就任時よりもしっかりした、と４年生にいわれた宮口選手。対談中慎重に言葉を選びながら答えてくださった姿から主将としての責任感の高さを感じました。休日は部屋で漫画を読んでいるらしいです。
◆是澤勇志（これさわ・たけし）（※写真右）
１９９５年（平７）９月２９日生まれ。身長１７６センチ、体重６７キロ。東京・早大学院高出身。文学部４年。チームの副将を務める。ポジションはＤＦ。背番号は１６番。人生のターニングポイントは男子校に受かってしまったことだという清楚系男子の是澤選手。ことしの夏ははじめてゼミの合宿に参加できたそうで、オフの日は専攻している心理学についての卒業論文の執筆に励んでいるそうです。
◆倉田登志矢（くらた・としや）（※写真左）
１９９４年（平６）１０月３０日生まれ。身長１７１センチ、体重６５キロ。静岡・伊豆中央高出身。スポーツ科学部４年。チームの副将を務める。今季からポジションはＦＷに。背番号６番。最近は卒業後に備え資格の勉強をしているという倉田選手。息抜きには地元熱海まで釣りに行くそうです。対談中の明るい笑顔が印象的でした。早大のホッケー部に対してはとても熱い思いがあるようです。