苦しみながらも今季初勝利

男子ホッケー

 春季関東学生リーグ(春季リーグ戦)、2戦2敗と未だ勝ち星のない早大は、初白星を目指し東大と対戦した。序盤から相手ディフェンスに阻まれ、得点を挙げられず、前半は0-0で折り返す。後半に入るとゴールを脅かすシーンも目立つが、1点が遠かった。後半23分にようやくDF鵜飼慎之介(スポ2=福井・丹生)がゴールを決めると、その後ペナルティーコーナー(PC)から2得点を挙げ、試合終了。3-0で予選リーグの最終戦を終えた。

 前半は攻守が目まぐるしく変わる互角の戦いとなった。早大はゴール付近まで攻め込むも、得点に結びつけることができない。その一方で、前半20分を過ぎてからは逆に東大にシュートを放たれ、あわやというシーンも見られたが、シュートは枠をとらえず失点にはつながらない。この日の守備の要はルーキー・GK戸田翼(社1=滋賀・伊吹)。声でチームを鼓舞し続ける。そのまま両校ともに決定打が出ず、0-0のまま後半を迎えることになる。

初先発を果たしたルーキー・戸田

 なんとしても得点を挙げたい早大は、後半開始早々から果敢に攻め入り相手ゴールを脅かす。何度もシュートを放ち、中盤には2度のPCにも恵まれるが、相手GKの好守に阻まれここでも決めることができない。得点が動いたのは後半23分。鵜飼が相手ディフェンスの間を縫って強烈なシュートを放つと、ボールは相手GKに当たりながらゴールへと吸い込まれた。待望の先制点を挙げるとその後も攻め続け、チャンスを作る。同32分にはDF田中智大(社3=福井・丹生)が、同34分にはDF羽田康佑主将(教4=奈良・天理)が、それぞれPCで決め、試合終了。3-0で今季初白星を挙げることができた。

この日唯一のフィールドゴールを決めた鵜飼

 無失点、大量得点を目指していたこの試合で、後半20分に至るまで無得点。無失点に抑えることはできたが、決定力のなさが際立った。これで予選リーグ1勝2敗となり、Aプール3位。この後は5位~8位決定戦に臨むことになる。予選リーグで得た収穫を生かして、春季リーグ戦残り2試合を確実に勝って終えたい。来週はBプール4位の法大との戦いとなる。この試合をものにし、5位決定戦に進むことを目指す。

(記事、写真 加藤恵)

結果

○早大3-0東大

【得点者】(早大) 後半23分・鵜飼、後半33分・田中、後半34分・羽田