ついに迎えた秋季関東学生リーグ(秋季リーグ戦)優勝決定戦。対するは春の王者・山梨学院大である。4年生がエンジを背負って戦う最後のゲームだけに、チーム一丸となり勝利を手にしたいところだ。試合は両者譲らない攻防が続き、スコアが動かないまま前半を終える。後半に入ると立て続けに2点を奪い、流れを手繰り寄せた。ワセダはこのリードを最後まで守りきり、2-1で勝利。グラウンドに歓喜の「紺碧の空」がこだました。
何度もファインセーブを見せたコグラン
この試合に懸ける思いがにじみ出ていた。ワセダは開始早々から積極的なプレーを見せ、FW安田大河(政経4=東京・早大学院)らが相手ゴールを脅かす。7分にはペナルティコーナー(PC)のチャンスを得るが、ここは決めきることができない。中盤に差し掛かると山梨学院大がボールを持つ時間が増え、ワセダは防戦を強いられた。しかし、その中でもGKコグラン・ショーン(政経4=東京・早大学院)が好セーブを連発するなど、相手に主導権を握らせない。猛攻をしのいだワセダはその後、DF鵜飼慎之介(スポ2=福井・丹生)の小技などで攻撃のリズムを作っていくが、得点には結びつかず。前半を0-0で折り返した。
後半開始直後、ワセダが流れを掴んだ。まずは2分、ゴール前の混戦をFW宮崎俊哉(スポ1=福井・丹生)が制し、ゴールに押し込んだ。待望の先取点を手にしたワセダだが、攻撃の手は緩めない。続く5分のPCでは、サインプレーが上手く決まり、安田が2点目を奪取。「あの形は結構練習していた」と語る通り、日々の積み重ねが生んだ貴重な追加点だった。さらに差を離したいワセダだったが、徐々に疲れも見え始め、20分にはPCにより点を奪われてしまう。このまま相手ペースに持ち込まれてしまうかに思われたが、追撃はDF羽田康佑主将(教4=奈良・天理)、DF田中智大(社3=福井・丹生)を中心とする守備陣が断ち切り、2-1でゲームセット。接戦をものにし、秋季リーグ戦の優勝を決めた。
先制点を決め喜ぶ選手たち
春季リーグ戦では7位と苦汁をなめたワセダだったが、見事雪辱を果たした。また、「とにかく気持ちいい」と羽田が語るように、4年生にとっても最高の形で締めくくることが出来たであろう。だが、松本剛毅監督(平6卒)は優勝を喜びつつも、次を見据えている。ことし達成できなかった最大の目標、全日本学生選手権の制覇である。最上級生達の意志はいま、新たなチームへと引き継がれた。
(記事 落合修平、写真 浦井拓也、塩澤毅志)
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早慶定期戦 | ||||
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早大 | 2 | 0-0 2-1 |
1 | 山梨学院大 |
【得点者】(早大) 後半2分・宮崎、後半5分・安田 |
コメント
松本剛毅監督(平6卒)
――率直にいまのお気持ちをお願いします
やっぱり最高の気分ですね。今シーズンの締めくくりで結果を出すことができ、本当に清々しい気分です。
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
予想していた通り、1点を争う決勝戦らしい試合でしたね。その中で、いかに集中力を切らさず先に点を取って守り切るか。そこを重点にして試合を進めました。
――優勝決定の瞬間には、監督も思わず飛び跳ねていましたね
そうですね(笑)。やっぱり目標の一つとしていた大会だったので。春からの苦労も報われました。
――春季リーグ戦では不本意な結果に終わりましたが、それが重圧となったりしたのでしょうか
やっぱり最後に勝った方が後味もいいですし、春よりも秋重視ということは考えていましたね。もちろん、春がどうでもいいってわけではないのですが(笑)。
――きょうで引退する4年生に何かメッセージをお願いします
私は監督として一年間だけの付き合いだったのですが、ことしは4年生に「考えろ」ということをテーマとして掲げました。試合に勝つことは当たり前ですが、それプラス、試合に勝つまでのプロセスが大事だと言い続けました。このことが、秋季リーグ戦のギリギリになって実を結びました。そういった意味では、人間的にも成長してくれたのではないか、と思いますね。最高の結果を残してくれた4年生には本当に感謝しています。
――残った下級生達にメッセージをお願いします
ことし6人の主力が抜けてしまいますので、来年以降は本当に厳しい戦いが続くと思います。ですが、それを言い訳にせず、このメンバーで勝つ方法をよく考え、進んでいきたいと思っています。
――来季の意気込みをお願いします
ことしはリーグ戦で結果を出せましたが、それ以外ではなかなか思うようにいきませんでした。究極の目標はインカレだと我々は思っているので、インカレで結果を残したいです。
DF羽田康佑主将(教4=奈良・天理)
――優勝した今の気持ちはいかがですか
最後の試合でしたが、前回早慶戦で負けていて最後くらいは勝って終わりたいと思っていたので、何か考えるとかじゃなくてとりあえず気持ち良いって感じですね。
――きょうの試合を振り返ってみていかがですか
前半はスコアが動かなくて後半に先制しましたが、しっかりペナルティーコーナーも自分たちのしたいことができて、いつも練習しているホッケーができて良かったのではないかと思います。
――ハーフタイムではどんなことを話し合いましたか
具体的に言うとプレスの指示を変えて、サークル内のプレーを集中して得点にこだわりを持ってやれと自分からは言いました。
――最後は我慢の時間が続きましたが
やっぱり山梨学院は数が多くて、どんどん交代してきて。後半ワセダは運動量が落ちてしまいましたが、きょうは一人ひとりが助け合ってカバーしあったのでこういう結果が残ったと思います。
――春は7位、秋は優勝と激動のシーズンでしたが、主将として振り返ってみていかがですか
なかなかできない体験だと思いますね(笑)。ことしは前半苦しくてみんなに迷惑かけましたが、後半ミーティングとかを増やして言いたいことを言い合える仲になれたので。そうやってみんな仲良くやってきてこういう結果がついてきたと思います。来年は自分たちみたいにこんな思いをせずに全部勝って優勝して終わってほしいです。
――一緒にやってきた4年生に伝えたいことはなんですか
この1年間練習とか試合とかを結構好き勝手やらせてもらっていて、それを見守ってくれたのでまず感謝の気持ちを伝えたいと思いますね。特に小野田(泰良、スポ4=奈良・天理)とは中学校からずっとやっているので、卒業してからは違いますが、今まで一緒にやってきてくれてありがとうと伝えたいです。
――下級生にはどんなチームを作ってほしいと思いますか
自分がそうでしたが、なんでもかんでも自分ひとりで決めずにみんなで話す機会を増やして、みんなでひとつの目標に向かってやっていけるようなチームにしてほしいです。
――ワセダでの4年間を振り返ってみて、どんな4年間でしたか
今になって言えますが、自分はこの後実業団でやることになっています。そのためにやるなら立命館とか天理に行けばよかったですが、伝統の長いチームでやってきて、ここでしか学べないいろいろ大切なことを学べたので、それは人生の糧になると思います。
MF小野田泰良副将(スポ4=奈良・天理)
――優勝したいまのお気持ちはいかがですか
優勝できたことはうれしいのですが、このチームの目標はインカレで優勝するということだったのでインカレを結局2回戦で負けてしまって、ちょっとチームとして雰囲気が悪くなる時期もありましたが、そのような状況から立て直し、秋リーグに臨んで優勝できたことは本当に良かったです。
――今日の試合を振り返ってみていかがですか
試合内容もフィールドで戦っていて悪くはなかったので、立ち上がりから少したってこれはいけるかなという思いがあり、勝ち切ることができたので本当に良かったです。
――前半は0対0で折り返しましたが
自分自身それほど点が入るものだとは思っていなかったので、点が入らないことへの焦りなどはなく、良い雰囲気の中できたので本当に良かったです。
――後半2点を先制し、1点差に詰め寄られ厳しい時間帯が続きましたが
1点返された時間帯はかなり悪い時間帯だったと思いますが、DF陣がしっかりと守りきってくれたので、相手の猛攻をしのげて本当に良かったです。
――早慶戦から2週間何か意識して練習してきたことはありましたか
特にはないですが、センタリングなどの打ち込みやロングコーナーの精度を上げるために練習をしてきて、はっきりと試合でいかせたかは微妙ですが、ミスを減らすことにつながり勝因の一つになったのかと思います。
――春の入れ替え戦からの優勝ですが
自分自身、春のリーグ戦を教育実習で2試合ほど出ることのできない試合があり、チームにも迷惑をかけたので、秋は絶対に勝とうと思っていたので、全力で試合に挑んだ結果だと思います。
――4年間を振り返ってみていかがですか
正直ワセダに入って、このチームで勝てるのかなと思っていました。案の定1年目は勝つことができなく、この悔しさから自分が上級生になった時には、しっかり勝てるチームになるべきだと思っていたので、2年目からしっかり練習してこの結果につながったと思います。
――今後ホッケーの方は続けられますか
個人的には続けていきたいと思います。
――後輩に伝えたい思い等はありますか
今年は王座に出場することができなかったので、その舞台にはしっかり立って欲しいと思いますし、また出ることができなかった全日本の舞台にも立って欲しいと思います。
――最後に同期にかけたい言葉はありますか
いままで一緒にやってきてくれてありがとうと言いたいです。
FW安田大河(政経4=東京・早大学院)
――リーグ優勝して、今のお気持ちはいかがですか
本当に最高です。
――今日の試合を振り返って、いかがですか
前半0-0でしたが、攻められていたので後半もいけるかなというのはありました。後半最初に1点取ってくれたので、その勢いで追加点を取れて完全にこちらの流れかなという感じでした。ただ最後危ない場面もありましたが、ディフェンスが上手く守ってくれました。
――2点目は安田選手のゴールで、喜びを爆発させていましたね
僕は4年間、フォワードとしてあまりチームに貢献できていなかったですけど、最後に優勝に貢献できて素直に嬉しいです。最近、ペナルティーコーナーのバリエーションの一つとして、あの形を結構練習していたので決めることができて良かったです。
――春リーグは7位、秋リーグは優勝という結果でした。一年を振り返っていかがですか
そうですね、ある意味本当にどん底と一番上を味わえて面白いシーズンと言えば、面白いシーズンでした。 春は本当に厳しいシーズンでして、どうすれば勝てるのかというのをみんなで話し合いながら、改善策を探りながらやったのですが、それが結果に出て良かったです。
――そのような改善策を実行していけば、春は7位でしたが優勝までいけるという自負はありましたか
実力的にはどこのチームも拮抗(きっこう)していると思っていたので、ちょっとした差だとは思っていました。そこでどうすれば上手く勝ち越せるのか、きょうみたいに1点差を勝ちきれるのかというのはみんなで話し合ってやりました。
――具体的にはどのようなことを話し合いましたか
僕はフォワードなのでフォワード同士でよく話したのですが、パス回しであったり、フォワードのフォーメーションだったり、そのようなことを話し合いました。
――大学4年間を振り返っていかがですか
僕は高校の付属から入ったのですが、周りは上手い人たちばかりで、入ったときは本当にそのレベルの差を感じて苦しかったです。4年生になってもなかなか選手としてはチームに貢献できていなかったですが、最後に点を取ることができて、優勝できて。終わり良ければ全て良しではないですけど、今思えば良い4年間だったなと思います。
――4年間で辛かったことはありますか
本当に自分が思い描いていたように上手くなれなくて、結構練習してもなかなか結果に出なくて。それが結構辛かったですね。
――今後、ホッケーは続けますか
まだ考えている段階ですね。自分が続けるというのもありますし、本当に迷惑ばかりかけていたので、チームに貢献したいなと思っているので、高校の付属校に関係しようかなとも少し思っています。まだ分からないですね。
――同期の繋がりというのは一際強いと思いますが、同期のチームメイトに一言お願いします
僕たちの代は6人で多いほうなのですが、特に僕なんかは最初は上手くないほうだったので、その中でも結構支えてくれたりしてくれたので、本当にこの同期で勝てて良かったです。
――最後に後輩たちに向けてエールをお願いします
まず、頼りない先輩たちに付いてきてくれて、本当にありがとうございましたと伝えたいです。今年の春は散々な結果だったので、春も秋も勝ってほしいです。今年は日本一という目標で、後輩たちがどのような目標を立てるかは分からないですが、その立てた目標を達成してほしいですね。
MF宮田将大(スポ4=山形・置賜農)
――優勝を決めていまのお気持ちを聞かせてください
大学でホッケーを終えるというのを思っていたので、4年間最後の試合でチームとして勝ててよかったなと思います。
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
自分は試合出る機会があんまりなかったですが、チーム一丸となって戦えている感じがありました。コグラン・ショーンはナイスキーパーでしたし、柳田は足つったところ見たことないのにつるまで頑張って、みんな本当に頑張ってやれたなと思います。
――早慶戦から2週間空いていましたがどのような準備をされていましたか
密かにトレーナーと朝練をしていました。努力する姿をあまり見せたくなかったのでこっそりやっていましたけど。ケガをしてから足がついていかないので、自分を高めるためにも試合に出るためにも頑張りました。あとは最後ということで後輩がよく話しかけてくれたので、コミュニケーションをとっていましたね。寮でも戯れて、楽しく2週間を過ごそうと思っていました。
――試合で力は出し切れましたか
正直出し切れなかったです。出し切れなかったですけど本当に勝つことができてうれしいですし、そのために力になれたかなと思います。
――ワセダでの4年間を振り返っていかがですか
1年目は4年生の先輩が怖かったですし、山形から出てきたので東京の環境に慣れずに腹壊したりして(笑)。本当に大変で、1年生の時に初めてホッケーが嫌いになりました。でも毎日本当に頑張って、小野田泰良と夜にナイター設備が消えるまで練習して努力してきたので2、3年と自分の実力を出せました。4年生ではケガしてしまいましたが、そこでも踏ん張って優勝できたのでよかったです。
――春は入れ替え戦を経験する悔しいシーズンでした
4年生が6人いて就職活動で抜けてしまうということが多くて、チームに迷惑かけたというのを思っていました。きょねん成績がよかったことで過信もあって、それが一番の原因かなと思います。秋はしっかり危機感を持ってやれたのできょうの優勝があったと思います。
――秋は大躍進でした。何が要因だったと思いますか
このチームでやっていく中でチームのカラーが出てきて、僕はケガしてしまったのですが夏合宿暑い中頑張ったのが大きかったと思いますね。先輩が引っ張るという感じではなかったかもしれないですけど、チームのカラーが出てきたことで後輩がどんどん思ったことを言ってくれて。後輩の力も大きかったです。
――その後輩たちにメッセージはありますか
来年のチームはことしよりもっといい雰囲気でやれると思うので、いっぱい話して言いたいことは言い合ってまた勝ってほしいなと思います。あといろんな人が支えてくれているというのを感じてプレーしてほしいです。
――同期にはどのような言葉をかけたいですか
この代は学院生(早大学院高生)が3人いて、はじめの頃その3人がああしろ、こうしろと言ってくれて6人で楽しくできたのはよかったです。一つ一つが思い出となってきょうプレーに出て、本当にありがとうと言いたいです。
――最後に一言お願いします
ワセダのホッケー部で4年間できたことは本当によかったですし、支えてくださった監督、コーチ、周りのみなさまのおかげでできました。やっぱり一番は家族の支えかなと思っています。遠く山形から応援してくれましたし、すごく迷惑かけたけど最後勝てて、頑張っている姿を見せられてよかったと思っています。
DF柳田洋人(法4=東京・早大学院)
――優勝を決めて率直な感想をお願いします
最終戦で、ホッケー人生の最後でもあったので本当にうれしいですね。力は出し切れました。
――試合を振り返っていかがですか
相手は僕らより格上なので厳しい戦いになるかなと思いましたが、うまく対策ができていたので仲間を信じて頑張りました。
――どのような対策を考えていたのですか
相手が打ち込みや個人技で来るというのはわかっていたので、個人技を封じて打ち込みには前からハイプレスすると決めていました。そこは前の選手がしっかりやってくれて、僕は後ろでたっていればいいだけでした(笑)。
――リードは1点で苦しい戦いだったと思いますが
相手の方が気持ちが強くなっている時間に差し掛かったときに、しっかり守るという共通意識を持ってみんな守れていたので、1失点してしまいましたけどそれからは失点しないという気持ちでやっていました。
――4年間を振り返っていかがですか
僕は推薦で入ったわけではなくて、推薦組とはレベルの差があったので、最初は厳しい状況でした。でも2年、3年になるとそれにも慣れて、レギュラーにも定着するようになって、ゆっくりですけど実力もついてきました。いろんな人種がいますが、そこを僕らの代は羽田(康佑主将、教4=奈良・天理)がまとめてくれて、4年間かけてできあがったチームだったと思います。
――春には入れ替え戦も経験しました
正直このまま秋も最悪の結果で終わるのではないかというのもよぎりました。でも夏休みにチームで話し合って上下関係なく意見を出すことができて一からスタートし直しました。その時にみんな考えてなかったことがあって問題点が出てきました。それをみんなで見直したことで、完成型に近いチームになったと思います。
――春とは何が変わったと思いますか
一番は話し合いが増えて試合中もコミュニケーションを取れるようになったことですね。あとは4年生が自覚を持ったことです。春はそれをおろそかにしていた部分があって後輩たちも迷ってしまったと思います。秋はまだ足りなかったかもしれないんですけどそれについてきてくれて、うまくいったのではと思います。
――後輩には来年どのようなことを期待したいですか
自分たちは最後の春に入れ替え戦までいってしまったので、そういう結果は残してほしくないです。やっぱり嫌なものなので。それと早慶戦や王座で結果を残してほしいです。
――同期のみなさんに向けて一言お願いします
僕みたいな下手なやつでもうまく支えてくれて、マネジャー入れて7人でうまくやってこられたのは同期のおかげなので感謝しています。
GKコグラン・ショーン(政経4=東京・早大学院)
――優勝おめでとうございます
ありがとうございます。とても嬉しいです。春にはあまりいい成績を残すことができなかったので。秋はやってやろうという気持ちで挑んでいて、目標を達成することができて本当に良かったです。
――きょうの試合を振り返っていかがですか
全体的にうちのペースだったので、まずそこが良かったと思います。そして攻められる場面ではうまくディフェンスがよく頑張ってくれて、前から考えていた試合のプラン通りと言える試合でした。
――その試合プランとはどのようなものでしょうか
全体的に攻めこまれると思っていたのですが、そこは違いました。でも、とにかく攻め込まれる場面ではディフェンスが守りきってチャンスをものにする、という点ではきょうは上手くできていたと思います。
――ご自身、随所に好セーブも見られました
そうですね。ありがとうございます。ディフェンスがコースを限定してくれていたおかげもありましたが、何より体がきょうはとてもよく動いていて、反応することができました。
――ディフェンスと攻撃がうまくかみ合った試合と言えますね
本当にその通りだと思います。最後にこんなに良い試合をすることができて良かったです。
――きょうの試合のキーポイントはありますか
個人としては、最初のタッチシュートを体で反応することができて、そこで調子の良さを感じ取れたところですね。モチベーションの維持にもつながりました。
――春7位と不振に終わりましたが、そこから秋で優勝という形で雪辱を果たせましたね
本当に目標にしていたことで他の大学を見返してやろうと夏からずっと思っていたので、入れ替え戦から大逆転の優勝をすることができて本当に幸せです。
――春と秋でなにが違いましたか
たぶんひとりひとりの意識だと思います。1つ1つのプレーについてもチームで話し合うようになりましたし、とにかく勝ってやろうという気持ちが他よりも勝っていたのだと思います。
――ことしで大学ホッケーは終わりを迎えますが、今後は続けられますか
いまのところその予定はないです。
――大学での4年間を振り返っていかがでしたか
つらかったことが多かったですけど、自分は特に推薦ではないので、とにかく推薦組に追いついてやろうという気持ちで必死でした。1年、2年、3年があっという間に過ぎていきましたが、今になってみればみんなに少しは追いつけたかな、と思っています。
矢野美月トレーナー(スポ4=神奈川・港南台)
――試合前から気合が入っていましたね
大分入っていましたね。アップから相当な気合の入れようだったと思います。今シーズン最後の試合ということもありますし、ここまで全く結果を残せずに来ていて、最後に残された絶好のチャンスだったので、何が何でも勝つしかないという気持ちでみんないたのではないでしょうかね。
――今日の試合を振り返っていかがですか
怪我人が何人かいまして、今日の試合では選手全員出られるか微妙な状態だったんです。全員が試合に出るということはなかったですが、ひとまずみんなが試合に臨める状態で今日を迎えることが出来て良かったです。ここまで来たら負ける気はしなかったですけど、最後の方はどうなることかと思いました(笑)。 みんな最後までよく守りきってくれたと思います。
――4年間を振り返っていかがですか
色んなことがありすぎて何を言おうか迷いますけど…。まずは、1年ほど休部していた私を受け入れてくれたみんなに感謝したいですね。帰ってくるときは不安で仕方なかったですけど、みんなが暖かく迎え入れてくれて本当に救われる思いでした。今は私の他にもトレーナーさんが二人いて、上には神様みたいな存在の小黒さん(喬史トレーナー、スポM2=新潟・長岡)、下には出来の良い優秀な碧(大木トレーナー、スポ2=東京・西)がいて、二人がいてくれたお陰で私が自由に色んなことを出来たのだと思っています。2年間、こんな自由人と伴にこの部を支えてくれたお二人と、何もわからなかった一年生の時に1から色んなことを教えてくれた柏さん(美帆トレーナー、平23年スポ卒)には感謝してもしきれないですね。そして、今年は、何十年かぶりの入れ替え戦も経験し、王座にも出られなくて悔しい思いもし、目標としていたインカレでも王者の立命館に敗れてしまい、入部してから初めて早慶戦でも負け、本当に色んなことが経験出来ました(笑)。自分達の代になってからなかなか思った通りには進まなくて、悩んで悩んでここまですごく遠回りをしてきたような感じがしましたけど、最後の最後に優勝することができて本当に嬉しいですし、勝たせてくれた選手達には感謝の気持ちで一杯です。トレーナーとして入部して、自分がどこまで部に貢献できたかはわからないですけど、こんな私を頼ってくれた選手のみなさん、今まで本当にありがとうございましたと伝えたいです。
――後輩にメッセージをお願いします
とりあえず後悔だけはしないようにやりたいことを全力でやりきってもらいたいです。今年は最後に優勝こそ出来たものの、結局目標は達成できなかったですし、シーズンを通して納得のいくものではなかったと思うので、自分達の納得のいくような結果を残せるように頑張って欲しいと思います。私に敬語を使うのが半分いるかいないかくらいの生意気な後輩たちですけど、来年のチームは楽しみでしょうがないですし、良いチームになるだろうなと期待しています。これからはOGとして皆さんのことを支えていきたいと思いますので。これからもよろしく。私はいつまでも君たちのアイドルです(笑)。
――同期にメッセージをお願いします
ひとまず、4年間お疲れ様でした!と伝えたいです。他の部に比べたら全然ですけど、ホッケー部にとって同期が6人いるのは多い方なんですよね。人数も多い上に、みんなキャラが濃すぎて楽しく過ごすことができました(笑)。自分たちの代になって色々とうまくいかずにみんなが悩んでいたのを間近で見てきたので、最後に優勝することができて本当に良かったです。少しは自分たちのやってきたことが報われたのかなと。同期には、私生活から部活のことまで色々と相談にものってもらって、みんなの支えがあったからこそ私もここまでやってこられたのだと思います。本当にありがとう。お礼をどれだけ言っても言い尽くせないくらいです。最後の2週間ほどは、私は何度も寝坊してフル参加とはいかなかったですけど、宮田と朝練なんかもしていて、それも良い思い出ですね。(笑)とにかく同期のみんなには本当にお世話になりました。みんな大好きです。
FW宮崎俊哉(スポ1=福井・丹生)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
決勝戦ということで緊張はしましたが、結果勝てて良かったと思っています。
――見事先制点を決めましたね
前半にイエローカードもらって10分退場と、チャンスを外した場面があったので、その借りを返すには点を取ることしかなかったので、1点取れて嬉しかったです。
リーグ決勝で得点を挙げられたことは大きなことですね
まず1点という話をしていたので、その1点に自分が絡めたのは、これからワセダが強くなっていく上でも良かったことだと思うし、自分がさらに技術を磨く上でもいい経験になったと思います。
春7位から秋に優勝といろいろあったと思いますが、今シーズンを振り返っていかがですか
春リーグ秋リーグ通して、個人的には点が思ったより取れなくて反省すべき点だと思いますが、チームとして春落ち込んだときから秋優勝までいけたので、苦しい時期も味わって、優勝の嬉しさも味わって、いい経験が1年でできたなと思います。
――来年にむけての意気込みをお願いします
個人としては得点王目指します。チームとしては春リーグ優勝して全国王座にでて、全国でもいい結果を残したいです。
――4年生に向けてメッセージをお願いします
寂しいですけど、4年生が僕たちに残してくれたことはたくさんあると感じたので、それを次入ってくる後輩にも伝えて、またワセダらしいホッケーを磨いていきたいと思います。