【女子ハンドボール】前半からのリードを守り抜き2連勝! 秋季リーグ4勝1分で後半戦へ突入

女子ハンドボール

関東学生秋季リーグ 9月13日 東京・日本女子体育大学体育館

 秋季リーグ(関東学生秋季リーグ)も折り返しを迎え、この日早大は、日体大との対戦。昨年の秋季リーグでは敗北した相手ということもあり、相手選手の分析などを徹底してゲームに臨んだ。試合は、両チームとも序盤からスピードのある攻撃となり、一時同点に追い付かれる場面もあったが、4点リードで前半を折り返す。相手に連続で速攻を持ち込まれる場面などはありながらも、早大はサイドシュートを中心に得点を重ね、34-26で連勝を飾った。

シュートを決めガッツポーズを見せる杉浦

 開始50秒、倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)が相手ディフェンスを割ったシュートで先制。守備でもGK作本夕莉(スポ3=福岡・明光学園)のセーブが光り、好スタートを切る。続けて山野紗由副将(スポ4=北海道・釧路江南)のカットインシュートで再びゴールネットを揺らすものの、その後は相手の粘り強いディフェンスに苦戦。両チームが点数を取り合う時間が続いた。それでも、山野から大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和)への鋭いパスが通り、サイドシュートが徐々に決まり始める。山野が相手ボールを拾い、1対1に持ち込むなど、スピードを生かしたプレーでチームを勢いづけた。パスの乱れにより、相手に連続で速攻を許したが、オフェンスでは山野と大野が中心となり得点を量産。後半には、山田梨央副将(スポ4=千葉・昭和学院)の速攻や杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)のループシュートも決まり、17-13で前半を終えた。

サイドシュートを打つ山田

 後半も前半同様、山田らのサイド陣を中心にゲームを展開。ディフェンスでは、井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園)や倉持らが積極的にパスカットを狙うなど、相手にシュートを打たせない固い守備が目立った。この日マークが集中し、シュートチャンスが少ない井橋だったが、ディフェンスの隙をうまく通して得点を追加。また、杉浦が体を張ったシュートで2つの7メートルスローを獲得するなど、それぞれが自身の役割を果たした。最後は、倉持が杉浦へパスを通し、34点目を決めて試合終了。途中、フィジカル面で強さがある相手選手らにやりづらさを見せる場面もあったが、冷静なプレー中の判断が功を奏し、34-26と8点差での勝利となった。

 この日の日体大戦を終え、早大は、秋季リーグ現在4勝1分(4位)の成績。苦しい場面でも着実に点数を決め、勝ちを重ねてきた。ただ、次週からは強豪との連戦が控えており油断はできない。目標の秋季リーグ3位以上に向けて「自分たちの流れに自ら持っていけるような展開づくりをしたい」と山野が語るように、試合の主導権を譲ることなく、強豪相手に勝利をつかみたい。

(記事 大村谷芳 写真 林朋亜)

結果

早大34ー26日体大

前半

早大17ー13日体大

後半

早大17ー13日体大

スタメン

GK作本夕莉(スポ3=福岡・明光学園)

LW大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和) 

LB山野紗由副将(スポ4=北海道・釧路江南) 

PV杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)

CB倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)

RB井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園) 

RW山田梨央副将(スポ4=千葉・昭和学院)

 

コメント

山野紗由副将(スポ4=北海道・釧路江南)

ーー試合を振り返っていかがでしたか

 今日は最初からディフェンスの運動量を上げていこうという風になって、今日は相手のキーマンなどを分析していたので、そこにしっかり当たりに行きたかったのですが、最初に何本かやられてしまって、そこら辺は修正点が多かったです。大野と山田が両サイドから角度のないサイドシュートをしっかり決め切ってくれたので、自分たちが前半の競っている時にそれがすごく助かっていたなと、相手の流れに持っていかれずに済んだなと風に思いました。

ーーシュートで心がけた点はありますか

 今日は萌奈(井橋)方のマークが厚かったので自分の方のマークが薄く、ミドルシュートもそうですが、1対1からバッテリーシュートをしっかり決め切ろうって思っていたので、萌奈のほうが厚かった分、愛泉(倉持)が早くさばいてくれて、ここで自分とか大野がシュートを決められて良かったと思います。

ーーサイドに回して得点する場面が多かったですが、相手ディフェンスに対してやりづらさはありましたか

 結構相手がフィジカルのある選手が多くて、最後まで自分が体勢を崩れないように、カットインシュートやパスカットという判断を冷静にするようにしました。

ーー秋季リーグは折り返し、これまでの戦いをどのように振り返りますか

 やっぱりいい点はいっぱいありますが、やはり修正点がまだまだ多いので1個1個のプレーもそうなんですけど、試合全体の運びや展開がまだ定着してないなという風に思うので、自分たちの流れに持ってこれるような展開作りをしたいと思います。

ーー次戦に向けて意気込みをお願いします

明日も最初からディフェイス、運動量マックスでオフェンスもシュートを決めきるところまでしっかりやって、勝ち点2を取りたいと思います。

大野薪絵(スポ3=埼玉・市立浦和)

一一今日の試合を振り返っていかがでしたか

 前半からディフェンスから速攻の形に持っていけて、点差を離し切ることはできなかったけど、リードしたまま後半まで、最後までリードをしたまま勝ち切ることができたのでよかったです。

一一サイドにボールが沢山集まっていましたが、ご自身で振り返っていかがでしたか

 今日は絶対来たら飛び込んで冷静に打とうと思っていて、1発目が入ったおかげで皆さんが最後まで回してくれたので、大切に打とうと思って決めることができました。

一一相手に速攻で得点されるシーンが目立ったと思うのですがディフェンスでなにか心がけたことはありますか

 バックチェックに関しては、このリーグでずっと課題なのですがやはりその課題が解決できなかったのは少し良くなかったのかなと思います。ですが、セットディフェンスに関しては、試合前のミーティングとかで、サイドが強いのでサイドなしにしようねとか、アウト勝負とか、私の目の前の左利きがキーマンだったので、そのキーマンを止めようねという話をしていて、何本かやられてしまいましたがそれを守ることができたかなって思います。

一一タイムアウトやハーフではどのようなお話がありましたか

 結構いい感じで守れてるし、攻めることもできてるから、相手のワンマン速攻はなしにしようねというお話をしていただきました。

一一次戦、日女体大戦への意気込みをお願いします

 次戦は勝ちが続いてる日女体大なのですが、油断すると絶対足元をすくわれるので勝ち切れるように頑張ります。