関東学生秋季リーグ 9月6日 東京・東女体大体育館
秋季リーグ第3戦、国士舘大との一戦に臨んだ早大。春季リーグでは勝利を果たし勝ち切りたい相手だ。立ち上がりから攻め込まれ、あとを追う展開となるも得点を重ね15ー17で前半を折り返す。2点ビハインドで迎えた後半、再開直後から速攻を決めるなど、流れに乗った早大はそのまま攻撃の手を緩めることなく攻め続け、32ー26で見事逆転勝利を果たした。

パスを出す倉持
ディフェンスから始まった今試合。先制点を献上するも、山田梨央副将(スポ4=千葉・昭和学院)のシュートで1得点目を挙げる。しかし国士舘大にディフェンスの壁を抜かれ連続で得点を決められる。前半4分から3点ビハインドで試合が進み、追いかける展開に。それでもチャンスをものにしようと攻め続ける中、前半7分、ボールを奪った井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園)がゴールに向かって走り出していた倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)にパスを放ち、シュートを決め速攻に成功。しかし早大のミスに素早く反応した国士舘大に速攻を決められ、なかなか点差が縮まらない。そこで早大は前半11分、タイムアウトを要求。自分たちのペースに持ち込むべく試合を作り直す。すると後半13分から相手のミスが目立ち始め、試合の流れに変化が訪れる。前半19分、堀内雪羽(スポ2=千葉・昭和学院)のセーブからセットオフェンスに持ち込み、倉持が華麗なステップでディフェンスをかわして得点。後半22分にはゴール正面でパスを受けた田島玲奈(人1=愛知・千種)がフリーとなっていた大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和)にロングパスを送り、サイドシュートを決める。その間、国士舘大に1点も与えず、早大のペースで試合が続くと思われたが攻撃の手を止めることができず、15ー17で前半を折り返す。

ディフェンスをかわす田島
2点ビハインドで迎えた後半、前半とは打って変わって早大ペースで試合が進む。試合再開早々、相手のミスをひろうと倉持がそのままゴールネットを揺らし、速攻に成功。次のプレーでは力強いシュートを打たれるも堀内が目一杯足を伸ばし、得点を阻止。ここで国士舘大に追いつき同点の展開に。後半5分には倉持からパスを受けた山野紗由(スポ4=北海道・釧路江南)が高いジャンプでシュートを決め逆転。早大は攻撃の手を緩めることなくスピード感のあるプレーを繰り広げ得点を重ねる。しかしここで反則により早大のプレーヤーが2人抜けディフェンスが4人と、危機的状況に。ディフェンスの間を抜かれシュートを打たれるも、堀内が体を張った守備でボールを止め、ピンチを切り抜けた。ここからさらに早大の攻撃は勢いを増し、後半23分、兼弘真生(スポ1=神奈川・横浜平沼)が相手から奪ったボールを大野へ託し、速攻で得点。8点リードの展開に。ここで国士舘大がタイムアウトを要求すると、一気に4連続得点を決められる。冷や汗をかく時間帯が続いたが最後までリードを守り切り、32ー26で逆転勝利を飾った。
試合後選手からは、前半でのディフェンスを反省するとともに、後半で早大の流れに持ち込めて逆転できたことに対して喜ぶ姿も見られた。次戦の相手、法政大は勝ちが続いている負けられない相手だ。今試合に続き勝利で笑顔を飾ってほしい。
(記事 林朋亜 写真 高津文音)
結果
早大32ー26国士館大
前半
早大15ー17国士館大
後半
早大17ー9国士館大
スタメン
GK作本夕莉(スポ3=福岡・明光学園)
LW大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和)
LB山野紗由(スポ4=北海道・釧路江南)
PV杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)
CB倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)
RB井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園)
RW山田梨央副将(スポ4=千葉・昭和学院)
コメント

井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園)
――今日の試合を振り返ってみていかがでしたか
前半は自分たちの良い流れに持ってこれなかったり、ディフェンスで上手くいかなくて相手に決められたりしていました。セットから相手のオフェンスで始まることが多かったので、良い流れに持っていけなかったのですが、後半になってディフェンがうまく機能し始めたと感じています。速攻も増えて、オフェンスもシュートを決めれるようになって、自分たちの良い流れに持って行けたことが良かったのかなと思います。
――国士舘大との試合はどのような気持ちで臨みましたか
先週の順大戦は悔しい結果に終わってしまったので、今日の試合では今まで以上に自分たちのできることを思いきりぶつけようという気持ちでプレーしました。
――後半から逆転に成功した要因は何だと思いますか
やっぱりディフェンスがうまくいって、相手の攻撃を防げたのが一番大きいかなと思います。
――次戦の法政戦に向けた意気込みをお願いします
毎試合ごとに改善しなければならないポイントが見つかっていると思うので、どんどん改良を重ねて法政戦でも自分のできることを精一杯できたらなと思います。

山野紗由(スポ4=北海道・釧路江南)
一一試合を振り返っていかがですか
前回の試合で自分たちのプレーを出し切ることができなかったので、今日はまずマインドから変えて、自分たちがやりきって楽しくハンドボールをしようという風に全力で最初からできたので、そこは勝ち切れてよかったです。
一一今回の試合はどのような気持ちで臨みましたか
先週の試合でやりきれない部分が多かったので、とにかく今日の試合は思い切ってやろうっていう風に思ってました。
一一前半で点差が開いてしまった場面がありましたが何か要因などはありますか
自分たちはオフェンスがうまくいかなくても、ディフェンスで流れを作るチームなんですけど、そこのディフェンスの部分がうまくいかなかったのが要因だと思います。
一一1週間で先週から振り返って何か調整してきたことありますか
1週間では合わせの部分、連携の部分を意識して、春リーグはバックとポストがあまり合っていないシーンが多かったのですが、夏合宿を通してそのポストとの合わせとか、両バック、フローター陣のと合わせというのをしっかり学んでこれたので、それをしっかり活かしてプレイしようという風に思って練習しました。
一一次戦、法政大との試合への意気込みをお願いします
明日も最初から運動量マックスでしっかり全力を出して勝ち切りたいと思います。