【男子ハンドボール】堅守速攻で立大に快勝! 総力戦で今季2勝目を挙げた!

男子ハンドボール

関東学生秋季リーグ 9月20日 東京・国士館大学多摩キャンパス

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第7戦。秋季リーグも残すところ、わずか3戦となった。ここまで1勝5敗の早大は、関東学生春季リーグ(春季リーグ)で逆転勝利した立大との対戦。立ち上がりは立大がリードする試合展開だったが、前半10分に逆転。その後、セットや速攻で得点を重ね、17ー10の早大ペースで前半を折り返す。後半、立大が攻撃のスピードを上げ、果敢に攻める一方、早大は堅い守りと安定した攻撃で逃げ切り、30ー24で今季2勝目を挙げた!

今試合最多得点を決めた外種子田

 前半、試合開始直後、立大が連続得点を挙げ、立大リードの展開に。しかし、鍋島弘樹(スポ3=福井・北陸)のロングや河原龍成(スポ2=福井・北陸)のミドルシュートが決まり、前半10分、6ー5と早大が逆転。さらに黒沼大幹(教3=東京・明星)や小柴創(スポ3=千葉・昭和学院)を中心とした早大全体の堅い守りが立大のパスミスを誘い、攻撃のチャンスを広げる。勢いに乗る早大は、所真大(社3=岡山・総社)の速攻シュートに加え、外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)を中心に複数得点を量産。さらに大武蓮(社4=神奈川・川和)の好セーブがチームを後押しする。15ー8と点差が開き始めた前半25分にも、黒沼は立大のルーズボールを身体を張って取りに行き攻撃に繋げ、さらに守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)は厳しい体勢からのポストシュートが決まり、攻撃の手を緩めない。早大リードのまま前半を17ー10で折り返す。

ポストの位置で構える黒沼

 後半オフェンススタートの早大。開始直後から鍋島のロング、守屋主将のタイミングをずらしたポストシュート、河原の速攻、外種子田副将のミドルが次々と決まり、21ー11と大きくリードを広げた前半5分に立大のタイムアウト。その後も結城颯太(スポ3=千葉・昭和学院)の好ディフェンスや杉田一輝(スポ2=岩手・不来方)のミドルシュートが決まり、個々が高いスキルを生かしたプレーで得点に繋げる。終盤には早大の得点が入らない時間帯もあったが、井上元(教4=埼玉・大宮北)が好セーブを見せ、立大に流れを渡さない。最後は豊田創志(スポ3=千葉・市川)の落ち着いたポストシュートと村松涼雅(商4=岩手・不来方)の好ディフェンスで試合を終え、30ー24で今季2勝目を挙げた!

速攻で得点を決めた小柴

 今季初勝利した東海大戦に続き、2勝目となった立大戦。早大の強みである堅守速攻を体現した試合となった。攻守それぞれにおいて、個々の力を発揮し、そして声を掛け合い、鼓舞しあってプレーを続ける選手たちの姿が印象的だった。明日、今春1点差で敗れた順大を相手に、早大ハンド部全員で勝利をつかみたい。

(記事 佐野真悠子、写真 片山和香、大村谷芳、荒川聡吾)

関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)
早大 30―24   立大
   

17―10
13―14

   
スタメン

GK 大武蓮(社4=神奈川・川和)
CP 所真大(社3=岡山・総社)
CP 守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)
CP 黒沼大幹(教3=東京・明星)
CP 小柴創(スポ3=千葉・昭和学院)
CP 外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)
CP今西央登(スポ2=奈良・郡山)

 

コメント

井上元(教4=埼玉・大宮北)

ーーご自身のプレーを振り返っていかがですか

 チームとして相手のミドルシュートをキーパーが取っていくことを意識していましたが、自分がミドルシュートを取ることができなかったので、意識していた戦い方に貢献できなかったです。ただ、4年目でリーグ戦初セーブを記録できたので、個人的には良い試合にはなったと思います。

ーーチームのディフェンスはどうでしたか

 基本的には相手に強く接触してもらって、その上でシュートを止めることを役割分担しています。マークをしっかりして、相手にちゃんと強く当たってもらうように確認して、声かけをしていました。個人的には、相手のサイドが身体能力の高い選手だったので、その相手のシュートに対して最初から駆け引きで対応していこうと考えていましたが、結果的に決められてしまったので、準備が足りなかったと思います。

ーーチームとしてはどのような準備をしてきましたか

 今までの試合よりもかなり重要性が高いというのは全員が理解している中、しっかり細かく対策を練って相手を想定して練習しました。BチームとAチームとの紅白戦を行いましたが、Bチームを立教大さんと想定して、立教大さんの戦い方をインプットすることに時間を割きました。紅白戦が、結果的にAチームの意識を高めるところにつながったと思います。

ーー次戦への意気込みをお願いします

 まだ2試合残っている中、自分が出られるか分かりませんが、出場する際にはしっかりと自分の求められてる役割を果たすことができるように1週間準備して臨みたいです。

豊田創志(スポ3=千葉・市川)

――今日の試合を振り返って

 入れ替え戦のことを考えて、絶対に勝たないといけない試合だったので、まず勝ててほっとしています。

――オフェンス、チームそして個人で意識していたことはありますか
 技術的なこともそうですが、やはり全体的に強く間を割っていこうということで、一人ひとりが強いプレーをしていこうという話でした。それは体現できていたのではないかなと思います。

――秋リーグ振り返っていかがですか
 厳しい試合の方が多かったですが、自分たちの力が出せれば楽に戦えるということは試合を通してわかっているので、あとは自分たちの力を出すだけです。

――残り2試合どんな活躍を見せてくれますか
 あと2試合、自分はスタメンで出ることよりは、途中に出て流れを変える役割が多いと思うので、出してくれる時には全力で、チームの勝ちに貢献できるように頑張りたいと思います。