関東学生秋季リーグ 9月6日 東京・国士館大学多摩キャンパス
関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第3戦。まだ勝利のない早大は、6日東海大との試合に臨んだ。前半立ち上がり、一進一退の攻防が続くも中盤、堅い守りと好セーブで攻撃のチャンスを増やす早大。連続得点でリードし、前半を19ー14で折り返す。しかし後半、東海大に連続得点を許し、一時2点差まで追い込まれる。僅差の展開が続くも早大は序盤のリードを守り切り、今季初勝利を飾った!

高い位置からシュートを放つ外種子田
ディフェンススタートの早大。試合開始直後、小柴創(スポ2=千葉・昭和学院)のセンターへの強い当たりを契機に、堅い守りで東海大の得点を阻止する。その後、河原龍成(スポ2=福井・北陸)のステップシュートで先制点を上げるも、ロースコアな展開が続く立ち上がり。流れが変わったのは前半11分、所真大(社3=岡山・総社)のシュートに続き、杉田一輝(スポ2=岩手・不来方)から黒沼大幹(教3=東京・明星)へのポストパスが繋がり得点、さらに河原と杉田のシュートで畳みかけ、9ー5となった前半13分、東海大はタイムアウトを選択。その後、東海大に3連続得点を許す場面もあったが、早大はメンバーを入れ替えながら、杉田のディスタンスのあるシュートやポストの結城颯太(スポ3=千葉・昭和学院)を使った多種多様な攻撃で東海大のディフェンスを崩し19ー14で前半を折り返す。

ディフェンス間を割ってゴールを狙う河原
後半立ち上がり、両者共に、反則によるペナルティスローを獲得。点を決めた東海大は、勢いそのままに2連続得点をあげ、追い上げを見せる。一方、早大は外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)と河原の息の合った連携でスカイシュートを決め簡単に流れを渡さない。しかし後半10分が経過したところで、東海大に連続3得点を与え、23ー21と2点差まで追い詰められる。それでも早大は、GK 大武蓮(社4=神奈川・川和)の好セーブに助けられ、続いて外種子田副将のミドル、守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)のポストシュートが決まる。30ー28となった後半28分、東海大にマンツーマンディフェンスを仕掛けられるも、早大は落ち着いた攻撃で試合を進め、序盤のリードを守り切り、32ー31で勝利を飾った!

大事な局面で好セーブを見せた大武
今季初勝利を飾った早大。前回の戦いから1週間、相手の攻撃スタイルに対策を練り、ディフェンスで粘れたことが勝因であると小柴、杉田が述べるように、早大の堅い守りが攻撃のチャンスを作り出し、初勝利をつかんだ。勢いにのる早大は、7日の関東学生春季リーグ(春季リーグ)1位の国士館大との試合に臨む。
(記事 佐野真悠子、写真 片山和香、大村谷芳)
関東学生秋季リーグ(秋季リーグ) | ||||
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早大 | ○ | 32―31 | 東海大 | |
19―14 |
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スタメン | ||||
GK 大武蓮(社4=神奈川・川和) |
コメント
小柴創(スポ3=千葉・昭和学院)

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか
脳震とう明けで、少し遅れてのスタートになってしまいましたが、自分的には自分の持ち味である運動量を出すことができたので、良かったと思います。でも試合途中で熱くなってしまって、チームのルールを守らないで勝手に出て、崩れてしまった部分があったので、そこは反省点です。
――チームのルールはどのようなものでしたか
センターの選手に2枚目と3枚目の間を割られないことや、あとはセンターに対して低くならないというルールでしたが、僕が勝手に色々試してしまって。結果的に点数を取られてしまいました。そこは直していきます。
――プレーの中で意識していたことは
特に、オフェンス、ディフェンス共に、試合の前半と後半で変えたことはありませんが、僕たちのチームは追いつかれる試合が多いので、後半からも0-0の気持ちでリセットして臨もうと思っていました。
――勝因と見えてきた課題はありますか
勝因は、ディフェンスで粘れたことです。直す点としては、オフェンスがミスをしてしまったり、なかなかシュートに行けずに逆速攻されたりという場面が多かったところです。ただ、速攻をたくさん決められましたが、その中でも31点に抑えられたのは良かったと思います。
――次戦へ向けて意気込みをお願いします
次戦は、ディフェンスもオフェンスも結構連携が取れているチームで、簡単に攻められないし、簡単に守れないと思います。今日よりもっと全員で声を出して動いて、チャレンジャーの気持ちで挑みたいと思います。
杉田一輝(スポ2=岩手・不来方)

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか
1戦目が不甲斐ない感じだったので、週もまたいだので、切り替えて臨んだ結果、前半後半共に点を取れて良かったかなと思います。
――ポストを積極的に狙い使ったプレーをしていましたが、どのようなことを意識してコートに入りましたか
やっぱり前を狙っていかなければいけないので(コートを)大きく使ったり、そこを意識してやっていました。
――オフェンス面で、前半と後半での攻め方の違いはありましたか
前半は相手のディフェンスの間を割れていたと思うのですが、後半になってからそこまで割れなくなっていたので、ディスタンス多めになってしまったのですが、結果は勝てたので良かったかなと思います。
――東海大に後半2点差まで追い上げられてきた時、タイムアウト等ではどのような話が出ましたか
やることやれば勝てると思っていたので、みんなあたふたしてしまっていたので、やることを徹底して落ち着いていくぞみたいな感じで臨みました。
――この1週間練習してきたことはどの程度生かせましたか
相手のキーマンが左サイドと右バックだったと思うのですが、そこを集中的に守れたのが勝ちにつながったと思うので、練習の成果が出たかなと思います。
――明日の国士館大との試合に向けて意気込みをお願いします。
(国士館大は)春1位だったので、自分たちが食らいついていくくらいの感じで死に物狂いでやりたいと思います。