関東学生秋季リーグ 8月30日 東京・明治大学和泉体育館
関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)開幕の8月30日、早大は明大との一戦に臨んだ。昨季は17点差をつけられ敗戦を喫した相手。実はここ2年、公式戦で黒星続きのカードでもある。立ち上がりは競り合いながらも、前半は21分まで早大がリードする展開に。流れをつかんだと思われたが、前半終盤に明大に逆転を許すと14―17で前半を折り返す。後半序盤にも明大に主導権を握られ7点ビハインドとされたが、早大も技ありのプレーが光り一時は3点差まで追い上げを見せた。しかしラスト9分から再び突き離され、36―43で試合終了。明大相手に久しぶりの白星は挙げられず、秋季リーグは黒星発進となった。

シュートを狙う今西
立ち上がりは競った展開が続く。明大が早大ディフェンスの間を割るプレーで得点する一方、早大は外種子田崚汰(スポ4=鹿児島・国分)のミドル3連続得点などで応戦した。その均衡が破られたのは前半10分早大のワンプレー。豊田創志(スポ3=千葉・市川)がルーズボールに対し体を張ってボールを奪うと、外種子田がつなぎ、今試合初スタメンのサウスポー今西央登(スポ2=奈良・郡山)が右サイドから鮮やかなゴールを決めた。早稲田らしいプレーに会場は沸き、一気に流れは早大へと動く。鍋島弘樹(スポ3=福井・北陸)の強烈なロングや黒沼大幹(教3=東京・明星)のポストシュート、今西の2連続ゴールなど、前半10分から17分の間に一挙6得点。その間GK大武蓮(社4=神奈川・川和)も好セーブを連発し、失点数をわずか1に抑えた。4点のリードを奪った早大。しかし明大も意地を見せ、得点が奪えない時間がやってきた。そして前半22分には同点に、23分には逆速攻から遂に逆転を許してしまう。早大は期待の大型ルーキー山口十瑳(スポ1=國學院栃木)のロングなどで食らいついたものの、前半終了間際に攻撃のギアを上げた明大に連続得点を挙げられ、14―17で前半を折り返した。

前半の勢いそのままに、後半の立ち上がりは明大が流れをつかむ。カットインやサイドシュート、ポストシュートなど多彩なオフェンスで早大を翻弄(ほんろう)すると、後半6分時点のスコアは17―24に。7点を追いかける早大は、これ以上の点差は許すまいとここから反撃を開始する。鍋島から外種子田への鮮やかなスカイを皮切りに、尾上悠利(スポ2=大阪・大体大浪商)のタイミングをずらしたミドル、前半から確率良くサイドシュートを決めていた今西のスピンシュートなど、技ありのプレーが光った。ディフェンスでは明大にペナルティースローを与えてしまうピンチも2度あったものの、どちらも竹﨑進太(スポ2=埼玉・開智)がファインセーブを見せ、しっかりと起用に応える。また昨春から前十字靭帯のけがに苦しめられた河原も見事な復活を遂げた。相手ディフェンスの腕下をかすめるようなミドルシュートやカットイン、ポストへの華麗なパスなどオフェンス面はもちろん、積極的にクロスカットを狙ったり、後半途中からはマンツーで相手エースを守ったりとディフェンス面でも躍動した。後半31分にはその河原のミドルで31―34と3点差まで詰め寄った早大。背中を捉えたと思われたが、明大との一戦はそう甘くはなかった。その後早大がシュートを決めあぐねる間に、明大は鋭いロングシュートを連発。最後は36―43と点差を突き離され試合終了の笛が吹かれた。

試合終了後、守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)は少しの間コートに1人で立ちすくんだ。夏の鍛錬期を終えて全日本選手権の布石となる秋季リーグ、初戦に懸ける思いは大きかったのだろう。だがリーグ戦はまだ始まったばかり。スコアとしては点差をつられたものの、リードする場面や追い上げを見せる場面も見られた。また9本中8本のサイドシュートを決めた今西や、ペナルティースローをセーブしたGK竹﨑など下級生の活躍も目立ち、新勢力の活躍も楽しみだ。勝ちにこだわり初勝利をつかみたい早大は、気持ちを切り替え31日の日体大戦に臨む。
(記事 片山和香、写真 沼澤泰平、齋藤汐李)
関東学生秋季リーグ | ||||
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早大 | ● | 36―43 | 明大 | |
14―17 |
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スタメン | ||||
GK 渡辺航平(社4=神奈川・川和) |
コメント
大武蓮(社4=神奈川・川和)
ーー今日の試合を振り返っていかがですか
相手が春のリーグで3位の明治大学で、勝てば良い流れが作れる試合という中で結果的に負けてしまいましたが、春のリーグよりも内容は良かったと感じています。
ーー今日のご自身のプレーについてはいかがですか
結構対策してきたことはできて、それが裏目に出たところも少しはありましたが、基本的には対策通りにできたと思います。
ーーディフェンス面において、チームで意識していたことはありますか
相手のキーマンがセンターの選手ということで、その選手にストレスをかけ続けることは意識しました。
ーー竹﨑進太(スポ2=埼玉・開智)選手や高橋怜士(政経1=東京・早大学院)選手など、後輩キーパー陣の活躍はどうご覧になっていますか
ありがたいですね。二人とも自分よりハンドボールの経験は浅くて、難しいことをさせているなと感じていますが、楽しそうにやってくれているのでうれしいです。
ーー次戦への意気込みをお願いします。
次も点の取り合いになると思いますが、点を入れられても落ち込むことなく速いリスタートで得点を重ねて勝ちたいと思います。
今西央登(スポ2=奈良・郡山)

――開幕戦にはどのような気持ちで望みましたか
春季リーグでは結構ボコボコにされてしまったので勝てるように頑張りました。
――8得点を挙げられました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか
春(関東学生春季リーグ)は結構止められてしまっていたので、そこを修正して良い感じで試合に臨めたと思います。
――オフェンスではチームでどんな意識を共有していましたか
(近くを通った尾上に)尾上(悠利、スポ2=大阪・大体大浪商)、どう?
尾上 1対1だと相手がやっぱり大きいので、クロスで相手を惑わせるという意識で1週間練習してきました。途中1対1になって止められてオフェンス負けみたいになったところがあったのですが、そういう時にウィング側の今西選手が決めてくれるので、流れを相手に持っていかれずに試合を進められたと思います。
――最後勝ち切れなかった要因は
流れが来そうな時が何回かあったのですが、その時に流れをこっちに持ちきることが出来なかったことが敗因かなと思います。
――次戦に向けて意気込みをお願いします
今日はすごく調子が良かったので、このままの感じで行けるように頑張ります。