関東学生春季リーグ 5月17日 東京・国士館大多摩体育館
2勝4敗で迎えた関東学生春季リーグ(春季リーグ)第7戦。早大の目標である上位に入るためには負けられない1戦だ。前半立ち上がり、立大に連続得点を許し、流れを作れない早大は、最大7点ビハインドから追いかける展開に。早大は徐々に点差を縮め、15ー17で前半を折り返す。続いて後半、早大はスタートから攻守で好プレーを見せ、連続得点で序盤に逆転。その後も早大はリードを守り、36ー31で勝利を飾った!

ディフェンスの強い当たりで相手のシュートを防ぐ黒沼
前半オフェンススタートの早大。立ち上がりから立大に連続得点を許す。3ー7となった前半9分に早大はタイムアウトを選択すると、その後、所真大(社3=岡山・総社)の左45のシュート、ディフェンスでは小柴創(スポ3=千葉・昭和学院)のアタック、大武蓮(社4=神奈川・川和)の好セーブに続き、外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)の速攻シュートが決まる。さらに所のパスから結城颯太(スポ3=千葉・昭和学院)のポストシュートなど内外を使ったプレーも見られ、早大は1点ビハインドまで追い上げる。そして早大の流れを作り出した前半11分、立大のタイムアウト。しかし再開後、立大は再び連続得点でペースを作り、早大は7点差をつけられる。立大の勢いを止められない早大は前半18分に2度目のタイムアウトを取ると鍋島弘樹(スポ3=福井・北陸)の声かけに呼応するように、チーム全員による堅いディフェンスからオフェンスにつながるチャンスを作り出し、尾上悠利(スポ2=大阪・大体大浪商)や外種子田副将の速攻シュートで徐々に点差を縮める。さらに残された少ない時間で守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)がポストシュートを決めるなど、1点でも多く取る気迫を感じさせた前半、15ー17で折り返す。

高い位置からシュートを放つ西村
後半、ディフェンスから始まった早大。立ち上がりから一気に得点を重ね、開始3分で19ー18と早大が逆転すると、立大は後半1回目のタイムアウトを選択。早大は、一人ひとりが積極的に前を狙い、相手のディフェンス間を抜きながら巧みなシュートで点を取る場面が増える。その後も早大の勢いは止まらない。ディフェンスでは、3枚目を守る小柴、黒沼大幹(教3=東京・明星)の強い当たりや牽制が相手の連携を乱し、ルーズボールを獲得することで、早大はもう一度攻めの形を作り、丁寧に点を取っていく。後半13分に立大は、後半2回目のタイムアウトを取る。しかし早大は、相手のシュートが決まった後もクイックスタートで攻撃を始めるなど、勢いを落とさず果敢に攻め続ける。オフェンスでは所、鍋島のミドルシュート、増井浩介(スポ2=愛知)のサイドシュート、西村悠吾副将(人4=千葉・市川)の速攻シュートが決まり、逆転した後はリードを守り続け、36ー31で試合終了、3勝目となった!
前半、7点のビハインドから立て直した早大。チーム間での声かけ、そして全員が堅く守る姿勢から、焦らず丁寧に点を取っていくプレーを粘り強く続けた第7戦。次戦の相手は日大との試合だ。どんな局面でも諦めず、早稲田らしいプレーで次戦も勝利を飾ってほしい。
(記事 佐野真悠子、写真 林朋亜)
関東学生春季リーグ(春季リーグ) | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | ○ | 36―31 | 立大 | |
15―17 |
||||
スタメン | ||||
GK 大武蓮(社4=神奈川・川和) |
コメント
鍋島弘樹(スポ3=福井・北陸)

一一今日の試合を振り返って
先週の国士館大戦で大差で負けて、自分たちがやるべきことをちゃんとやろうといった中で、今日の試合の前半は特に自分たちのやりたかったことを出せず、徹底できていなかったことがハッキリ出て自分たちの弱さがはっきりしたかなと思います。
一一残り3試合だったと思いますが、この試合にかけた思いを教えてください
今年のチームは始まった時から自分たちはやれるんだという思いでずっと合宿とかもやってきたのですが、それでも自分たちの弱さが試合で出てなかなか勝てない状況が続いて、残り3つ勝てば上位が見えてくるというところで、個人的には同期が他大にたくさんいてみんな上位にいるので、同期に負けたくないという思いが個人的に強かったので気合が入っていました。
一一前半、なかなか点が取れない時間帯に声かけをされていましたが、ご自身はどのようにプレーをしていこうと考えていましたか
自分は派手なプレーができるわけではないので声かけとか誰でもできることを全力でやろうというのを続けてきて、今日はある程度形になって成果として出てきたのですが、それを自分から言わなくてもチームとして一発目から発揮できるチームにしなくてはいけないなと思いました。
一一明日の日大戦への意気込みをお願いします
明日の日大は上位にいるチームで、今日の相手とは全然タイプの違うチームですが、自分たちのやるべきことをしっかりやればチャンスはあると思うので60分間戦って明日勝って2連勝したいです。
小柴創(スポ3=千葉・昭和学院)

一一今日のご自身のプレーを振り返っていかがでしたか
チーム的には流れが悪かったのですが、個人的にはフリースローで相手のプレーを切るところまでいけたのでよかったと思いました。
一一相手のオフェンスに対してやりづらさなどはありましたか
逆45側の選手が結構カットインを大きめにしてきたので、ラインを上げられなかったというのがやりづらかったところです。
一一それに対してどのようにアタックしていきましたか
右側でやられることがほとんどなかったので、もう少し全体的に左側に寄せて、そっち側を抜かれても逆側に持っていけるように修正しました。
一一後半、特に味方のディフェンス同士がよく動きながら守っていたと思うのですが、何か話し合いはしましたか
自分は自由に動き回っていいという感じだったので、やられそうだなと思ったところに寄って行きました。
一一明日の日大戦への意気込みをお願いします
日大は、ディフェンスが特徴的なチームで、オフェンスがキーになってくると思います。もちろんディフェンスもすんなり守れるわけではないので、今日よりも運動量を増やして流れを作っていきたいと思います。