春季リーグ第6戦 国士館大に悔しい敗戦 

男子ハンドボール

関東学生春季リーグ 5月10日 埼玉・三郷市総合体育館

 前回の敗戦から約1週間が経ち、2勝3敗の早大は、ここまで全勝の国士館大との試合を迎えた。前半後半ともに相手の好セーブに苦しみ、強みの堅守速攻を生かせない展開が続く。前半を9ー17で終え、迎えた後半、早大は一時5点差まで追いつく奮闘を見せ、国士館大がタイムアウトを取る場面もあったが25―40で試合終了となった。

高い位置からシュートを放つ外種子田

 前半オフェンスから始まった早大は立ち上がりからリズムを作れず、4―10となった前半14分に早大のタイムアウト。再開後、先制点を許すも、尾上悠利(スポ2=大阪・大体大浪商)が苦しい体勢から左45シュートを決め、さらにキーパー高橋伶至(政経1=東京・早大学院)の好セーブ、そして増井浩介(スポ2=愛知)が連続で速攻シュートを決めるなど、プレーでチームを鼓舞する姿が目立つ。しかしその後は相手の巧みなシュートで連続得点を許し前半を9―17で終える。

得点を決めガッツポーズをする尾上

 後半ディフェンススタートの早大。立ち上がりから外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)、鍋島弘樹(スポ3=福井・北陸)のシュート、さらに大武蓮(社4=神奈川・川和)の好セーブに続く尾上の速攻シュート、相手のパスカットから結城颯太(スポ3=千葉・昭和学院)の速攻シュートが決まる。そして早大が流れを作り出したところで、国士館大はタイムアウトを選択。タイムアウト明け後半9分、5点ビハインドの早大はその後も攻めの姿勢を崩さない。所真大(社3=岡山・総社)は、相手がシュートを決めた後すぐに攻撃を始めるクイックスタートで点を決め、さらに尾上がロングシュート、増井が味方のロングパスを受け取って速攻シュートを決めるなど、様々な手法で点を取っていく。しかし相手の好セーブ、安定したシュート力を兼ね備えた堅実なプレーに苦しみ、点差が開きだした後半20分、早大はタイムアウトを選択。その後も相手のペースを覆すことはできず、25―40で試合終了となった。

 国士館大の攻守に苦しめられ、強みである堅守速攻を生かせなかった第6戦。関東学生春季リーグ(春季リーグ)も終盤に差し掛かっている。残り3戦を控える早大は次戦、立教大と戦う。60分を早稲田らしいプレーで圧倒し、勝利を飾ってほしい。

(記事 佐野真悠子 写真 片山和香)

関東学生春季リーグ(春季リーグ)
早大 25―40 国士館大
   

9―17
16―23

   
スタメン

GK 高橋伶至(政経1=東京・早大学院)
LW 西村悠吾副将(人4=千葉・市川)
LB 鍋島弘樹(スポ3=福井・北陸)
PV 守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)
CB 所真大(社3=岡山・総社)
RB 外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)
RW 尾上悠利(スポ2=大阪・大体大浪商)

 

コメント

守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)

ーー今日の試合を振り返って
 うーんという感じですかね。勝ちたい、勝たないと行けない一戦だったんですけど、60分ずっとうまくいかずに終わってしまったので悔しいです。

ーー浮いてくるディフェンスに対してどのように攻めようと考えていましたか
 2枚目の裏のポストを狙いながら、人とボールが動くハンドボールをしていこうと話していたんですけど、なかなかそこができなかったのが今日のセットオフェンスだったと思います。あと最後のシュートを外しすぎたとも思います。

ーー後半のタイムアウトで守屋選手がみんなに声をかけている場面がありましたが、どんな話をされましたか
 最初に相手が取ったタイムアウトの時は5点差まで来ていた場面で、2点差まで追いつければゲームの流れが変わるかなと思っていたので、そこまで持っていこうという話をしていました。あと走ることは徹底してやろうという声もかけました。

ーー来週も負けられない試合が続きますが、意気込みをお願いします
 勝ちます。

 

増井浩介(スポ2=愛知)

ーーご自身のプレーを振り返って

 今回のリーグ戦は、後半10分から15分くらいで崚汰さん(外種子田崚汰副将、スポ4=鹿児島・国分)か尾上(尾上悠利、スポ2=大阪・大体大浪商)かどっちかと交代でサイドに、途中出場で準備する感じで入っています。今日良かったのは速攻で走れたことですね。速攻で勢いよく行けたので自分の波に乗れたと思います。あとは後半は割とシュートミスが重なってしまったので、前半の流れと同じように行けたら、6点差から少し縮められなかったとき僕のシュートミスとか速攻のミスがあったのでそのミスを無くしたかったなと思います。

ーー途中から出場した際はどのような気持ちでコートに入っていきましたか

 まずはサイドシュートを決めることと、ディフェンスも起用だったので1枚目のクロスアタックとサイドシュートを決めることを意識しました。

ーー国士館大に対してオフェンス面やディフェンス面でのやりづらさはありましたか

 オフェンス面だとうちのオフェンスが、あまりカットインとかサイドシュートまでもっていくことができなくてディスタンス打ってしまったり、ターンオーバーになって速攻を仕掛けられたりといったことで、サイドシュートの本数がそもそも少なかったのでそういう面で攻めづらさがあったのかなと思います。ディフェンスは、パス回しが速い中でマークミスなどが起こって、ほとんどがカットインでの失点だったのでキーパーが止めづらいシュートが多かったのかなと思います。

ーー次戦の立教大との試合に向けて意気込みをお願いします。

 フルタイムでどんどん戦ってどんどん点を取っていきたいです。(早大の)強みはディフェンスと速攻だと思っているのでそこで頑張ります。