立ち上がり好調もペースをつかめず 日体大戦

男子ハンドボール

関東学生春季リーグ 5月4日 東京・明治大学和泉体育館

 前回の敗戦から一夜明け、迎えた関東学生春季リーグ(春季リーグ)第5戦。ここまで2勝2敗の早大は日体大を相手に3勝目を目指す。前半立ち上がりから早大はペースをつかみリードの展開が続くも、終盤に早大の連携ミスが目立ち14ー16で前半を折り返す。後半立ち上がり早大は同点まで追いつき再び流れをつかむも、タイムアウトを効果的に使う日体大に苦しめられ27ー34で試合終了、3敗目を喫した。

シュートを決めガッツポーズを見せる、所

 前半、ディフェンススタートの早大は、尾上悠利(スポ2=大阪・大体大浪商)が日体大のパスをカットし、所真大(社3=岡山・総社)が1点目を獲得。さらに早大の好ディフェンスと大武蓮(社4=神奈川・川和)の好セーブ、続いて西村悠吾(人4=千葉・市川)、尾上、所の速攻シュートが決まり立ち上がりから早大のペースに。しかし10ー7で迎えた前半17分、日体大がタイムアウトを選択すると流れは一気に日体大のペースに。早大の連携ミスが続いたことで日体大に連続5得点を許し、11ー13と逆転される。その後も鍋島弘樹(スポ3=福井・北陸)のロングシュート、続いてパスカットから守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)が速攻シュートを決め、早大は粘り強く戦うも点差を縮められず14ー16で前半を折り返す。

高い位置からシュートを放つ鍋島

 後半巻き返しを図りたい早大は立ち上がり、所のステップシュートと結城颯太(スポ3=千葉・昭和学院)のポストシュートで16ー16の同点に持ち込み好スタートを切る。しかし早大のシュートが決まらない時間が続き、その間安定して点を取る日体大との差が開くと早大はタイムアウトを選択。タイムアウト明け19ー23で迎えた後半10分、先制点を決められるも杉田一輝(スポ2=岩手・不来方)の技ありシュート、さらに一度は外したボールを6mラインで競り合いながら待っていた守屋が取って決めると、早大はペースをつかみ始める。そして2点ビハインドまで追い上げた後半20分に中大のタイムアウト、この選択が後に早大を苦しめる。再開後オフェンスの中大が点を決めると再び早大のミスが続き、連続4得点を許す。日体大にペースを握られた後半25分、早大は3度目のタイムアウトを取るも立て直すことができず27ー34で試合終了となった。

 前半後半ともに立ち上がり順調に試合を進めた早大であったが、中盤にミスが続き流れをつかめなかった第5戦。ここまで2勝3敗の早大、次戦の相手は国士館大だ。堅いディフェンスからパスを紡ぎながら、リズムに乗ったオフェンスでペースをつかみ早稲田らしいプレーを期待したい。

(記事 佐野真悠子 写真 片山和香)

関東学生春季リーグ(春季リーグ)
早大 27―34 日体大
   

14―16
13―18

   
スタメン

GK 大武蓮(社4=神奈川・川和)
CP 所真大(社3=岡山・総社)
CP 守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)
CP 結城颯太(スポ3=千葉・昭和学院)
CP 小柴創(スポ3=千葉・昭和学院)
CP 外種子田崚汰(スポ4=鹿児島・国分)
CP 尾上悠利(スポ2=大阪・大体大浪商)

 

コメント

結城颯太(スポ3=千葉・昭和学院)

ーー今日のご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

 守屋(雄司主将、スポ4=神奈川・法政二)さんが昨日の試合でけがをしてしまって自分が出る時間が長いことはわかっていたので、その中でやらなきゃいけないことを確定して取り組めたのかなと思います。ただ、その中でシュートを本命を外してしまって、2本目は決められたのですが本命のシュートは、少し後悔の残るものだったので次に向けて取り組んでいきたいです。

ーーオフェンス時にポストとしてプレーをしているときはどのように点を決めていこうと考えていましたか

 相手のキーパーが上手なキーパーだったので、何回か動画を見て動き方などを研究してはいたのですが、シュートは速い球とゆっくりな球を使い分けて打っていくことを心掛けていました。パスをもらうために相手の不利なところなどを上手く動けたなと思っていたのですが、前半はそのあたりがあまり上手くいかなくてオフェンスに関わることが少なかったので修正していきたいです。

ーー次戦の国士館戦に向けて意気込みをお願いします

 今2勝3敗なので勝ち越せてはいない状況で次の試合が、全勝の国士館で強い相手なのですが、しっかり打っていけるように準備していきたいと思います。

 

杉田一輝(スポ2=岩手・不来方)

ーー今日の試合を振り返って
 最初立ち上がりは良かったと思うし、対策としては向こうのエースを止めることを挙げていたんですけど、後半止められなくなってしまって、そこからオフェンスも行き詰まったので、そこが敗因かなと思います。

ーーご自身のプレーを振り返って
 消極的だったわけではないんですけど、要所要所でシュートが入らなかったり。そこで決め切れば展開も違かったかもしれないですし反省点です。

ーーバック陣、ポスト陣との連携はいかがですか
 相手が高めに出てきて、そこにうまく合わせ切れなくて点が取れなかったので、そこを改善していきたいです。

ーー昨年よりもプレータイムを伸ばしていますが、今年目指す選手像はありますか
 控えで出ることが多いんですけど、出た時にしっかり自分の仕事ができるように頑張りたいです。

ーー国士戦への意気込み
 国士(ディフェンス)も高めに当たってくるので、今週しっかり練習やミーティングを通して対策をしていきたいです。必ず勝てると思うので、頑張りたいと思います。