11月24日の早慶戦に27―20で勝利し、有終の美を飾った早大。この試合をもってハンドボール部を引退した4年生のコメントを紹介します。
白築琢磨主将(文構4=東京・早実)
――どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか
早稲田のユニフォームを着られる最後の試合なので、悔いの残らないようにプレーしようと思い臨みました。
―――試合を振り返っていかがですか
前半はオフェンスもディフェンスも思うようにいかない時間が多かったのですが、後半にかけて修正し、チームとしてやりたいことを徹底できたので、良い締めくくりになったと思います。
――早大ハンド部での4年間はどんな4年間でしたか
苦しくも充実した4年間でした。ハンドボールプレーヤーとしてもそうですが、人間としても成長させてくれた環境に感謝しています。
――「プレーでも精神面でもチームを引っ張れる選手になりたい」とおっしゃっていましたが、主将としての1年間を振り返っていかがですか
正直、出来ていたかって言われたらそうじゃなかったかもしれないです。もっとチームを勝たせられる主将になりたかったですが、色々な人の支えで1年間やり切ることができたので、主将という立場を任せていただいたことを感謝しています。
――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします
同期、大学4年間お疲れ様でした。これからはそれぞれの道に進みますが、この4年間の経験を糧に、一緒に頑張りましょう。後輩たち、自分たちらしく、これからも頑張ってください。早稲田大学ハンドボール部の発展を祈ってます。
渡辺航平副将(人4=神奈川・桐光学園)
――どのような気持ちで早慶戦に臨みましたか
大学ハンドボール生活4年間、ハンドボール生活7年間、競技生活15年間の集大成だなと、最後は気持ち良く勝って終われたらと思っていました。
――早慶戦を振り返っていかがですか
前半は慶應大学さんディフェンスやオフェンスに対して、うまく対応できなかったのが結果として出たと思います。しかし後半は圧倒できたので、点差が離れたと思います。個人としては、前半は慣れないタイミングでのシュートに苦戦しましたが、終始セービングを出せたので良かったです。
――副将としての1年間を振り返っていかがですか
そうですね、なんだかんだで良い1年でした。春リーグ4連敗から始まって、4年生GKとして責任を感じ、苦しい時もありました。しかし1年生の活躍や2、3年生の成長、同期の頑張りに僕自身刺激をもらって今日まで来ることができたと思います。もうあのリーグの緊張感や両チームの応援の中プレーできないと思うと少し寂しいです(泣)。
――早大ハンド部での4年間はどんな4年間でしたか
「もう一回やるか?」と言われたら、「やりません!!!」といいますね(笑)。そのくらい下級生の時は大変さや苦しさを感じていました。しかしそれは間違いなく自分自身を成長させたと思いますし、それを乗り越えたからこそ3、4年生になってからハンドボールを楽しむことができたと思っています。下級生の頃、指導してくださった先輩方には感謝しています。
――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします
同期には「ありがとう」と伝えたいです。人数も少なかったけれど、各々がやるべきことをやったから今日まで来ることができたと思います。「上位進出」という目標は成し遂げられませんでしたが、最低限バトンをつなげられたことはこの代で良かったことの1つだと思います。後輩たちにはこの1年間ついてきてくれてありがとうと伝えたいです。これからまた違う早稲田になっていくと思いますが、「早稲田らしさ」全開で、強い早稲田を取り戻して欲しいと思います。頑張って。
速水駿太(文構4=東京・巣鴨)
――どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか
これが最後かという感慨深さと寂しさが入り混じった気持ちでした。
――試合を振り返っていかがですか
下級生の活躍が目覚ましく、頼もしく来年以降への期待値がただ上がるだけの試合でした。
――小学生の頃から始まったハンドボール人生の中で、早大ハンド部での4年間はどんな4年間でしたか
1番きつく充実していた4年間でした。加えて、多くの人たちと交流を持てた貴重な4年間でした。
――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします
同期へ、4年間迷惑をかけることも多かったと思いますがありがとう!後輩へ、不甲斐ない先輩だったけどついてきてくれてありがとう。みんなは俺なんかよりも遥かに上手いし経験値もあると思うから絶対にインカレ優勝をつかみ取って下さい!!また飲みにでも誘って下さい!!
佐藤明咲花マネジャー(スポ4=福島・安積)
――どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか
運営側だったので、とにかく時間内にすべての進行が上手くいくよう周りへの指示出しを意識していました。ただ試合のときはラストゲームを楽しもう、笑顔で終えようという気持ちで臨みました。
――試合を振り返っていかがですか
前半は少しハラハラしましたが無事に勝利できて良かったです。
――早慶戦を終えてまず感じたのはどんな思いでしたか
60分間、あっという間に終わってしまったなあと少し寂しい気持ちになりました。
――早大ハンド部での4年間を振り返っていかがですか
正直、辛いことが9割、楽しいこと1割です。何度も辞めたいと思ったし、何のために仕事をしているのか分からなくなることもありました。でも勝利したときの喜びとかみんなと練習後に行ったご飯とか、その1割の楽しかった思い出を大切にしていきたいです。
――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします
同期、4年間ありがとう!人数の少ない代だったからこそ一人ひとりやることが明確になって上手く行ったかなと思います。楽しい4年間でした。3年生以下の皆さん、いつも練習前や練習後に沢山話し掛けてくれてありがとう!来年も応援に行ければと思います!そしてこれからの主務・マネジャー陣は、4年生2人が抜ける分負担も大きいと思うけれど、自分だけで抱えず人に頼ることを忘れないでほしいです。
髙橋真奈マネジャー(教4=東京・拓大一)
――どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか
試合までの期間は、「自分が主体とならないこと」を目標にしていました。早慶戦では、SNS企画や当日企画、渉外、全体運営など、当日までに様々な仕事があります。来年の早慶戦が早稲田開催ということもあり、自分より下の子達に早慶戦までの動きを覚えてもらう場として、あまり口を出したり手を動かしたりしないように意識していました。当日は、最後のベンチなので、「とにかく楽しもう」という気持ちで試合に臨みました。
――試合を振り返っていかがですか
前半は、開始30秒くらいで1人退場したり点差もあまりつかなかったりと、予想もしていなかった展開で、もしかしたら負けるのではないかと不安でした。しかし後半の中盤あたりから調子を取り戻し、勝利することができたのでほっとしました。欲を言えば、速水に得点して欲しかったです。
――早大ハンド部で活動した2年半の間、一番思い出に残っていることは何ですか
去年の早慶戦です。初めて主体となって運営をしました。準備期間から当日まで、やるべきことが沢山あり本当に大変でしたが、現役部員、監督コーチ、OB、保護者、競技スポーツセンターなど多くの人の支えを実感でき、とても良い経験になりました。
――同期、後輩に向けてそれぞれメッセージをお願いします
同期、入部を決めたときは場に馴染めるか、同期と仲良くできるかなど、沢山不安はありましたが、みんなが暖かく迎えてくれ支えてくれたことで、最後までマネジャーを続けることができました。本当にありがとう。後輩、これから先、部活だけではなく夢や進路など、部活以外のことでも悩んだり不安に感じたりすることがあるかもしれません。その時、自分自身が何を選択するかは全て過去の経験に基づいており、またその選択をより良いものにするのは自分自身だと思います。何が言いたいかというと、将来自分自身が後悔しないように今、目の前にあることに全力で取り組み、何かしらの学びを得てください。たとえ結果が出なかったとしても、何かを頑張った経験はこの先、生きていく上で大きな糧となるはずです。最後になりましたが、不甲斐ないマネージャーでしたが、ここまで支えてくれてありがとう。
(編集・写真 片山和香、芦刈れい、大村谷芳、早崎静)