星槎道都大に大勝 東日本インカレ全勝を目指す

男子ハンドボール

 東日本学生選手権大会(東日本インカレ)は猛暑が連日続く富山体育館で行われた。2日目の試合の相手は星槎道都大だ。前半開始直後は少し押される場面もあったものの、すぐに立ち直り着実に得点を重ねていく。前半で大きく相手を引き離し、後半戦を迎えた。後半戦ではより積極的にシュートを放ち、早大が試合をリードする展開に。初戦以上に点差をつけ、37−11で試合は終了した。

 前半開始直後、星槎道都大に少し押されていた早大。しかし相手の速攻や7メートルスローをGK羽諸大雅(スポ4=千葉・市川)が防ぎきり、相手に点は取らせなかった。4分にはLB青沼健太(社学2=千葉・昭和学院)が右サイドから鋭いシュートを決めると、早大は徐々に調子を取り戻していく。確実に得点を挙げながら、星槎道都大のシュートを防ぎプレッシャーを与えていった。11分にCB宮國義志(社4=沖縄・浦添)のワンバウンドのパスからLW小林春慶(スポ4=長野・屋代)が相手ゴールを揺らすと、そこから9連続で得点を決める展開に。前半終了間際に早大のパスミスから2得点を許してしまったものの、15−4とリードを保ったまま前半を終えた。

パスを出す羽諸

  後半も早大の攻撃の勢いは止まらない。メンバーを入れ替えながら、何度もシュートを決める早大。RB山本慶(スポ3=長野・屋代)のループシュートや髙橋幸太(法4=東京・早大学院)の速攻が決まり、より星槎道都大を引き離していった。また、1年生の活躍も見られた試合に。山田和直(スポ1=群馬・富岡)は後半で4得点も挙げ、大いにチームに貢献した。果敢に相手ゴールを攻める早大に星槎道都大はなすすべがない。早大は前半以上に得点を重ね、37―11と大差をつけて試合は終了した。

シュートを決める山田

 今回の試合は星槎道都大に力の差を見せつけた試合展開と振り返れるだろう。東日本インカレの初戦同様、相手に大きな得点差をつけての勝利となったが、初戦と比べてミスも減り質の良い試合となった。しかし、前田理玖(スポ3=福井・高志)が「春からのチームの課題としてある前半の出だしの悪さが残っている」と語るようにまだ修正すべきプレーが残っているのも確かだ。次戦で満足のいく勝ち方ができることに期待したい。

(記事 高橋さくら、写真 栗林真子、杉原優人)

結果
東日本学生選手権大会
早大 37 15−4
22−7
11 星槎道都大
GK 羽諸大雅(スポ4=千葉・市川)
LW 小林春慶(スポ4=長野・屋代)
LB 青沼健太(社2=千葉・昭和学院)
PV 中村祐貴(スポ3=北海道・札幌西)
CB 宮國義志(社4=沖縄・浦添)
RB 山本慶(スポ3=長野・屋代)
RW 清原秀介(商4=東京・早実)
コメント

岡本準(商3=滋賀・彦根東)

――勝利の感想をお願いします

インカレに繋がる大事な一戦なので、勝てて良かったです。

――堅い入りになりましたが

守備は羽諸さんを中心に良い形が出来ていたと思うんですけど、練習していた速攻があまり上手くいかなかったのと、ボールが滑るというのがあって流れが掴みきれなかったかなと思います。

――試合中、多くの選手がボールを気にしていましたが

いつものボールと全然違うというか、同じボールだけど少し違う感じで。僕はあまりシュートを打たないポジションなんですけど、みんなやりにくそうにしていました。

――前半4失点に抑えることができましたが

普段の相手とはレベルの違いがあったし、羽諸さんの調子が良かったのもあったと思うんですけど、全体的に中を締めてどっしりと構えることが出来たかなと思います。

――きのうの試合後にはもっとミスを減らしたいという声がありましたが

きのうに比べて失点を減らせたというのは、修正できたのかなと思います。ただ、やはりシュートミスが減らないというのは早稲田の課題なので、明日は修正したいと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

次戦の相手には同期もいるので、同期対決も楽しみですし、勝ってインカレ出場を決めたいと思います。

前田理玖(スポ3=福井・高志)

――本日の試合を振り返っていかがでしたか

きのう同様、最低条件である「勝利」は達成できたんですけど、シュートミスなど改善が必要な部分が多く、上を目指すにはもっと良い内容のゲームをしなければならないなと思ったのが、率直な感想です。

―前半のチームの調子をどのように感じましたか

けが明けということもありベンチスタートでコートの外から見ている感じだったんですけど、春からチームの課題としてある前半の出だしの悪さがまだ残っているなと感じました。小さなミスの積み重なりによるものだと思います。

―1点差がついてからどういう動きを心がけましたか

点差は後からついてくるものとして、シュートを一本一本丁寧に決めること、とめること、やるべきことをしっかりやることを心がけていました。

――オフェンス全体の動きについてはどう感じましたか

実力差のあるチームなので、個人技で突破できる部分はあったんですけど、もっと上のレベルの試合で個人技のみでは通用しなくなったときに組織でどう攻めるか考えながら攻めていかなければなと思いました。

――最終試合の金沢大戦に向けて一言お願いします

得失点差でインカレ出場は決まっているかもしれませんが、そのようなことは気にせずに3試合目は気持ち良く勝つことを最低条件として、内容を良いものにできればいいなと思います。個人的には相手キーパーが中学からの同期で一緒にプレーしてきた仲なので、負けないように頑張りたいです。