春季リーグ閉幕、この収穫は来季へ、そして『日本一』へ

男子ハンドボール

 いよいよ迎えた最終戦。今季、これまで3勝5敗と苦しんできたワセダとしては最後に勝って今後につなげたいところ。この日の対戦相手の国士舘大は安倍竜之介・玉川裕康と2人の大型シューターを中心とするチームで、高さとパワーのある2人をワセダDFがいかに抑えるかがポイントだった。試合は序盤から一進一退の攻防が続き、前半は3点ビハインドで終える。ワセダはオフェンスミスをして逆速攻にあう場面が多かったが、後半に入ると一転、集中して速攻で攻め立て、8分にはついに逆転。再び追い付かれる場面もあったが、伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)のスピンシュートなどで流れは渡さず。終盤に一気に突き離し、最終戦を勝利で飾った。

 注目の立ち上がり、西山尚希主将(社4=香川中央)がオープニングシュートを決めると、三輪颯馬(スポ3=愛知)も安定感抜群のサイドシュートで続き、上々のスタートを切った。ディフェンスでは安倍と玉川両選手に対して素早く高めに守るという強い意識が感じられた。しかし、オフェンスでパスミスやファンブルが目立ち、何度も逆速攻を決められてしまう。常に2点ほどのビハインドを背負う苦しい展開が続く中、流れを大きく変えたのが宮國義志(社2=沖縄・浦添)だ。21分に出場して早々、松本光也副将(社4=神奈川・法政二)へのポストパスを冷静に決めると、裏を取る動きで連続得点を挙げる。また、ディフェンスでは宮國と交代で小畠夕輝(スポ3=岡山・総社)を2枚目として起用する策も功を奏し、12-15とビハインドながら後半に期待のできる内容で前半を終えた。

積極的にボールに絡んだ松本は、手応えをつかんでリーグを終えた

 後半の立ち上がりはこの試合の勝因のひとつと言える出来だった。開始早々、体を張ってボールをキープした山﨑純平(社3=岩手・不来方)が相手コートへパスを出す。誰もいないはずの空間。そこへ颯爽と走り込んだのが三輪颯馬だ。そのスピードで幾度となくワセダを救ってきた小さな巨人が相手DFを置き去りにしてワンマンを決める。続いて小畠、西山もスピード感ある攻撃からきっちりとフィニッシュを決め、後半開始2分半で前半のビハインドを帳消しにした。9分には松本と長谷川大耀(政経4=東京・早実)の得点で2点のリードを奪ったが、対する国士舘大も安倍のミドルなどで反撃。依然として手に汗にぎる攻防が続いた。そうした中、決着を付けたのは伊舎堂と松本だ。伊舎堂はプレッシャーのかかる場面のペナルティシュートをスピンシュートで決めて会場を沸かせ、松本はパッシブの手が上がる場面で安倍・玉川の3―3間をかち割ってリードを4点に広げた。その勢いに乗って、宮國・西山らも得点を量産。32-24と大きく点差を広げて有終の美を飾った。

後半戦に苦しんだ春季リーグ、なんとか勝利で終えることができた

 「このリーグで一番盛り上がれた」(山﨑)。「会場が沸くようなシュートが決まったことで流れを引き寄せた」(小畠)。試合後、選手たちが振り返ったようにきょうは要所を締め、チーム一丸になって戦うことができていた。今季も混戦となった関東学生リーグ。ワセダは6位に終わったが、各チームとの実力差は決して大きくないはずだ。そうした中で勝ち続けていくには、この試合のようなチームとしての盛り上がり、流れを引き寄せるプレーが必要不可欠になるだろう。また、9試合戦って得たものは大きい。「個人の役割が明確になり、それを果たそうという意識に」(西山)。「4年生のために頑張ろうと思ってくれるような姿を」(長谷川)。「コートでも上級生らしく」(伊舎堂)。技術面はもちろん、精神面でも課題・収穫の多いリーグだったと選手たちは語ってくれた。『日本一』というゆるぎない目標に向け、夏・秋と再び『勝つための準備』を整え、関東学生秋季リーグ、そして石川の地で行われる全日本学生選手権の大舞台でワセダの選手たちが輝く日を楽しみに待ちたい。

(記事 田中一光、写真 佐藤慎太郎、篠原希沙)

★西山尚希主将が敢闘賞を受賞!

 主将としてチームをけん引する西山尚希主将が敢闘賞を受賞した。優秀選手賞を受賞し、チームの中心として活躍を見せた去年。ことしはエースで主将という立場で臨み、去年の関東学生春季リーグよりも2つ順位を下げて6位で終えることとなった。西山としては、悔しさの残るリーグであっただろう。だが、一戦一戦終えるごとに、西山の責任感はより一層強くなっていった。すべては『日本一』になるために。これから何回も壁にぶつかることはあるだろう。しかし、それを乗り越えることが日本一になるために必要なことであり、それを先導していくのが西山である。チームを日本一へと導くために、西山主将の奮闘の日々はまだまだ続く。

(記事、写真 佐藤慎太郎)


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関東学生春季リーグ
早大 32 12−15
20−9
24 国士舘大
GK 羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)
LW 三輪颯馬(スポ3=愛知)
LB 山﨑純平(社3=岩手・不来方)
CB 西山尚希(社4=香川中央)
PV 松本光也(社4=神奈川・法政二)
RB 伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)
RW 長谷川大耀(政経4=東京・早実)
コメント

荒木進監督(平5人卒=熊本商)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

なかなかモチベーションがない中、関東学生春季リーグ(春季リーグ)最後ということもあって、そこでみんなが盛り上がってくれたというか、勝ちにこだわってくれたというところは良かったと思います。

――ここ数試合ビハインドからの逆転できずに敗戦していましたが、きょうはどのような入りでしたか

接戦を3戦連続で落とすと秋季リーグにつながっていくという部分もあったでしょうし、そこの立て直しができたっていう部分に関しては評価できるんじゃないかなという風に思います。

――きょうは逆転から点差を開いたというところまでいきました

まあただ相手もモチベーションがなかったのかもしれないし、ただその中で本当は1点差ゲーム2試合、拾いたかったというか、ものにしたかったというのが現状ですね。

――春季リーグ通してご覧になっていかがでしたか

まだまだ改善できるところがはあるし、やっぱりイージーミスとかシュートミスとか、競ってる時のそういったところが、集中はしてるだろうからコミュニケーションであったり、予測であったり、イメージであったり、そういったところで防げると思うので、チーム全体でイメージであったり、共有できたらと思ってます。

――春季リーグで成長した点はありますか

このままズルズルいかなかったっていうのがいいところだし、あとはやっぱり4年生を中心として盛り上げていってくれているので、これは引き続き続けていってもらいたいなと思います。

――これからに向けて

うちはチャンピオンチームじゃないので、チャレンジャーなので、当たって砕けろじゃないけど、上に対して、どこが来ても一戦必勝で戦っていきたいと思います。

CB西山尚希主将(社4=香川中央)

――最終戦勝利おめでとうございます。勝利で終われて良かったですね

最後いい形で終われて良かったんですけど、きょうの試合だけでも様々な課題が出たので、勝って終われたのはいいこととして、修正しなければいけない点も出た試合でした。

――ここ数試合同じような展開が続きました

前半に相手の特徴をつかむまでに時間がかかって、自分たちが受け身になった状態でディフェンスをして、オフェンスでなかなかエンジンがかからないっていう試合が結構最初の方から続いていて、それを前半の途中だったり後半に打開できた試合は勝てるんですけど、それを引きずっている試合は負けている印象ですね。

――前半ビハインドから逆転してやろうという意識は強かったと思います

ポストが大きい選手だったので、後半はいま一度密集を意識して、シュートに対してはアタックして、シュートを打たせようっていう意図をもって臨んで、そこでみんな逆転しようっていう意識があったので、守って速攻がうまく機能したなと思います。

――点差を離すという展開まで持っていけたのはどの部分だと思いますか

やっぱりディフェンスですね。最後3つ離して5つ離しての時とかに、誰も集中力を切らさずにロングシュートまで持ってって、キーパーがとってくれるっていう場面が多かったので、ロングシュートまでもっていけば決められてもキーパーとコミュニケーションとればどうにかなるので、そこは最終戦でやっといい形が出たかなと思います。

――宮國選手(義志、社2=沖縄・浦添)の起用が効きましたね

彼自身は緊張はあったと思うんですけど、2年生ながらよくやってくれたなとは思いますね。

――春季リーグ全体を振り返っていかがですか

いい試合と悪い試合の差がすごい激しいので、リーグ全体を通して出た課題と、得た収穫をしっかりとリーグ終わってから整理して、秋に自分たちの持ち味をしっかりと出していい試合とか勝てる試合を増やして、最後インカレ(全日本学生選手権)につなげていきたいと思います。

――春季リーグで成長した部分はありますか

うーん(笑)。春季リーグ最初はチームが、個人個人が集まったチームみたいな感じだったんですけど、リーグを通してコミュニケーションを取ったり、話していく中で3年生が自覚を持ち始めたりとか、4年生が4年生としてするべきことであったりとか、下級生は下級生なりに仕事はありますし、チームとしての一つのまとまりだったり、個人の役割っていうのがすごい明確になって、それを果たそうとする意識とかは変わったのかなって思います。

――中大戦の敗戦から、チームが変わったように思いました

あの時に自分たちがやらなきゃいけないだとか、僕が言ったのは、僕が他人を変えることはできないから、声掛けとか支えるとかはするけど、変わるのはお前たちだぞっていうのを伝えた時に、それぞれの学年が響いたものがあったのかなとは感じました。

――これからチームをどういう風にしていきたいですか

ここから落ちることはもうないので、とりあえず前だけを向いて、定期戦は定期戦に向けて、関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)は秋季リーグに向けて、インカレはインカレに向けて、しっかりとチーム全員で勝つっていう意識を持って、最後日本一っていう目標にたどり着けたらなと思います。

PV松本光也副将(社4=神奈川・法政二)

――最終戦勝利で終えて良かったですね

はい。勝てて良かったです。

――前半ビハインドで折り返しましたが

法大と日体大は、同じ展開で、前半ダメで、後半追い上げるシーンがあったけど同点から1点2点っていうのが取れなくて、今週3点差をつけるっていう練習をやってきて、それが試合でも出て、しっかりディフェンスで守って点差を離していって、っていう展開ができて、相手もそれで沈んでいって最終的にあの点差になったのは、修正できたかなと思います。

――点差を離せたのはその練習の成果ですか

それもあると思うんですけど、やっぱり最後の1点差2点差の部分は気持ちの部分が大きいかなって。先週それで気持ちが切れちゃって、点数取れるとこで取れないとか、ここ一本欲しいっていうところでミスして逆速攻食らうっていう展開があって、そこに対して今週の練習で詰めてきて、そういったディフェンスで切らさないっていう全体的に集中できていたのは大きいと思います。

――いつもよりもポストが機能していたと思いますがいかがですか

春季リーグを通して上で完結するっていう、上が苦しいシュートを打って逆速攻を食らうっていうのが多かったので、きょう国士が1―5DFで裏が広いっていうのは試合前からわかっていたので、リーグ通してポストが絡むシーンというのも少なかったので、きょうそこが狙えて点を取れたのは良かったかなと思います。

――間を割っていくシーンも見られました

あそこは、法大対国士大でそういったシーンがあったので、ボールもらったら前を狙おうって頭の中に入っていたので、1本あそこで決められたのは良かったと思います。

――春季リーグ全体を振り返っていかがですか

全体を通して、反省点の方が多いかなって思ってます。筑波大戦から僅差で負けるっていう試合がずっと続いてきて、自分たちが目指しているところはインカレで優勝ってところなので、まだまだ春の段階では課題が多く出たので、夏に修正して秋に勝ち切れる試合を増やしていきたいと思います。そして、それをインカレにつなげていきたいと思います。

――春季リーグ期間で成長できた部分はありますか

先週までの試合は上が真ん中真ん中っていう風になってたんですけど、きゃうはそこでワイドから攻めて、ポストも狙って、でサイドも狙うっていう風に、ロングシュートに頼らないっていうのはきょうの試合で増えていたので、最後に修正できたっていうのは収穫としてあって、今後中にいってしまうという反省が出たので、それを秋に克服して、セットオフェンスでバランスよく点を取れるようなチームを目指していきたいと思います。

――これからに向けて

もう4年生で最後なので、インカレで最後優勝できるように、春で出た課題っていうのを1つ1つ潰して、まずは秋季リーグに向けてこの期間っていうのを大切にしていきたいと思います。

RW長谷川大耀(政経4=東京・早実)、LW渡邉志明(スポ4=東京・両国)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

長谷川最後いいかたちで勝てて良かったなと思います。

渡邉右に同じくです(笑)。

――ことしで最後ということで今までとは違った思いなどもありますか

長谷川確かに違いますね。

渡邉3年生までは自分のことしか考えてなかったんですけど、チームのこと中心に考えて勝てればいいと思うようになりました。

長谷川最後いい結果を後輩たちに見せられたらなという思いはすごい出てきました。伝えなくてはいけないという責任はありますね。

――上級生のそういった思いに応えて、下級生も頑張ってくれているのではないでしょうか

長谷川ことしは4年生だけでは絶対に勝てないので下級生の力も借りたいと目標は達成できません。その中で4年生のために頑張ろうと思ってくれるような姿をこっちも見せないといけないなと思います。

渡邉ハセ(長谷川)が全部言ってくれたんですけど、自分が一番頑張ってる姿を見せて、付いてきてくれたらいいなと思います。

――きょうの勝因はどういったところにあったのでしょうか

長谷川今までは流れが悪いとそのまま引きずってるところがあったけど、きょうは切り替えて粘れて離すところまでいけたのでそこが良かったのかなと思います。義志(宮國、社2=沖縄・浦添)とかが特にそうだったけど思い切ってやれていたからそこも収穫でした。

――最後に今後に向けての抱負をお願いします

長谷川インカレ(全日本学生選手権)は優勝します!

渡邉夏のオフでみんなで海に行くまで頑張ります!

長谷川それは大事。

LB小畠夕輝(スポ3=岡山・総社)

――最終戦を勝利で飾りました。いまのお気持ちは

勝てたのでよかったです。

――きょうの勝因は

流れのいい中でシュートがきっちり決まったことかなと思います。光也さん(松本副将、社4=神奈川・法政二)のカットインだったり、博武(伊舎堂、社3=沖縄・興南)の逆スピンのシュートだったり。会場が湧くようなシュートが決まったことが流れを引き寄せたかなと思います。

――きょうのご自身のプレーの出来は

60点です(笑)。ディフェンスでのミスもいくつかあったし、まだまだ課題があるなと思いました。

――秋季リーグの意気込みをお願いします

優勝します!

RB伊舎堂博武(社3=沖縄・興南)

――きょうの試合を振り返って感想をお願いします

勝ったのは良かったことだけど、トータルで考えると喜べる結果ではないと思います。リーグの序盤は勝ち続けてきてうまくやってこれたかなと思っていたけど、やっぱり普段の練習でのお互いのコミュニケーション不足を実感するリーグでした。得点力不足という課題も自分たちで話していて、勝ったということより反省点が多かったです。ただ、これからにつながる収穫がたくさんあったということと最後に勝てたということは良かったと思います。

――きょうの勝因は何だったのでしょうか

法政戦まではみんな縦に強く割ることができてなくて、クロスも相手からしたら怖くないクロスが多かったです。そこで見極められてロングシュートでフィニッシュしたり、詰まってポストに難しいパスをしたりして、試合中の雰囲気が悪くなってディフェンスもやられるという悪循環でした。あの試合の後に3・4年生でしっかり話して、西山さんは責任感が強いんですけど、すべてを西山さんに任せるのではなく、僕とか純平(山﨑、社3=岩手・不来方)とか小畠(スポ3=岡山・総社)も声を掛けたりしないといけないなとなりました。全員がしっかり責任感を持って、上級生らしくコートでもふるまわないといけないと思います。

――きょうの試合を含めて、今季の自身のプレーを振り返っていかがですか

今季から部に復帰して2季ぶりのリーグだったのでそんなに警戒されないかなと思っていたんですけどされていて、マークも厚かったんですね。そうした中で自分で行くことも大事だけど、自分に3人くらいきてたから、自分の得点より周りをしっかり生かした方が楽に点を取れるし、僕もディフェンスに専念できると考えました。

――最後に、今後に向けての意気込みをお願いします

今季みたいに周りを生かすのも大事だけど、周りに頼り過ぎずに最後は自分の力を信じてチームを勝たせてあげられるくらいの力を付けたいです。それが空回りしないようにフローターとかポスト陣ともしっかりコミュニケーションを取って、あうんの呼吸もインカレまでには付けたいし、戻ってきたからには去年以上の結果を出さないといけないと思います。応援してくれる人もたくさんいるので、それに応えられるようにまた秋リーグに向けてみんなで頑張っていきたいと思います。

LB山﨑純平(社3=岩手・不来方)

――きょうの試合を振り返って感想をお願いします

最終戦勝てたことは次につながるので良かったし、ディフェンスが一試合通して安定していて相手のディスタントシュートをうまく打たせられたので良かったです。

――特に玉川・安倍両選手の攻撃をうまく防ぐことができたのではないでしょうか

練習のときからポストにボールが入ったらつぶすという練習などはしっかりしていたのでうまく抑えられたのかなと思います。

――クロスアタックを積極的に仕掛けていましたがどういった狙いがあったのですか

国士はパス回しがうまいチームなので流れを止めてうまく回させないようにという狙いでやっていました。

――オフェンスではどういった対策をしていましたか

真ん中で打っちゃうと玉川さんがいるんで、枝にぶつかって逆速攻をやられてリズムをつくれない、ということがあるので、それ以外でアウトカットイン、ポストを使ったプレー、サイドシュートまで持っていこうという話をしていて、それがうまくいったと思います。

――きょうの勝因を挙げるとしたら何ですか

やっぱりディフェンスですかね。盛り上がりも良かったです。このリーグの中でも一番チームとして盛り上がれていたのかなと感じたので。チーム全体としての力が出たのかなという感じです。

――今回の関東学生春季リーグを振り返って、まず個人としてはどういったリーグでしたか

パス回しや組み立ての部分でうまくボールを回せないなという印象がありましたね。最終戦に向けて回るようにはなってきたんですけど、きょうもボールが止まる場面があってパッシブ取られたりしたんでそこはまだまだかなと思います。

――次に、チームとしてはいかがでしたか

ディフェンスにまだ波があるかなと思います。明治戦とかきょうは粘りがあったんですけど、中央戦では一気にやられてしまったので。課題はたくさん出たかなと思います。ただ、ディフェンスも平均して25点以下くらいになってきたのは良かったです。オフェンスもクロスプレーが終盤に向けて増えてきたのは収穫でした。これからはクロスの後に相手に流されずに縦に強くいくことなどを練習しなければいけないですね。

――きょうは宮國選手が大活躍でした

まだ出てない選手もいっぱいいる中できょうは義志が活躍してくれて。もっとそういう選手がいっぱい出てきてくれればチームとしてもプラスだと思います。ワンポイントや10分でもそういう選手が出てくれれば、他の選手を休ませることもできるので。そういった意味では今回のリーグで義志はチームにとって大きなプラスでしたね。

――今後に向けての意気込みをお願いします

オフェンス力を向上させたいです。オフェンスがどうしても詰まって回り切らない部分があるので、個々の1対1の力やチーム力をもっとあげていかないとな、と思います。あと、チーム全体としてもっとフィジカルアップをしてロングシューターに当たれて動ける密集したディフェンスを目指して頑張っていきたいなと思います!

LW三輪颯馬(スポ3=愛知)

――試合を振り返っていかがですか

前半はバタバタしたり、攻めあぐねたりしていたんですけど、後半はチーム全員で楽しくできたのがよかったなと思います。

――前半からうまく切り替えて勝ちに繋げることができた要因は

いままではプレッシャーとかがあったので、あまり力を出せていなかったんですけど、きょうは最終戦ということで、みんなで楽しんでやれたというのが大きいかなと思います。

――きょうのご自身のプレーはいかがでしたか

点数は取れたんですけど、やっぱりサイドはシュートを外しちゃいけないと思うので、もっと確率良く決めることができたらなと思います。

――三輪選手にとって、どのようなリーグでしたか

調子はよかったんですけど、まだ際の部分とかで小さなミスとかしていたので、秋季リーグ戦、インカレに向けてそこは修正していかないといけないなと思います。

――秋季リーグの目標は

今回のリーグでの反省を生かして、みんなで優勝を目指してがんばります。

GK羽諸大雅(スポ2=千葉・市川)

――きょうの試合はいかがでしたか

春季リーグ最終戦っていうことで、秋季リーグとかインカレに向けていろいろ試そうと思って試合に臨みました。それは枝との連携ですね。僕はいつもディスタンスを反応で取るんですけど、きょうは枝の出方とかを強めに意識してやってました。光也さんとか西山さんにはしっかりボールを見てシャットしてもらうようにずっと言ってたので、それを意識しながらちゃんとできたっていうのは大きいですね。

――きょうもまた追い掛ける展開となりましたが

なんでですかね。事前にビデオで対策はできてるんですけど、いざ試合になってみると噛み合わなかったりだとか、強気でいけないっていう部分がワセダはあるので、きょうは前半縦にいけなくてクロスっていういつもと同じ展開になっちゃって。で、玉川さん(裕康、国士舘大)にはシャットされないようにしようって言ってました。前半結構早めにパッシブ上がってたじゃないですか、あれは結構誤算で、それで手が上がって打ちにいってシャットされて逆速攻っていう一番こうなっちゃいけないって形になったので、最悪の結果になっちゃう感じでした。

――立ち上がりは課題ということですか

課題っちゃ課題なんですけど、逆にきょうは3点ビハインドだったからこそみんな集中を切らさずに盛り返せたっていうのはあるので、一概に課題とは言えないですね。前半勝ってたら、慢心が生まれるじゃないですか。だからそういった面で難しいですね。

――きょうは逆転から点差を離すところまでいきましたが、キーパーから見てどこが違いましたか

オフェンスですね。ボールの回りが違いましたね。前半は1人1人が止まってもらってたんですけど、後半は全員が連動して動けてたし、光也さんの1対1もあったし、何より後半は声が出てて。ベンチとか観客の盛り上がりも前半より良かったので、勢いがついたってことですね。あときょうは義志が出て、あいつのクイックのシュートが国士との相性が良かったのでディフェンスに対して簡単に点が取れたっていう感じですね。国士のディフェンスが引かれて打たされると難しいですけど、スペースがあって義志が自由にできたっていうのは大きいですね。

――春季リーグ全体を振り返っていかがですか

個人的には50点くらいですね。ディフェンスとしても50点くらいかな。でも個人の能力をいきなり上げるのは難しいですけど、ディフェンスとの連携とかは秋までに詰めれると思うので、そこを重点的にやっていきたいですね。

――春季リーグで成長できた部分はありますか

自分ではわかんないですね(笑)。手応えとしては去年の方が良かった(笑)。1年生ということもあってがむしゃらにやってましたね。ことしは去年よりも落ち着きがありましたね。少しずつですけど、そこは冷静にボールを見れたっていう点で成長できたんですかね。

――これからに向けて

目標は日本一っていう高いところにあるので、日本一になりたいっていう思いは特に強いので、支えながら悲願の王座奪還を果たします。

CB宮國義志(社2=沖縄・浦添)

――久しぶりの勝利です。おめでとうございます

連敗していたので、この勝利は秋季リーグにも繋がるし、とても大きいと思います。

――きょうは出場時間が長かったですね

いままではあまり出場機会がなかったんですけど、きょう出してもらえるってなって。自分ではやってやるぞという気でいたので、それが良い結果に繋がって良かったです。

――流れを変えるプレーを多くしているように感じました

僕が入ることで少しでも流れが変わればいいなと思っていました。それでもボール回しとかまだまだできてないないので、これは秋季リーグでの僕の課題かなと思います。

――春季リーグで見つかったチームの課題は

得点力不足がいまの課題なので、秋季リーグまでにもっと攻撃のバリエーションを増やして、試合に臨んでいきたいなと思います。

――追い付いてから点差を離すことに成功した要因は

チームの雰囲気も良くて、ディフェンスも後半しっかりと機能していましたし、速攻につなげて離すことができたなと思います。チームの雰囲気が良ければ勝っていけると思うので、秋季リーグもベンチやベンチ外も1つになって戦っていけたらいいなと思います。

――秋季リーグはどんなリーグにしたいですか

春季リーグはあまり出れなかったので、秋季リーグまでにもっと出場機会があるような選手になって、チームに貢献できたらなと思います。