ホームコートで手痛いドロー

男子ハンドボール

 悔しい引き分けであった。関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第5戦。2連敗と波に乗れない早大は春の王者・東海大と対戦した。早大は先制こそ許すも終盤に流れをつかみ、前半をリードするかたちで折り返す。後半は簡単なミスと相手の追い上げが重なり、同点という結果に。上位チームと差を縮めたい早大にとって手痛いドローとなった。

 序盤、桐生正崇副将(人4=群馬・富岡)の得点、三輪颯馬(スポ1=愛知)の鮮やかな速攻が決まり、早大がリズムに乗ったように見えた。しかし『あと一本』が決まらず東海大を追う展開になる。食らい付く早大セブン。相手のペースを崩すため早大ベンチもタイムアウトを入れる。タイムアウト後、この日幾度も好セーブを見せるGK中野裕通(スポ4=兵庫・神戸国際大付)から福岡佑哉(スポ4=北海道・札幌月寒)への速攻が決まり同点に追いつくと、ここで1年生の伊舎堂博武(スポ1=沖縄・興南)が底力を見せつける。東江雄斗副将(スポ4=沖縄・興南)からパスを受けると、自ら逆転となるゴールを決め、流れを一気に早大に引き寄せる。伊舎堂の2連続ゴールに加え、攻撃的なディフェンスシフトが機能し5連続得点を演出。終了間際にもゴールが決まり17-11で前半を終えた。

チームに貢献した伊舎堂

 6点リードで迎えた後半、西山尚希(社2=香川中央)の先制点からスタートした。これに東江・桐生が連続得点で続き、試合は一方的になると思われた。しかしここから攻撃のペースが一気に落ち、早大が退場者を出す間に7連続失点。流れを変えようとタイムアウトを取るも、約10分間無得点の状況が続いてしまう。東海大は反撃の手を緩めることなく、ついに後半25分逆転されてしまった。だが早大は食い下がり、残り5分間を打ち合いに持ち込むと、ベンチの盛り上げに後押しされ、最後に東江が同点ゴールを決め27-27で試合が終了した。

この日桐生副将が怒涛の10得点を挙げた

 秋季リーグ唯一のホームコートでの一戦。再び勢いを取り戻すためにも、何としても勝ちたい一戦であった。太田翔主将(スポ4=北海道・札幌月寒)や戸部大悟(教3=大阪・桃山学院)などの投入も行ったが勝利に結びつけることはできなかった。次戦の相手は秋季リーグから1部に昇格してきた立大。後がない早大ではあるが、培ってきた力を発揮し一つでも上を目指したい。

(記事 比留田孟徳、写真 栗村智弘)

関東学生秋季リーグ
早大 27 17―11
10―16
27 東海大
スタメン
GK 中野裕通(スポ4=兵庫・神戸国際大付)
CP 桐生正崇(人4=群馬・富岡)
CP 福岡佑哉(スポ4=北海道・札幌月寒)
CP 東江雄斗(スポ4=沖縄・興南)
CP 齊藤凌(スポ3=岩手・不来方)
CP 三輪颯馬(スポ1=愛知)
CP 伊舎堂博武(社1=沖縄・興南)

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