シュートミス響き痛恨の連敗

男子ハンドボール

 ここまで関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)を1勝2敗としている早大。第4戦の相手は強豪・日体大だ。早大は序盤から積極的に攻撃を展開したが、シュートミスを連発し流れに乗ることができない。終盤追い上げるも走り負け、結果32-37で敗北。前日の国士大戦に引き続き、まさかの敗戦となった。

 前半の立ち上がり、早大は何度もチャンスを演出したが最後のシュートを決め切れない。オフェンスで思い通りのプレーができない中で、GK中野裕通(スポ4=兵庫・神戸国際)を中心に粘りのディフェンスを披露。早大の守護神は相手の速攻をカットするなどチームを盛り立てる。そして我慢の時間帯をしのいだ早大は、東江雄斗副将(スポ4=沖縄・興南)の2次速攻を皮切りに反撃に打って出た。桐生正崇副将(人4=群馬・富岡)のカットイン、伊舎堂博武(社1=沖縄・興南)のミドルシュートなどが決まり、一気に点差を詰めていく。前半終了間際に獲得したペナルティスローも東江がしっかりとゴールに押し込み、前半を15-17で折り返した。

攻撃の起点にもなった桐生副将

 「敗因は後半の出だし」と太田翔主将(スポ4=北海道・札幌月寒)が振り返るように、後半開始とともに、日体大の速攻に押され、みるみる点差を広げられていった。相手は1年生エースが効果的に得点を挙げ、主導権を握り始める。後半18分、ついに点差が7点になると早大は2回目のタイムアウトを取った。ラスト10分でこの点差をひっくり返すのは至難の業。しかし、早大の選手たちは諦めていなかった。タイムアウト後、桐生のカットインで流れに乗ると、福岡佑哉(スポ4=北海道・札幌月寒)も切り込み3点差にまで迫る。早大ベンチ・観客は大逆転を期待したが、ラストの2分間オフェンスでミスが続き万事休す。32-37で試合終了となった。

国士舘大戦から復帰しスタメン出場の伊舎堂

 第2戦で明大を破り、波に乗りたかった今週の連戦。チームは自分たちのプレーに自信を持って臨んだだけに悔しい2連敗となった。優勝を目指す早大にとっては完全にあとがない状態だ。次戦の相手は春の覇者、東海大。秋季リーグも4連勝と好調な相手だが、ワセダの意地をみせ逆転優勝へと望みをつなげたい。

(記事 田中一光、写真 尾澤琴美)

関東学生秋季リーグ
早大 32 15―17
17―20
37 日体大
スタメン
GK 中野裕通(スポ4=兵庫・神戸国際大付)
CP 桐生正崇(人4=群馬・富岡)
CP 東江雄斗(スポ4=沖縄・興南)
CP 福岡佑哉(スポ4=北海道・札幌月寒)
CP 齊藤凌(スポ3=岩手・不来方)
CP 三輪颯馬(スポ1=愛知)
CP 伊舎堂博武(社1=沖縄・興南)

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コメント

太田翔(スポ4=北海道・札幌月寒)

――試合を振り返って敗因はどこにあったと思われますか

前半は相手の速攻にも粘っていけたのですが、後半の出だしで一気に崩されてしまい、一本自分たちの形を作れなかったことが敗因です。

――速攻中心の相手オフェンスに対してどう対応すべきだったと思われますか

リスタートが来るというのは前から分かっていたので、それに対して誰がどうマークするのか、2次速攻にどう対応するのかを試合中にコミュニケーションをとって改善できればよかったです。

――セットオフェンスで相手を崩せたことは大きな収穫でしょうか

そうですね、ポストダブルでの攻めや大きい展開では攻めが効いていたので、あとはそこを継続することとシュートを決めきることが重要だと思います

――成績は1勝3敗となりましたが、次戦以降への意気込みをお願いします

もう強がってもいられないので、一つ一つ勝って少しでもいいシードを取ってインカレにつなげたいと思います。