桐蔭横浜大を制し白星発進!連覇に向けて好スタートを切る!

男子ハンドボール

 2カ月にわたって行われる関東学生春季リーグ(春季リーグ)がついに開幕。目標である『三冠連覇』達成のため、まずはこの春季リーグの優勝を目指す。迎えた初戦、相手は桐蔭横浜大。久々の公式戦とあってか序盤リズムをつかめず、苦手とする立ち上がりに3連続得点を奪われ、チームに緊張が走る。しかし徐々に調子を取り戻していき、すぐに逆転。17-9で前半を折り返す。後半は、出場しているメンバーを総入れ替えするなど、選手たちの仕上がりを確認する場面も見られた。途中出場の選手たちも活躍を見せ、勢いは衰えることなく快勝。開幕戦を白星で飾った。

 やはり課題のスタートの部分は、なかなか思うように試合を動かすことができなかった。しかし内海祐輔副将(スポ4=香川中央)が豪快なミドルシュートを決めると、川島悠太郎(スポ2=福井商)もそれに続いて得点を量産。試合開始から10分が経つころには流れは早大に傾いた。相手の反則で得たペナルティシュートも確実に沈め、持ち味であるディフェンスからの速攻も機能し、8点差をつけて後半を迎える。

持ち前の攻撃力で相手ゴールに迫る東江

 「チームの底上げをしてきた」と東江雄斗(スポ3=沖縄・興南)が言うように、後半はベンチメンバーを中心に試合を回した。そこで、1年生である西山尚希(社1=香川中央)も公式戦に初出場。3得点を決めるなど鮮烈なデビューを飾った。その後は、中野裕通(スポ3=兵庫・神戸国際 )の好セーブも光り、一度もリードを奪い返されることなく試合は終盤に。全員が最後まで気を抜くことなく走りきり、前半よりも更に点差を開いて大勝。しかし「点数にはこだわっていない」と玉城慶也主将(スポ4=沖縄・興南)は言う。遠い目標を見据え、結果だけでなく内容についても追求する姿勢が見られた。

豪快なオフェンスでチームを引っ張る玉城主将

 『三冠連覇』に期待が懸かることしは、早大にとって勝負の年となるだろう。試合に勝つことはもちろん、その勝ち方の部分までも重要になってくる。この大きな目標を叶えるためにも、チーム一丸となってこの長いリーグ戦を戦い抜かなければならない。戦いはまだ始まったばかり、きょうの勝利で弾みをつけて優勝まで駆け抜けてほしい。

(記事 佐藤凌輔、写真 藤巻晴帆)

関東学生春季リーグ
早大 35 17−9
18−17
26 桐蔭横浜大
スタメン
GK 中野裕通(スポ3=兵庫・神戸国際大附)
CP 玉城慶也(スポ4=沖縄・興南)
CP 内海祐輔(スポ4=香川中央)
CP 森田啓亮(スポ4=岩手・不来方)
CP 東江雄斗(スポ3=沖縄・興南)
CP 田崎裕晃(スポ3=神奈川・桐光学園)
CP 川島悠太郎(スポ2=福井商)
コメント

玉城慶也主将(スポ4=沖縄・興南)

――初戦でしたが振り返って

初戦ということで、出来は悪くなかったかなと思います。緊張もありませんでした。

――試合に臨むに当たってチームで意識したことは

ずっとディフェンスの練習をしてきたので、守りからの速攻というイメージでプレーしました。

――9点差という数字について

きょうは選手全員が出場することができて、みんなで点数を取ることもできたし、内容は良かったと思います。点数にはこだわっていません。

――このリーグ戦に向けて強化した点は

右足のけができょねんのインカレにあまり出場することができなかったので、3月の練習では右足の筋肉の強化に力を入れました。

――最後に春季リーグ戦の目標をお願いします

リーグ戦だけじゃなくて、ことしは三冠連覇というのを目標にしているので、まずは春季リーグ優勝を目指して頑張ります。

森田啓亮(スポ4=岩手・不来方)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうは初戦ということでミスも多かったですけど、1試合通してしっかりチームでやってきたことを試合で出せたのでその点はよかったと思います。

――シーズン初戦にあたって意識したことはありましたか

コミュニケーションをいっぱいとろうっていうのをずっと意識していて、試合中のコミュニケーションの部分とかはできていたと思います。ディフェンスでポストのシュートをやられすぎたのでそこを次に向けて修正できたらいいなと思います。

――オフシーズンはどういった練習を取り組んできましたか

新チームになって監督から速攻をきょねんよりもう少し増やしたいという話があったので、ディフェンスから速攻というもともとのワセダのカラーをもっともっと出していこうと思って、ディフェンスから速攻という練習を数多くやってきました。

――もっと改善していきたい点はありますか

新チームになって、上級生の意識をもう少し高くしていけないというのもあるんですけど、チームの底上げということで下級生やきょねん試合に出ていない人がもう少し底上げでチームを引っ張ってくれるじゃないですけど、そこの人たちが頑張ってくれるおかげで上の人たちも頑張れると思うので、まずはチームの底上げをしっかりやってインカレに向けていい準備ができたらなと思います。

――今シーズンの目標は

三冠連覇ってチームで目標を立てたので、それは達成しなきゃいけないことですけど、個人としては4年生としてチームをまとめなきゃいけないので、そういったところも声掛けとか練習での姿勢だとかそういうところをしっかり4年生としての自覚を持って、最後三冠達成できたらいいなと思います。

福岡佑哉(スポ3=北海道・札幌月寒)

――きょうの試合を振り返って率直な感想を

きょうは初戦ということで、2月のオフ明けからの練習でやってきた成果をしっかりと出すことを意識しました。立ち上がりで2点を取られて少し雰囲気が悪くなりましたが、そこから立て直していけたのがよかったかなと思います。また、みんなが試合に出ることができ、おのおのの仕事ができたのもよかったと思います。

――春に意識して取り組んだ課題とは

春からAチームやBチームに関係なくチームを2つに分け、底上げを目標に全員が試合に出られるように練習をしてきました。そのおかげで、誰がどのポジションに入ってもうまくでき、全員でハンドボールをできたのがよかったと思います。あと、ディフェンスで寄りを意識し、6人全員でボールに寄ってディフェンスをしようと目標にしてきました。きょうはそれができたのかなと思っています。

――きょう印象に残った自身のプレーとは

まず、オフェンス専門で出ていたんですけど、最初は緊張しておじけづいてしまってミスを連発してしまいました。戻ってからのディフェンスではうまくボールに寄れました。オフェンスはふがいなかったですけど、ディフェンスでは足を動かせたのでよかったのではないかと思っています。

――この春季リーグの目標とは

2月からチームを2つに分けて底上げを狙い、全員でハンドボールをしようと取り組んできたので、春季リーグを通して全員が主力になって勝ち進んでいけたらいいなと思っています。

東江雄斗(スポ3=沖縄・興南)

――シーズンインに向けてオフシーズンでどのようなことをされてきましたか

チームの底上げということでずっとやってきて、最初から2チームに分けての練習などをずっとやってきました。そういったところで今回のリーグはみんなに出場する機会を与えて、最終的なインカレに向けて挑んだ初戦でした。

――ハンガリーに行かれていたということですが、そこで学んだことは

実力やフィジカルの面などでも圧倒的な差はあったのですが、ハンドボールに対する貪欲さもハンガリーは日本とは違っていて、僕らがやっている環境がとても甘く感じました。そのハンガリーでやってきたことをチームに伝えていけたらと思って(練習を)やっていました。

――リーグ戦の目標は

ことしの目標が3冠連覇なのですが、春リーグ開幕してきょねんは1敗して優勝だったのでことしは全勝優勝を目指してリーグ戦を戦っていきたいと思います。

――1年生も加わり新体制で挑んだ初めての公式戦でしたが、試合を振り返っていかがでしたか

きょうは初戦ということもあったので前半は少しもたついた部分があったのですが、後半になってから1年生やきょねんでていないメンバーも出て、僕らが日頃公式戦に出ていなかった人たちや1年生をバックアップしながらやっていました。たぶん1年生もきょうは気持ちよくできたと思うのでそのフレッシュなプレーが僕らにも刺激を与えて(チームが)より高まったのではないかなと思います。

――ご自身はディフェンスメインの試合参加でしたが

肩をケガしていたので今週はディフェンス起用の試合参加なのですが、ディフェンスに出ているぶん要として皆に声をかけるなど、ディフェンスでチームを引っ張ろうときょうの試合に臨みました。

中野裕通(スポ3=兵庫・神戸国際大附)

――きょうの試合を振り返って

春季リーグ初戦ということで、大切な試合だったと思います。それに勝てて良かったです。

――リーグ戦開幕ということでどんな意気込みで臨みましたか

僕自身、結果を残すしかないなと思うので全試合勝てるように頑張りたいという思いです。

――オフシーズンに取り組んだこと

体幹を鍛えるためにも、ひたすら筋トレをメインにしていました。

――春季リーグの目標は

三冠連覇という目標がチームで掲げているので、それを達成できるようにちゃんとプレーしたいです。

――明日の対法政大戦に向けて一言

ワセダのために頑張ります!

田崎裕晃(スポ3=神奈川・桐光学園)

――きょうの調子はいかがでしたか

とても良かったと思います。

――初戦を振り返って

ルーズボールに対して、全員が積極的に拾いに行けていたのでそこは良かったのかなと思います。

――序盤、チームに固さがあったかなという印象でした

初戦ということと、久しぶりの公式戦でもあったので、みんな少し緊張がありました。

――きょうの試合で意識したことは

上級生ということもあって、チームを声で引っ張ろうとは考えました。

――リーグ戦の目標を聞かせてください

もちろん優勝しかありません!