全日本学生選手権(全日本インカレ)の予選である東日本学生選手権が行われ、早大は1日目の男女個人、2日目の男子団体に出場した。男子団体では392.550点で全19大学中5位という好成績を残した。本記事では男子団体を振り返る。
早大の団体戦は、2日目の14時5分から始まった。第1種目の平行棒では、各選手にミスが続き苦しい展開に。それでもチームで最後に挑んだ武井優介(スポ4=東京・松蔭大松蔭)が好演を見せる。長い間を取り、気持ちを落ち着かせてから競技を開始した武井は、一つ一つの技を確実に決めていった。平行棒のチーム得点は62.450点だったものの、武井個人では13.800点の好成績をマークして、チームを勢いづけた。
続く種目は鉄棒。始めに挑んだのは、浜野魁(スポ4=京都・洛南)と交代でメンバー入りした向中野蓮(スポ2=千葉・市船橋)。伸びやかな演技を見せた。また、一番最後に演技に臨んだ藤尾拓海主将(スポ4=岡山・関西)も軽快なリズムで技を重ねると、着地までぴたりと決めた。3種目目のゆかでは、今大会が大学初の出場となった奥田健太(スポ1=埼玉栄)が、高さのある宙返り技で13.650点と高得点を叩き出し、チームを勢いづけた。
客席に向かってガッツポーズをする奥田
第4種目はあん馬。チームで最後に演技した藤尾は、序盤からテンポ良く技を決め、伸びのある演技を披露。演技後には大きなガッツポーズも見られ、点数は14.300点。種目別で4位と惜しくもメダルには届かなかったが、入賞を果たした。また、藤尾の直前に5番手として演技に臨んだ向中野も13.800点の好成績で8位入賞。田口陸斗(スポ3=福岡・自由ケ丘)も華やかな演技で13.400点と、観客席に両手を上げて喜んだ。
あん馬の演技後、喜びをあらわにする藤尾
第5種目のつり輪では、またしても武井が好演する。落ち着いてゆっくりと技を重ね、終わった瞬間には大きなガッツポーズも飛び出した。得点は13.900点と2位で見事メダル獲得となった。第6種目は跳馬。ここまで好演を続けた武井だったが、ここで着地時に尻もちをつくかたちに。悔しさをあらわにするも、他選手が奮起。土屋遼佑(スポ1=埼玉栄)は13.800点とこの日の自身の最高得点を獲得する。さらにチーム得点も68.050点と、この日のチームの最高得点となった。
つり輪の演技に挑む武井
早大は392.550点で団体総合5位。チーム目標であった395点にはわずかに届かない結果となったが、1年生の奥田と土屋は大学初の大会を最後までやり抜き、種目別で藤尾、武井、向中野が入賞を果たした。この先、全日本種目別選手権、早慶戦、全日本インカレが控えており、まだまだシーズンは始まったばかり。個々人の成長で、全日本インカレでは目標の395点超えに期待したい。
(記事、写真 荒井結月)
結果
男子団体 | ||||||||
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選手名 | ゆか | あん馬 | つり輪 | 跳馬 | 平行棒 | 鉄棒 | 合計点 | 順位 |
藤尾拓海主将(スポ4) | 13.300 | 14.300(4位) | 12.550 | 13.950 | 11.700 | 13.550 | 79.350 | 19位 | 武井優介(スポ4) | 13.650 | 11.500 | 13.900(2位) | 13.050 | 13.800(6位) | 12.200 | 78.100 | 25位 | 田口陸斗(スポ3) | 13.200 | 13.400 | 12.550 | 12.700 | 11.200 | 11.950 | 75.000 | 57位 | 向中野蓮(スポ2) | 12.950 | 13.800(8位) | 12.300 | 13.500 | 12.400 | 13.250 | 78.200 | 23位 | 奥田健太(スポ1) | 13.650 | 12.700 | 12.750 | 13.750 | 10.400 | 12.450 | 75.700 | 49位 | 土屋遼佑(スポ1) | 12.950 | 12.800 | 11.400 | 13.800 | 13.350 | 12.800 | 77.100 | 34位 | 団体総合 | 66.750 | 67.000 | 64.050 | 68.050 | 62.450 | 64.250 | 392.550 | 5位 |