全日本の壁高く予選敗退 次のステージへ飛躍誓う

体操

 感染症拡大の影響で延期されていた個人総合と各種目別の日本一を決定する大会が、12月10日ついに開催された。本大会では予選上位24名が個人総合決勝に、個人通過者を除く各種目上位8位以内が決勝に駒を進められる。初日は女子の予選が行われ、早大からは内山由綺(スポ4=東京・帝京)が出場。跳馬を除く3種目で12点台と得点が伸び悩み、惜しくも決勝進出とはならなかった。

落下を防ぎうまくまとめた平均台の演技

 内山は、高得点が期待される女子3班に割り当てられ、得意種目の段違い平行棒から演技をスタート。この種目でトップバッターを任せられた内山は、緊張の中演技を披露した。安定感を求めDスコアを落として臨んだが、終盤で落下のミスを犯してしまう。それでも着地はまとめ12. 900を記録した。続く平均台では、バランスを保ち綺麗に演技を披露。演技終了後には小さくガッツポーズを見せる一面もあったが、得点は12. 400と伸び悩む。

 

 3種目目のゆかでは、音楽に合わせたしなやかな演技を披露。しかし「今まで失敗したことがない部分でヘンテコなことをしてしまった」と、試合の難しさを語り、この種目56位と厳しい結果に。迎えた最終種目の跳馬。緊張した面持ちで走り出したが、見事着地を決めEスコアで9点台をマークする。しかし、全日本の壁は高く、どの種目別でも決勝進出とはならなかった。

音楽に合わせゆかの演技を披露する内山

 

 全ての演技を終え内山は、合計で50. 933のスコアを記録し、予選30位に終わる。個人総合、種目別共に決勝進出を逃した内山は「オンオフの切り替え、人が多い場面の想定不足だった」と試合の難しさを痛感。早大を背負って戦う最後の大会となったが、来年以降も競技を続ける予定だ。内山は経験を糧に飛躍を誓う。

(記事、写真 足立涼子)

※掲載が遅くなり、申し訳ございません

結果

女子個人総合
選手名 跳馬 段違い 平均台 ゆか 合計点 順位
内山由綺(スポ4) 13.633 12.900 12.400 12.000 50.933 30位

コメント※このインタビューは後日リモートで行われたものです

内山由綺(スポ4=東京・帝京)

――今日のコンディションはいかがでしたか

 良かったと思います。

――全体を振り返っていかがですか< /strong>

 安定感を求めてDスコアを落として行った段違い平行棒で崩れてしまってとても気持ちの切り替えが難しい状況になってしまいました。しかし、平均台で良かったとは言えませんがミスなく通しきれた部分は成長したと思います。ゆかでは今まで失敗したことがない部分でヘンテコなことをしてしまったので試合は分からないなと思いました。跳馬は気持ちをなんとか建て直してまあまあのができたと思います。

――良かった点を教えてください

 先程言ったように平均台の気持ちの切り替え、跳馬でのEスコア9点台を出せたことです。

――反省点は何かありますか

 オンオフの切り替え、人が多い場面の想定不足だったように思います。

――早大を背負って挑む最後の大会となりましたが、どのような大会でしたか

 周りの方々にとても支えられていると感じる試合でした。