常陸宮杯 11月5日〜8日 石川・片山津ゴルフ倶楽部WEST(いぬわしコース)
11月5日から8日にかけて石川・片山津ゴルフ倶楽部WESTにて、今年度最後の団体戦、常陸宮杯が行われた。今年6月に行われた全国大学対抗戦では強豪の東北福祉大、日大を抑えて堂々の優勝を収め、創部史上初の快挙を成し遂げていた早大。今大会で優勝し、春秋2冠を達成するべく、田原和主将(創理4=早稲田佐賀)をはじめとする6人の選手が挑んだが、4日間の大会を終えての最終順位は6位。目標の優勝には届かず、2冠の夢は来年に託された。
会場のいぬわしコースのパーは70。選手はこの定められた打数よりも、どれだけ少ない打数で18ホールを回り切れるかを勝負する。今大会の団体戦では6人まで出場登録が可能で、各日程で出場する5人のメンバーの入れ替えが出来る。出場した5人のうち、上位4人のスコアが採用され、4日間の合計スコアで最終順位が決定される。
早大は1日目に小室副将、安保卓哉(商3=東京・早実)、小原力(国教3=東京・セント・メリーズ・インターナショナル・スクール)、柏俣結生(教3=東京・早実)、竹原佳吾(社3=東京・早実)の5人が出場。この日は安保が1アンダーでチームのベストスコアを記録した。合計スコアは286で9位タイにつけた。
2日目は柏俣と竹原が、3日目は小原がチームのベストスコアを記録し、3年生4人がそれぞれ各日程でチームを引っ張る活躍を見せる。2日目終了時点では1日目から2つ順位を上げて7位タイ、3日目終了時点では7位につけた。
1つでも順位を上げるべく迎えた最終日は、再び調子を取り戻した安保が4アンダーの活躍。4日間を通しては、小原が279でチーム最小ストローク数を記録した。早大の4日間の合計スコアは1131で、3日目終了時点から1つ順位を上げ、6位で大会を終えた。
常陸宮杯で今年度の団体戦は終了し、4年生は引退を迎えた。主将の田原は今大会の結果について、「1年間、今大会で優勝することを目標にやってきたが、なかなか思うような結果が出なかった」と悔しさをにじませた。
田原主将の「来年のこの大会では優勝してほしい」という思いを受け、来年度最終学年を迎える安保は「来年こそ絶対優勝する」と意気込みを話す。新体制となる早大は、また来年春の全国大学対抗戦、秋の常陸宮杯での2冠を目指し、練習を積み重ねていく。
(記事・写真 濵嶋彩加)
◆大会後コメント◆
田原和主将(創理4=早稲田佐賀)
ーー今大会を振り返っていかがですか
結果的には悔しいです。この1年間、今大会で優勝することを目標にやってきてきたのですが、なかなか思うような結果が出ず、また他大学が自分たちが予想していた以上の良い成績を収めていたのでとても悔しいです。
ーー個人の成績を振り返っていかがですか
今大会は4日間中の1日、3日目に出場して、前半は良いプレーが出来ていたのですが、後半の1、2ホールでそれが途絶えてしまって、スコアを崩してしまったので、もっと出来たはずなのにという悔しさが残っているのと、これが結果かなという感じです。
ーー主将としての一年間を振り返っていかがでしたか
自分自身も成長できた一年かなと思っていて、主将としてゴルフの練習に対する姿勢は部員全員の手本にならなければいけないと思っていましたし、そこはより意識してこの一年取り組んできました。春の全国優勝を含めて、個人としてもこれまで以上に良い結果を出せたので、そこは良かったと思います。
ーー最後に後輩に何かメッセージはありますか
今の3年生の代や下級生には、自分たちの代わりになるような、もしくは自分たち以上のポテンシャルや実力を持った選手たちがいるので、来年のこの大会では優勝してほしいと思っています。ただ今のままやっていても目標は達成出来ないと思うので、そこはみんなが一生懸命に練習して、目標を達成してくれたら嬉しいです。
安保卓哉(商3=東京・早実)
ーーエースを欠いて迎えた今大会でしたが、振り返っていかがですか
全員が日本一を目指し、強い思いを持って臨んだのですが、みんな思うようにプレーが出来ず、エースがいない中でも日本一を目指していたので悔しいの一言です。
ーー個人としては初日、最終日ともにチームのベストスコアを収めましたが、好調の要因はありますか
最終日は特にもうやるしかないなと思っていたので、やる気を出して、メンタルをコントロールして調子良くプレー出来たかなと思います。
ーー個人戦と団体戦の違い、また団体戦の難しさはどのようなことですか
個人戦は自分の結果だけによるので自分のプレーに集中するしかないのですが、団体戦はみんなと戦うプレッシャーがあり、ゴルフは個人競技なので、なかなかない空気感で戦うのが難しいところです。
ーー4日間、集中力を切らさずにプレーすることは難しそうに見えるのですが、実際のところはいかがですか
まさにその通りで、初日や最終日は緊張感があるのですが、中2日間は集中力を保つのがとても難しいです。また最終日にかけて疲れも溜まっていくので、4日間良い状態を保つのは難しいです。
ーー来年への意気込みをお願いします
来年こそ絶対優勝する、それだけです。