JGTOファイナルクォリファイングトーナメント 12月9~12日 千葉夷隅ゴルフクラブ
2026年度の国内男子ツアーの出場権を争うJGTOファイナルクォリファイングトーナメント(ファイナルQT)が12月に開催された。早大からは安保卓哉(商4=東京・早実)、竹原佳吾(社4=東京・早実)、中野麟太朗(スポ4=東京・明大中野)の3人が出場。競技は4日間72ホールのストロークプレー形式で行われ、ツアー出場権を懸けた過酷な戦いが繰り広げられた。

9月初頭に実施されたファーストQTをカットライン上で通過した安保は、続くセカンドQTでも窮地に立たされていた。3日目まで成績が振るわず、次ステージ進出に黄色信号が灯っていたが、最終日にイーグル1つを含む-6と圧巻のゴルフを披露。その勢いのまま、サードQTを合計279ストロークでまとめ上げ、見事にファイナルQT出場権を勝ち取った。
ファイナルQT初日、パー5の10番ホールからスタートした安保はバーディ発進。18番ホールでもスコアを伸ばし、前半をアンダーパーで折り返す。後半はボギーが重なり苦しい展開となったが、粘り強く凌いで+2でホールアウト。2日目以降も大きく崩れることなく、安保は+6の合計294ストロークで4日間を終えた。

安保と高校時代から長年切磋琢磨してきた竹原はセカンドQTから参戦。2日目を除いた、全てのラウンドで68をマークし、最終日をボギーフリーで回り切る安定感を見せた。サードQTでも実力を遺憾なく発揮。2日目終了時点で通算-6で3位タイに浮上し、翌日には14番ホールでイーグルを奪うなど見せ場を作った。最終日こそオーバーパーのラウンドとなったが、安保と同じ合計279ストロークでファイナルQTへの切符を手にした。
JGAナショナルチームの一員として日の丸を背負った竹原はファイナルQTの舞台でもその勝負強さを発揮。前半の2日間、ボギーやダブルボギーが何度も出たが、それを上回る数のバーディを量産し、即座に挽回する。4日間で一度もオーバーパーを叩くことなく、通算-6の合計282ストロークで緊張感のあるQTを締めくくった。

エースとして早大ゴルフ部をけん引した中野はサードQTからの挑戦。初日こそ70と静かな滑り出しとなったが、2日目は3バーディ、ノーボギーの68をマーク。3日目、最終日も連日の60台を出す。通算-9の合計275ストロークという盤石の成績でファイナルQTへと駒を進めた。
中野にとってのファイナルQTは激動の4日間となった。初日を70で回り、15位タイという順調なスタートを切ると、2日目は驚異的なスコアを残す。1イーグル、9バーディ、1ボギーで-10を記録し、単独首位に急浮上した。勢いが止まらない中野は3日目の前半に6つのバーディを奪取し、ハーフラウンドを30で回った。後半はイーブンパーに留まるも、このラウンドだけでスコアを6つ伸ばす。2位に7打差をつける独走状態で最終日を迎える。
ファイナルQT1位が確実視されていた中で始まった最終ラウンド。アウトスタートの中野は1番ホールでボギーを叩くと、スコアを伸ばすことに苦戦し、ボギーの連鎖が止まらない。最終18番ホールを執念のバーディで締めるも、この日は+4の76でホールアウト。合計ストローク数で後続に並ばれ、1位の座はプレーオフ決着へ。死闘は3ホール目まで及んだが、中野はバーディパットを沈められず、惜敗した。

ファイナルQTの最終順位は、ツアーの出場優先順位であるQTランキングにそのまま反映される。中野は2位、竹原は16位、安保は72位で2026年度のツアーに挑む。中野と竹原はJGTOのレギュラーツアー前半戦のシード権を確保する見通しだ。また、安保は下部ツアーにあたるACNツアーを主戦場にプレーする見込みとなっている。早大が誇る精鋭たちが、プロゴルファーとして国内最高峰の舞台へと羽ばたいていく。
(記事 堤健翔 写真提供:日本ゴルフツアー機構)
※掲載が遅れてしまい、申し訳ありません
コメント
安保卓哉(商4=東京・早実)
ーーファイナルQTの4日間を振り返っていかがですか
ファイナルQTでは4日間毎日オーバーパーとなってしまい、自分の未熟さを痛感しています。同期が優勝争いやシード権獲得をする中、72位という結果となってしまい、今は悔しい気持ちでいっぱいです。
ーーQTならでの緊張感などはありましたか
サードQTまでは予選通過をかけた独特のプレッシャーを常に感じていましたが、ファイナルQTでは逆に緊張感がないという印象でした。
ーー成長できた点や課題を教えてください
QTを通してショートゲームの練習を徹底していたため、成長を感じています。一方で、4日間自分のゴルフに徹するメンタルやマネジメントの面で課題を感じました。プロの世界では一打一打が本当に大切なので、重要な課題だと感じます。
ーー今後に向けて一言をお願いします
ツアー優勝を目標に掲げ、これから早稲田出身プロゴルファーとして頑張ります!応援よろしくお願いします!
竹原佳吾(社4=東京・早実)
ーーファイナルQTの4日間を振り返っていかがですか
今年最後の試合となるファイナルQT。強い気持ちを持って挑みました。3日目は他の選手がスコアを伸ばしている中でショートゲームに苦しみ、イーブンパーと伸び悩みましたが、4日目、強風の中、最後まで諦めずにプレーしたことで、2打スコアを伸ばすことができ、なんとか16位で終えることができました。
ーーQTならでの緊張感などはありましたか
ファイナルQTはカットラインなどはなく、上を見てプレーするだけだったので、さほど緊張せずに自分のプレーに集中することができました。
ーー成長できた点や課題を教えてください
サードQTでは周りのスコアが気になって自分のゴルフに集中できず、最終日にスコアを落としてしまったのですが、ファイナルQTでは精神面では問題なくプレーできたのでその点は成長できたと思います。しかし、ショートゲームのミスで簡単にボギーを打ってしまうなどの課題はまだまだあると感じました。
ーー今後に向けて一言をお願いします
来シーズンは前半戦の出場権を獲得することができたので、今年見つかった課題とオフ期間に向き合い、オフシーズンで一つずつ改善していき、まずはシード権獲得を獲得できるよう精進します。
中野麟太朗(スポ4=東京・明大中野)
ーーどのような最終日でしたか
技術不足を感じる1日でした。結構風に強い自負はあったので、伸ばしていきたいと思っていました。ティーショットは結構良かったと思うので、セカンドでスピン量が多かったりして、風に負けてしまいました。パットもあまり良くなかったです。
ーー1位を逃した悔しさについて教えてください
自分が今日思うようなゴルフをできなかったのが悔しいです。正直(順位は)気にしてなかったのですけど、(順位を)気にしてスコアを崩したと言われてもおかしくないようなゴルフをしてしまったので、未熟だったなと思います。
ーー成長できた点を教えてください
この1年を全部過ごしたら、やはりショットが良くなりました。今日はあまり思うような感じではなかったのですが、強風であったりとか、そういったコースコンディションにも対応できるようなゴルフができるようになったので、大きな成長を遂げられました。
ーー来年にどのような戦いをしていきたいですか
日本アマ(日本アマチュア選手権)に勝って以降、僕はまだ優勝をしていなくて、この2年間ぐらい(優勝)することはできなかったですけど、それはプロの試合も含めて、来年はリベンジしていきたいなと思います。