全日本大学スーパーリーグ 11月5日~7日 岐阜・愛岐カントリークラブ
常陸宮杯が閉幕してからわずか5日後、全日本大学スーパーリーグ(スーパーリーグ)が岐阜・愛岐カントリークラブで開幕。今年の団体戦の締めくくりとなる今大会では熱戦が繰り広げられた。新体制になり2試合目の早大は平山幸作主将(法3=東京・早実)を中心に挑んだが、最終順位は参加した16校のうち11位となり、悔しい結果に終わった。

今年で4回目の開催となったスーパーリーグ。大学ゴルフの質の向上、世界水準の選手育成を目的として設立された一般社団法人全日本大学ゴルフスーパーリーグによって主催されている。今大会は1日18ホールを3日間、計54ホールを回り、ストロークプレー方式で実施。会場となった愛岐カントリークラブの中コースの9ホールがアウトコース、東コースの9ホールがインコースとして使用され、全長7077ヤード、パー72の設定で競技が行われた。各校5人が出場し、上位4人のスコアの3日間の合計ストロークによって、順位が決定される。また、今大会は団体戦と並行して個人戦も実施され、男女混合の成績による3日間の合計ストロークで争われた。
良い出だしとなった初日。平山主将と松﨑泰知(人2=山口)がハーフラウンドでアンダーパーを記録した。また松﨑は初日を-2でホールアウトし、個人戦では10位タイとロケットスタートを切る。上位4人全員が70台前半で回り、合計291ストロークの早大は初日を6位で終えた。2位の東北福祉大とは5打差という好位置で、2日目以降上位を狙う。

初日の調子の良さをキープすることができなかった2日目。この日のチーム最少スコアは平山主将、金子佳矢(政経2=東京・早実)、松﨑がマークした77。加藤唯央(人3=神奈川・逗子開成)もインコースを39で回って健闘するが、全体的に調子を上げられなかった。2日目の合計ストロークは311となり、前日よりもスコアを伸ばすことができない。初日から5つランクを落とし、2日目は11位に後退した。
迎えた最終日、寒さを感じる中でスタートしていった選手たち。初めにティーオフをした末廣大地(スポ3=新潟・新発田)と次の組でラウンドした加藤の3年生コンビが15番のパー5でバーディを奪取。チームを率いる平山主将は4つボギーを出してしまったが、圧巻の4バーディを披露し、見事に取り戻した。イーブンパーの72で最終日を回った新キャプテン。男女を問わず最終日に60台のスコアを記録した選手がわずか2人しかいなかったことが示すように難しいセッティングの中、良い結果を残した。金子や松﨑からも多くのパーセーブが見られたが、チームとしてロングホールを取りこぼすことも多かった早大。結果は振るわず、この日の合計ストロークは314。3日間合計で916ストロークを記録し、団体戦では下位グループのまま大会を終えた。個人戦では平山主将が222ストロークを記録し、チーム最高位となる全体33位で今大会を締めくくった。

調子の良かった初日から一転、2日目と最終日に苦しんだ早大。後味の悪い形で、今年の団体最終戦を終えた。その一方で、ポジティブな内容もあった。それは常陸宮杯に続き、ポテンシャルが備わっていることを示したことだ。今大会の初日のように、全員が良いスコアでラウンドすることで上位の景色が見えてくる。このチームの本番は来年だ。2週連続で試合に挑んで見つけた課題や反省点を見直し、オフシーズンである冬の期間に鍛えて、春季リーグ戦を迎えたい。今年の4年生も達成できなかったAブロックのリーグ戦制覇へ。来春、成長した早大ゴルフ部の姿を見られる日が今から待ちきれない。
コメント
平山幸作主将(法3=東京・早実)
ーーチームとして3日間振り返っていかがですか
初日に皆が良いプレーをできただけに、2日目と3日目が残念な結果になってしまいました。先週から試合が続き、メンバーの体力不足なども露呈し、新たな課題も見つかりました。しかし、難易度の高いゴルフ場かつハードなピンポジションの中、全国の強豪と3日間争う経験ができて、チームにとっては大きなプラスになったと感じています。
ーー個人としては73、77、72というスコアでした。今大会で感じた手応え及び課題を教えてください
先週から試合が続いたため、なかなか100パーセントのゴルフをすることが難しかったです。ただ、最終日のタフなセッティングをイーブンで回れたことは自信につながりました。
来年に向けて、バーディ奪取力と試合が続いても崩れないスイングを作るという課題の発見ができたので、今後はそれに取り組んでいこうと思いました。
ーー来年への意気込みをお願いします
来年こそは秋季リーグ戦で優勝を達成します。自分たちは来シーズンに生まれ変わった姿で試合に臨めるようにオフの間、今回の試合で見つかった課題に取り組み、部員一同、全力で練習やトレーニングに励んでいきます。
(記事・写真 堤健翔)
※掲載が遅れてしまい、大変申し訳ありません。