常陸宮杯 10月28日~31日 石川・片山津ゴルフ倶楽部WEST(いぬわしコース)
秋の団体戦の全国大会である常陸宮杯が北陸の地で開催された。4年生が引退し、3年生以下の選手で編成された早大は、全国各地の強豪としのぎを削った今大会。初日から苦しい出だしとなったが、2日目以降に調子を上げる。良い形で終わりたかった最終日は、再び低迷してしまい、最終的に上位層に食い込むことはできなかった。

パー70のコースで行われた今大会は、1日18ホールを4日間行うスコアを競うストロークプレー方式で実施。各校は6人を選手として登録可能で、各日5人が出場する。上位4人のスコアが採用され、その合計で順位が決定される。
曇り空となった初日は大苦戦となった早大。今大会から新たに早大ゴルフ部を率いることになった平山主将がアウトコースで35、インコースで37の計72のスコアでホールアウトする。しかし、3人の選手がハーフラウンドで40を叩いてしまい、チームの合計スコア307で、良い成績を残せずに初日を終える。新体制の早大は19位という低調なスタートとなった。

巻き返しを狙う2日目。この日スコアが採用された4人は、全員が前日の成績を上回った。福永未來(商2=東京・早実)は18ホールを74で回る。同じく2年生の金子佳矢(政経2=東京・早実)と松﨑は前日から5打伸ばして、福永同様に74でラウンドした。上位4人が70台前半でプレーした早大のこの日の合計スコアは300を切り、293となる。2日間の合計スコアを600とし、順位も上げて、17位タイで大会を折り返す。
大会の後半戦となる3日目。早大にとって全てがうまくいった1日となる。晴れ模様となったこの日、早大は前日と同じ5人が出場。チームをリードする平山主将が3日連続でスコアを伸ばし、アンダーパーを記録。上昇傾向の松﨑もインコースで驚異の32をマークし、計66でその日をフィニッシュする。早大から唯一の1年生の出場となる藤田悠太郎(スポ1=静岡・浜松日体)も前日からスコアが改善され、74でホールアウト。3日目は合計279ストロークとなり、チームとしてもアンダーパーを達成した早大。その日だけのチーム成績では、名門校の日大に次いで、4番手に位置することになった。

前日に続いてインスタートとなった早大の最終日。前日に68でラウンドしていた平山主将が今大会のハーフラウンドのベストとなる33を出す。最終的に18ホールを69で回り切り、2日連続でアンダーパーと好調ぶりを発揮した新キャプテンであった。また、初日以来の出場となった末廣も74のスコアで終え、大会を締めくくる。しかし、その他の選手が70台後半もしくは80台となり、チームとしては成績を伸ばし切れず。早大の最終日の合計スコアは298、4日間トータルでは1177となり、最終順位は22校中16位に終わった。
全国大会で優勝を成し遂げた際に主にプレーした4年生が引退し、平山主将が率いる新生早大ゴルフ部の団体戦初戦となった今大会。全体的に苦戦を強いられたが、収穫もあった。それは3日目の合計スコアだ。279という数字は他の強豪校を脅かしただろう。今回の経験を経た早大には、次戦の全日本大学スーパーリーグに期待したい。
コメント
平山幸作主将(法3=東京・早実)
ーー主将就任後初戦でしたが、チームとして4日間を振り返っていかがですか
4年生がいなくなって、どのあたりの立ち位置なのかを把握するために大会に臨みましたが、実際に成績を振り返ると、思ったよりトップ層に遠かったなという感想です。ポジティブな要素としては、3日目は280を切っていて、その日だけの成績で言うと上位でした。自分たちの調子が良ければ、上位陣と戦えると言うこと確認できて、良かったです。自分たちの本番は来年なので、自信にもなりましたし、現実も知れたので、腕試し的な面では達成できたのではと思います。
ーー選手として今大会を振り返っていかがですか
自分としてはすごく良いプレーができて、4日間を通じてイーブンパーとなり、満足の結果でした。一番良かったのはボギーが少なかったことです。またピンチも少なく、4日間を通して淡々とゴルフができたことは良い材料になりました。次のステップへの課題を挙げるならば、チャンスを決め切ることです。4ヤードくらいのミドルパットやショートゲームでのバーディ奪取が大きなアンダーを出すために必要だと感じたので、そこに取り組みたいです。
ーー次戦への意気込みをお願いします
今大会とあまり目標は変わらなくて、自分たちがどこにいるのか、現在地を測りに行きたいと思います。
末廣大地(スポ3=新潟・新発田)
ーー最上級生になられましたが、チームとして4日間を振り返っていかがですか
4年生という強い人たちがいなくなって、早大ゴルフ部が変革期を迎えている中で、今のままじゃまずいなという危機感を強く持ちました。そのうえで、普段の部活動なども色々考えながら、来年に向けて頑張りたいなと思います。
ーー選手として今大会を振り返っていかがですか
自分は2日間しか出場しませんでしたが、初日は良いスコアではありませんでした。色々悩みながらゴルフをしている最中でしたが、試合でしかわからないこともあったりするので、良い経験になったと思います。
ーー次戦への意気込みをお願いします
今大会は2日間しか出ていなかったのですが、次戦は3日間出場します。下手なことはできないので、自分のやれることをやろうかなと思います。
(記事・写真 堤健翔)
※掲載が遅れてしまい、大変申し訳ありません。