現体制最初で最後の対抗戦 見事な巻き返しで2位に入る

ゴルフ

 10月4日、11日と2日間にかけて行われた関東大学秋季対抗戦。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、この大会が現体制最初で最後の試合となった。早大は、1日目に出場6大学中4位Tとやや出遅れたが、2日目は木本航輔主将(スポ4=兵庫・滝川二)がアンダーパーで回るなど巻き返しを見せ、総合2位に食い込んだ。

 新型コロナウイルスの影響で、順位による昇降格がなかった今大会。「1年に1度の試合でかなり緊張した」と木本が語ったように、特に最後の試合となった4年生にはプレッシャーもあったことは間違いない。その硬さからか、1日目は6人のトータルスコアが390と首位・東京大学とは18ストローク差の4位T。城尚輝(法1=東京・早実)がルーキーながらチームトップの74で回る活躍を見せたが、プロコーチの井上透氏を父に持ちこの日全体トップの7アンダーでラウンドした井上達希(3年)を擁する東大とは大きく差をつけられるかたちとなった。

ティーショットを放つ髙橋真央(スポ3=東京・早実)

 そして迎えた2日目だったが、早大は見事修正。緊張していた部員に向けた「ゴルフを楽しもう」という木本の声掛けもあり、2日目は出場6大学中トップのトータル376で挽回した。1日目でつけられた差が響き首位東大には及ばなかったものの、堂々の2位。主将の木本がチームトップの2アンダーをたたき出すなど、精神面・プレー面ともに主将として部を引っ張った。最終ホールではグリーン横のバンカーからチップインバーディーを奪い、締めくくった。

 

木本主将(下列中央右)らゴルフ部員

 このコロナ禍において、数多くの大会が中止となった今季はまさに波乱なシーズンだった。まさかのCブロック降格からおよそ1年。目指していたBブロックへの昇格は規定で不可能だったが、この2日間のゴルフは必ず来季以降に生きてくるだろう。「早稲田らしく堂々と戦うことができれば必ず昇格していける」(木本)。Bブロックへの復帰、そしてAブロックへの昇格という目標は下級生に託された。

(記事 山崎航平、写真 早稲田大学ゴルフ部提供)

結果

▽総合順位

順位 大学名 1日目 2日目 総合成績
優勝 東京大学 372 382 754
2位 早稲田大学 390 376 766
3位 青山学院大学 385 383 768
4位 神奈川大学 390 382 772
5位 拓殖大学 398 381 779
6位 学習院大学 388 391 779

▽個人成績

選手名 学部・学年 1日目 2日目 総合成績 総合スコア
木本航輔 スポ4 75 70 145 +1
東優真 基理4 記録なし 81 記録なし 記録なし
髙橋真央 スポ3 79 74 153 +9
横井捷人 国教3 84 記録なし 記録なし 記録なし
上小城柾之 法2 78 75 153 +9
城尚輝 法1 74 76 150 +8

※パーは72

コメント

木本航輔主将(スポ4=スポ4=兵庫・滝川二)

――2日間を振り返って、率直な感想を聞かせてください

今年はコロナウイルスの影響で1年に1度の試合でかなり緊張しましたが、Cブロック2位という結果ですが今はホッとしています。部員のみんなはこの状況下の中調整などさまざまな面で苦労したと思いますが、頑張ったと思います。個人的にはアンダーパーを出すことができてよかったです

――先週行われた第1日では4位タイとやや出遅れてしまいましたが第2日目では見事修正し、この日だけで見ると全大学中で1番良いチームスコアでした。チームとして意識、改善した点はどのようなところですか

ゴルフを楽しむというところです。緊張した中でいかにリラックスして自分自身のゴルフができるかということが大切であると考えたために、そのような声掛けを行いました

――木本選手個人では、全選手中2位タイ、アンダーパーという好成績でした。どのように感じていらっしゃいますか

最後の締めくくりとして、主将らしい仕事をできたんじゃないかなと思います。先ほどと重複しますが、競技人生最後にアンダーパーを出して早稲田大学ゴルフ部に貢献できたことは本当にうれしく感じています

――2日間で印象に残っているホールはありますか

最終ホールですかね。グリーン横のバンカーからチップインしてバーディーをとり早稲田らしさである泥臭い部分が体現できたことです

――今大会は新型コロナウイルスの影響で順位による昇降格がなく、来年もCブロックで戦うこととなります。後輩に向けメッセージをお願いします

早稲田らしく自分に自信を持って堂々と戦うことができれば、Bブロック、Aブロックと必ず昇格していけると思います。影ながら全力で応援しています。頑張ってください!