女子部のリーグ戦制覇から4日後、男子部の新体制1発目の戦いが幕を開けた。一時Cブロック降格も経験しながら、昨秋のリーグ戦ではBブロック3位にまで浮上するなど、上昇気流の中迎えた関東大学春季Bブロック対抗戦(春季リーグ戦)。Aブロック返り咲きに向けてさらなる高みを目指したい早大だったが、序盤から中央大、中央学院大をはじめとする上位校に大きく差をつけられ、まさかの6位という結果に終わった。
Aブロック昇格に向けて、初日から飛ばしていきたい早大だったが「部員全体の中で緊張してしまった部分が大きかった」と主将の二村健人(社4=東京・早実)と振り返るように、全体的にスコアが伸び悩む。初日を6位と首位・中央大と44打差と大差をつけられて締めくくり、迎えた2日目。Aブロック昇格が絶望的な中、なんとか5位以内に入ってBブロック残留を決めたいところであったが、その差を埋めるとまではいかず、順位を一つも上げることができぬまま大会を終えることとなった。
※今大会より8チーム中8位が自動的にCブロック降格、6,7位がCブロック1位とともにBCブロック入れ替え戦に臨むというシステムに変更された(ABブロックも同様)
木本の活躍が光る大会となった
2日間通して本来の調子を発揮でできずにいた選手が多かった今大会だが、中でも気を吐いたのが、木本航輔(スポ3=兵庫・滝川二)だ。初日は立ち上がりでやや出遅れるも、後半に入って調子を取り戻してスコアを75と安定した結果にまとめ、迎えた2日目。「とにかく結果を残そうと臨んだ」と持ち味であるアプローチショットがさえ、チームで唯一のアンダーパーとなるスコア71をマーク。不調のチーム内においてしっかりと自らの長所を発揮した。4年生では押田凌大郎(スポ4=千葉・県立長生)が奮闘。同学年の二村、永田耕平がトータルスコア160点台と苦戦を強いられる中、木本とともに140点台で踏みとどまった。またチーム唯一のルーキーでの出場となった上小城柾之(法1=東京・早実)もスコアこそいま一つであったものの、obを打ってしまいながら最小限のスコアにとどめる意地のホールを見せるなどして、将来を期待させる結果を残した。
※パーは72
4年生の押田も不調のチームをけん引した
リーグ戦を6位で終えたことにより、6月9日に行われる春季BCブロック入替戦への出場が決まった。春季リーグ戦に向け、冬の期間に結果を残す合宿、いろいろなことを試す合宿をそれぞれ行うなど、さらなる壁を超えるために練習の段階から日々試行錯誤を重ねてきた。今大会ではその成果を目に見えた形で表すことはできなかったが、個人個人で見れば随所に好プレーも見られるなど技術面では確実に進歩している。「まずはリラックスする」ことが課題であると二村が語るように、あとは気持ちの部分だ。新体制での船出にはつまずくようなかたちとなってしまったが、これからの挽回するためのチャンスは数多くある。しかし、まずは入替戦で確実に勝利を収め、秋季リーグ戦を同じ舞台で迎えたいところだ。
(記事、写真 篠田雄大)
※掲載が遅くなり申し訳ありません
結果
▽総合順位
順位 | 大学名 | 1日目 | 2日目 | 総合成績 |
優勝 | 中央学院大学 | 515 | 514 | 1029 |
2位 | 中央大学 | 510 | 519 | 1029 |
3位 | 山梨学院大学 | 521 | 509 | 1030 |
4位 | 慶應義塾大学 | 532 | 530 | 1062 |
5位 | 神奈川大学 | 535 | 532 | 1067 |
6位 | 早稲田大学 | 554 | 551 | 1105 |
7位 | 東海大学 | 556 | 563 | 1119 |
8位 | 東京大学 | 575 | 558 | 1133 |
▽個人成績
選手名 | 学部・学年 | 1日目 | 2日目 | 総合成績 | 総合スコア |
二村健人 | 社4 | 79 | 81 | 160 | +16 |
上小城柾之 | 法1 | 82 | 82 | 164 | +20 |
永田耕平 | 教4 | 82 | 81 | 163 | +19 |
高橋怜央 | スポ2 | 91 | 82 | 173 | +29 |
東優真 | 基理3 | 82 | 83 | 165 | +21 |
高橋真央 | スポ2 | 80 | 79 | 159 | +15 |
押田凌大郎 | スポ4 | 74 | 75 | 149 | +5 |
木本航輔 | スポ3 | 75 | 71 | 146 | +2 |
※1ラウンド・パー72打 |
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コメント
二村健人(社4=東京・早実)
――このリーグ戦を振り返っていかがですか
この体制で臨む初めてのリーグ戦ということで、部員全体の中で緊張してしまっていた部分が大きかったと感じています。主将としてもチームをもっとリラックスさせられるようにどうアプローチするかということをしっかりと考えてこの先の戦いに臨んでいきたいなと思います。
――ご自身のリーグ戦のプレーに関してはいかがですか
先輩方から主将として試合に臨む上でのアドバイスをいただいたのですが、やはり緊張してしまったのでもう少し準備をしっかりとしておけばよかったなと感じています。またもう少しチームを勝たせられるように動くことができればよかったと感じています。
――この春季リーグ戦に向けて冬の期間はどのような準備をされましたか
自分たちのチームは少人数のチームで控え選手と言うものがあまりいない状況なので、今現在レギュラーになれるであろう選手を試合に向けてどのように調整してピーキングしていくかという部分が大事になってきます。そこで、今までの合宿では毎回スコアをとっていたのですが、少し強弱をつけるようにしていろいろなことを試す合宿と、結果を重視する合宿というようなメニューを組んできたのですが、なかなかそれが形にならなかったです。なので、今後の課題にしていきたいと思っています。
――リーグ戦通じて印象的だったホールはありましたか
やはり1日目の1番ホールでしたね。一日目の初日の1打目で自分が最初にスタートしたのですが、部員全員に見られている状況で、自分自身主将として結果を残さなければならないと強く感じた光景だったのでそこが最も印象的です。
――6位で終えたことで入れ替え戦を戦うことが決定しましたが、そこに向けての意気込みをお願いします
まずはリラックスするということが1つの大きな課題で、あとは1人1人のピーキングというものをもう一度洗い出してどうしたらよいのかということを入れ替え戦にむけてしっかりと考えていきたいと思います。
木本航輔(スポ3=兵庫・滝川二)
――このリーグ戦を振り返ってください
個人的に春季リーグ戦は2回目で、1回経験している分緊張はあまりなく、とにかく結果を残してやろうという気持ちで臨みました。その中で初日の前半のスコアが42という結果になってしまったのが心残りでした。また4年生がの3人を勝たせることができなかったのは後輩である私たちの責任だと思っています。
――チーム内で最高のスコアを残されましたがそれに関してはいかがですか
周りの選手のスコアが伸び悩んでいる中、自分は特に2日目はアンダーパーで回ることができたので、どうにかスコアの面でチームを引っ張っていければと思いで回っていました。
――印象に残っているホールはありますか
4年生の皆さんが見ている中でバーディーを取って締めることができた最終ホールが最も印象に残っています。入れ替え戦にもつながるホールだったと思います。
――リーグ戦が始まるまでの冬の期間はどのような練習をされていましたか
自分の長所はアプローチパターというショートゲームなので、その長所をより伸ばすことができるようにパターなどを重点的に練習していました。
――6月に行われる入れ替え戦への意気込みをお願いします
今回の悔しい思いをぶつけるのが1番ですが、まずは入れ替え戦で1位になることを目標にして、個人としては今日のようにスコア面でチームを引っ張っていくことを目指してやっていきたいです。
上小城柾之(法1=東京・早実)
――このリーグ戦を振り返ってください
自分が1年生の中で唯一選ばれて、過去の実績などから見ても期待していただいたにもかかわらずそれに応えることができず悔しいです。1年生である自分が好スコアを出すことができれば上級生の皆さんも勢いに乗っていい結果を収めることができると思っていたのでそういう意味でも悔いが残る試合でした。
――早大生として初めての公式戦でしたがそれに関してはいかがでしたか
高校とは違って大学生は飛距離やレベルに差があるということを実感した2日間でした。
――リーグ戦を通して印象的だったホールはありますか
outの7番のホールなのですが、個人的に非常に苦手なホールで、obを打ってしまいました。しかしそこで『自分の一打はチームの一打』というスローガンを思い出して難しいところからアプローチをしっかりとして最小限のスコアに抑えることができました。そこで自分が早大のゴルフ部の一員であることを実感することが出来ました。
――早大ゴルフ部を選んだきっかけは何ですか
早大のゴルフ部の一員としてチームに貢献したいという思いが強かったので選びました。
――今後の目標をお聞かせください
目先の入れ替え戦で自分が一番いいスコアを出し、上級生にアイツには負けていられないなと思わせるようなプレーをしたいです!