昨年秋のリーグ戦(関東大学秋季Aブロック対抗戦)で悲願のAブロック残留を果たした男子部。しかしAブロックに残留し続けるのは決して簡単ではなかった。早大は1日目の時点で第5位の専大に21打の差をつけられてしまう。巻き返しを図った2日目だったが差は縮まるどころか広がってしまい、最終スコアは5位と42打差の1093。第6位でBブロックへの降格が決まった。
第6位という結果に悔しさをにじませた長谷川和市主将(スポ4=兵庫・滝川二)だが、一方では「今はやり切った感じがすごく強い」とも語った。リーグ戦未経験者が多かった今大会。ここ数年Aブロック昇格とBブロック降格を繰り返していた早大男子部にとって、挑戦の意味が強い大会であったとも言えるであろう。悔しい中でも今年のチーム力は良いと冷静に分析した長谷川自身のトータルスコアは、チームトップの149。満足はしていないとしながらも、今年度の主将としてスコアから部員を引っ張っていく意地を見せた。
部員をスコアから引っ張っていく長谷川
その頼もしい主将の高校時代の後輩にあたるのが、今年度唯一のスポーツ推薦入学者である木本航輔(スポ1=兵庫・滝川二)だ。1年生からはただ一人の出場となったが、初日のスコアを73とまとめいきなりチームトップの活躍を見せる。2日目はスコアを少し落としたが、木本は大学初戦を「先輩方から思い切ってプレーしてこいと言われたので、自分の精一杯の思いっきりのプレーができた」と振り返った。先輩である長谷川も、後輩のプレーに「良くやったんじゃないかなと思います」と一定の評価を見せた。雪辱を誓う早大において、ルーキーのこれからの飛躍に期待がかかる。
1年生から唯一の出場となった木本。Aブロック復活を目指す早大のカギとなれるか
2015年秋のリーグ戦ぶりに決まったBブロック降格。特に悔しさを噛み締めているのは、A・Bブロック共に経験してきた4年生であろう。女子部同様6月の全国大学ゴルフ対抗戦への切符を逃した男子部は、秋のリーグ戦でのAブロック返り咲きを誓う。この4カ月間主将を中心に合宿や部活動で鍛錬を積み、必ずやAブロックへ帰ってくることだろう。持ち味のチーム力と個々のスキルアップによってより強くなった早大男子部が全国の舞台で活躍し、部の掲げる団体戦での日本一が達成されることを願いたい。
(記事、写真 石塚ひなの)
結果
▽総合順位
順位 | 大学名 | 1日目 | 2日目 | 総合成績 |
優勝 | 日本大学 | 495 | 488 | 983 |
2位 | 東北福祉大学 | 502 | 495 | 997 |
3位 | 明治大学 | 514 | 516 | 1030 |
4位 | 中央学院大学 | 523 | 515 | 1038 |
5位 | 専修大学 | 528 | 523 | 1051 |
6位 | 早稲田大学 | 549 | 544 | 1093 |
※各大学出場8人中上位7人のスコアを採用 |
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▽個人成績
選手名 | 学部・学年 | 1日目 | 2日目 | 総合成績 | 総合スコア |
長谷川和市 | スポ4 | 75 | 74 | 149 | +7 |
宇都敬汰 | スポ4 | 84 | 80 | 164 | +22 |
加藤政和 | 商3 | 81 | 82 | 163 | +21 |
山本雄太 | 教3 | 81 | 79 | 160 | +18 |
押田凌太郎 | スポ2 | 82 | 80 | 162 | +20 |
永田耕平 | 教2 | 78 | 86 | 164 | +22 |
二村健人 | 社2 | 79 | 71 | 150 | +8 |
木本航輔 | スポ1 | 73 | 78 | 151 | +9 |
※1ラウンド・パー71打 |
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コメント
長谷川和市主将(スポ4=兵庫・滝川二)
――まず第6位という結果を率直にどう受け止めていらっしゃいますか
悔しい気持ちの方が大きいんですけど、チーム自体は結構まとまってチーム力を発揮できたのではないかなと思います。今はやり切った感じがすごく強いですね。
――この2日間を振り返ってチームのプレーはいかがでしたか
リーグ戦(関東大学Aブロック対抗戦)初めての部員がいて、正直言ってやっぱり経験不足の面もあると思うんですけど、その中でも試合でベストスコアを出した部員もいますし、実力以上の力を出した部員もいるのでそれはやっぱりチーム力が功を奏したんじゃないかなと思います。
――ご自身のスコアについてはいかがですか
初めて8番手を経験して、今まで1番手など早めに出ていたんですけど、やっぱり(8番手は)背負うものが全然違うなと感じました。後半になればなるほどプレッシャーがのしかかってくるのは感じましたけど、それに上手く対応するというか楽しみながらできたので、スコアは納得できるものではなかったですけどいい経験になって良かったと思います。
――新1年生の木本(航輔、スポ1=兵庫・滝川二)選手は同じ高校の後輩にあたると思いますが、先輩から見てプレーはいかがでしたか
まあ頑張ったと思います。このコースは結構飛距離がないと苦しいコースで、関西出身の人たちは飛距離が出ないのでまあどうなるかなと思ったんですけど、持ち味のショットや小技でカバーして…良くやったんじゃないかなと思います(笑)
――次戦の予定とそれに対する意気込みをお願いします
次は8月14日の早慶戦ですね。チームとしては良い状態なので後は技術的な部分をもう少しみんなでスキルアップしていけばいいかなと思います。チームは本当に良い雰囲気でやれているので合宿や部活動でしっかり技術的な面を向上させて優勝していきたいです。
木本航輔(スポ1=兵庫・滝川二)
――この2日間を振り返っていかがでしたか
1年生一人ということに加え初めてのリーグ戦(関東大学Aブロック対抗戦)で緊張した部分もあるんですけど、先輩方から思い切ってプレーしてこいと言われたので、自分の精一杯の思いっきりのプレーができたと思います。
――大学に入って初めて早大を背負っての試合となりましたが今までとの違いはありますか
自分が高校のときはあまり団体戦ということを重視していなかったので、大学に入ってからは団体戦重視ということプラス今年は長谷川(和市主将、スポ4=兵庫・滝川二)さんや宇都(敬汰、スポ4=宮崎日大)さん含め4年生の方々がリーグ戦最後の年で、あと60周年ということもあったので、自分自身1年生ただ一人ということでプレッシャーもあったんですけど、精一杯頑張らせていただきました。
――実際に入ってみて部の雰囲気はいかがですか
しっかりオンとオフの切り替えがあって、オンのときはきちっとしてオフのときは上下関係はあるんですけど優しくしていただいています。/p>
――先輩から学ぶことは多いですか
そうですね。礼儀作法から言葉遣いまで、ゴルフ面においてもそうなんですけど、人間形成というのを早大ゴルフ部は第一に置いているので、そこは先輩方をお手本にさせていただいています。
――大学4年間での目標があれば教えてください
部で掲げている団体戦での日本一というのを意識して4年間やっていきます。