今年度最後の個人戦で清水がついに優勝!

ゴルフ

 10月の信夫杯争奪日本大学選手権(信夫杯)をもって今年度の団体戦は終了したが、最後に個人戦であるこの会長杯争奪関東学生選手権(会長杯)が開催された。早大からは、加藤政和(商2=東京・早実)、新島有稀(スポ4=神奈川・多摩)、清水日奈(スポ1=栃木・宇都宮文星女)の3名が出場。そして1年を通してなかなか個人戦では振るわなかった清水が、ついに優勝という結果を残した。今大会の優勝者は来年度の関東学生選手権(関東学生)への出場権を得られるため、清水は関東学生の切符も同時に手に入れた。

 期待のルーキーが、個人戦でも成果を出した。清水は「優勝を狙っていたので優勝できて嬉しい」と喜びをあらわにした。風も強く、アンダーを狙うよりはパーを積み重ねていく我慢のゴルフをしてコツコツとスコアを伸ばしていった。キーになったのは前半の最後のホール。セカンドショットでバンカーに入れてしまうが、サードショットでピンにうまく寄せる。そこまでのバンカーショットは思うようにいかなかったが、前半の最後に好感触をつかんだことで後半への自信につながった。そしてついに待ち望んだ個人戦のタイトルを獲得。来年も大いに期待できるだろう。

前半の最終ホール、清水のバンカーショット

 女子部からのもう一人の出場者、新島はこれが引退試合。部活動自体は引退しているため、プレッシャーは感じなかったようだが、初めの2番ホールで3オーバーしてしまい集中しなおす場面もあった。その後はパーを出し、引退へのカウントダウンをかみしめながらプレーすることができた。一方、男子部からは唯一の出場となった加藤は風の影響を受け、思うようにスコアを伸ばせない。前日練習での好調ぶりを発揮できないまま終わってしまったが、スイングの改善などの改善点を再確認できたようだ。

学生生活最後のホールでの新島のパター

 今大会は、3選手ともそれぞれ得たものがあったはずだ。優勝した清水は来年への自信を、悔しさをにじませた加藤はさらに強くなるための課題を、そして新島は引退を実感し部活動への感謝の思いを、各々得て次のステップへ進む。厳しい冬を越え、それぞれのフィールドでさらなる活躍をみせてくれることに期待したい。

(記事、写真 越智万里子)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません。

会長杯に出場した加藤、清水、新島(左から順に)

結果 ▽個人成績(男子)

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選手名 学部・学年 総合成績 総合順位
加藤政和 商2 89 56位タイ

▽個人成績(女子)

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選手名 学部・学年 総合成績 総合順位
清水日奈 スポ1 76 優勝
新島有稀 スポ4 85 17位タイ
コメント

加藤政和(商2=東京・早実)

ーーきょうの振り返りからお願いします

きょうは朝からOBスタートで、昨日は調子が良かったんですけど、きょういけるかなと思って意気込んでいったのですがスタートからつまづいてしまって、ずっとその流れを切れないままいってしまってきょうの悪いスコアになってしまったと思います。

ーープレーの中で何が上手くいかなかったのでしょうか

Tショットが曲がってしまって2打目が出すだけになってしまってパーオンできなくて、パーが取れないのがずっと続いていて、ストレスの溜まるゴルフが続いてしまいました。

ーー見つかった課題があれば教えてください

今Aスイングに取り組んでいるのですが、その効果は昨日の時点では結構出ていたなと思うのですが、練習で結構振ってしまって、調子が良かったので大丈夫だなと思って、意識しないで振ってしまった結果がきょうのような結果につながったので、そこは抑えたまま、この冬の期間を通してスイング^_^完成させていければ、春のリーグ戦で結果がついてくると思うのでその点を重点的にやっていきたいと思います。

ーーきょうは風が強かったですが

自分は結構球筋が高いので、風に影響されやすくて、風が出る日は調子が悪いというのはあるんですけれども、そういうのも直していかないと上にはいけないので、その点を直していきたいと思います。

ーー今年度の試合はこれで最後ですが、振り返りをお願いします

今年は春のリーグ戦は選手として出られて結果も残すことができたんですけど、秋に向けて調子が悪くなってしまってきょうの会長杯も不甲斐ない結果で終わってしまいました。来年から3年生としてチームとしても上級生の部類に入ってくるので、チームを引っ張っていけるような選手になれるためにも、この冬、体づくりから徹底していってスイングも完成させて選手としても一軍になれるように頑張りたいと思います。

新島有稀(スポ4=神奈川・多摩)

ーーきょうの振り返りをお願いします

きょうは今までの試合と違って部活動の現場を引退してからだったのでなんとなく部活動とは距離があるなと感じた試合だったんですけど、いざ回ってみると、前半46というスコアだったんで多々苦しい場面があったんですけど、やはり思い出すのはチームのみんな、仲間を思い出して踏ん張るぞと思って頑張って、それが徐々に結果に現れ出して、後半は耐えることができたかなと思います。

ーー天候は後半の方が風が強かったと思いますがいかがでしたか

後半は引退試合のカウントダウンが始まっていたので、その思いの方が強くて実はあまり風は感じてなかったというか、かなり冷静に対処できたかなとは思います。

ーーショットの調子などはいかがでしたか

ショットの調子は正直あまり良くなかったんですけれど、今までご指導頂いたことなどを振り返って、こういう時はこういう傾向だというのを自分なりに冷静に判断するように努めました。

ーーパターはいかがでしたか

距離感が割とあっていたので、それに助けられる部分はあったんですけど、それでも外してしまうもったいないミスは無くならなかったですね。

ーーきょう回ったホールの中でキーになったホールがあれば教えてください

後半の3ホール目なんですけど、それまでボギー、ダブルボギーと3オーバーだったので少しスコアを意識してしまった部分はあったんですけど、もう打てないなと思って、すごくピンに集中する意識を高めました。それからはパーがとれて最後の最後ギリギリでしたが粘れて、そういう意味では気持ちのスイッチが入ったというか、まずいなと思ったのが3番でした。

ーー良かったところは

現場は引退してますので、プレッシャーなどは全然なかったので、思いっきりやろうと思えたところや、感謝の気持ちを持ってプレーしようと思って、信夫杯では2日目出られなかったので、1日目にこれが最後だとは思ってなかったので、これで最後だと思ってプレーできたのは良かったと思います。

これで最後になりましたが、4年間振り返っていかがでしたか

あっという間だったかなと思う反面、長かったかなと思うところで複雑な気持ちなんですけど、エンジのキャディーバックを担いで、ワセダの看板を背負ってプレーできるということは毎回毎回貴重だったなと思って、特にきょうはそう感じたんですけど、ゴルフは回ってる時は1人なんですけど、それでも思い出すのは厳しい部活動だったり仲間の顔だったりとか、声かけだったりなので、それがすごく力になるスポーツなんだなと実感しています。

清水日奈(スポ1=栃木・宇都宮文星女)

ーー見事優勝しました。今のお気持ちをお聞かせください

今回この会長杯に出るにあたって、優勝すれば関東学生の本選に出場権を得られるということで、優勝を狙っていたので優勝できて嬉しいです。

ーープレーの振り返りをお願いします

やはり午前中の途中から風がすごく強くなってきて、みんなスコア崩すかなとは思っていたんですけど、アンダーを狙って行くよりかはパーを積み重ねていく我慢のゴルフをしていこうと思って、また栃木にいた時も風の強い中練習することが多かったので、それが活かせたんじゃないかなと考えています。

ーーきょうのショットの調子などはいかがでしたか

ショットも良いとは思えないでこの大会に臨んだんですけど、ドライバーからアイアンショットまでうまくまとめてこれたのかなと思います。

ーーパターはいかがでしたか

パットは比較的調子が悪くなかったので、グリーンのアンデュレーションかすごくあったので、バーディパットを狙って入るというものではないので、乗せてツーパットというのを意識してきょうはやりました。

ーーキーになったホールはおりますか

前半の最終ホールで、セカンドでバンカーに入れてサードがバンカーからだったんですけど、きょうはバンカーからあんまりやってなかったんですけれど、最終ホールで寄せワンできて、パーがとれて、午前中の締めくくりも、良かったのがキーかなと思います。

ーーこれで今年度の試合は最後になりましたが、1年の振り返りをお願いします

団体戦では結構良いスコアを出すことができたんですけど、個人戦を考えると、個人戦の予選に朝日杯しか通らなくてそれ以外は全て落ちてしまっていたので、今回も個人戦なのですごくドキドキしていたんですけど、団体戦で良いのはチームにとってすごく良いことだと思いますが、個人戦でも日本一を目指しているので、団体、個人共に来年も日本一を目指して頑張りたいと思います。