秋の団体戦が始まった。昨年のこの大会では優勝を飾っている女子部。なんとしても勝ちたい一戦だったが、結果は春の対抗戦と同じくトップと5打差で3位。しかし優勝は逃したものの、チームとしては好スコアをマークし、来月に控える全国大会である信夫杯争奪日本女子学生選手権(信夫杯)の出場権を獲得。次につながる確かな手応えを感じた。
1日目は「スタートダッシュが切れなかった」と清水は振り返った。スリーオーバーでラウンドを終えた清水日奈(スポ1=栃木・宇都宮文星女子)。スタートダッシュは以前から課題であったが、そこにつまづいてしまったようだ。一方、浜上佳奈(人4=長野・佐久長聖)は得意の富士カントリークラブのコースとコーチらの指導がうまく噛み合い、初日をワンアンダーで終えた。しかしチームとしてのスコアはトップと12打差とかなり突き放されてしまった。
10番ホールの浜上のドライバーショット
続く2日目。トップとの12打差はチームに重くのしかかるが、選手たちは見事にプレッシャーを跳ね返して見せた。清水は前日の反省を生かし、前半をツーアンダー、後半をイーブンで回り、2日目はチームトップのスコアで貢献した。そして2日間安定のプレーを見せた鈴木ありさ主将(スポ4=東京・杉並学院)は「みんな緊張感やプレッシャーがあったりしたと思うんですけど、ワセダらしく粘り強く戦えていたのでよかったかなと思います。」と安堵の表情を浮かべた。結果的に12打差は5打差にまで縮み、順位も3位へ1つ上げた。2日目は選手たちがそろって好成績を出してみせ、早大のチーム力を見せつけた。
9番ホールでカップを狙う清水
3位という結果は、優勝が狙える女子部としては悔しいものに思えるかもしれない。しかし、スコアを見ると今までと比べても好成績を残せたと言え、今大会で出場権を掴んだ信夫杯への自信につながったはずだ。信夫杯は四年生にとって最後の大会、今年度のチームとしても最後の団体戦になるが、1年生の清水は「今の4年生の方々を日本一の4年生にしたい」と話す。「恐れるものは何もない」(鈴木)。攻めの姿勢を忘れずに戦い、最後は笑って終わってほしい。
3位入賞で賞状とメダルを獲得した
(記事、写真 越智万里子)
※掲載が遅くなり、申し訳ありません。
結果
▽総合順位
順位 | 大学名 | 1日目 | 2日目 | 総合成績 |
優勝 | 法政大学 | 289 | 298 | 587 |
2位 | 東北福祉大学 | 300 | 289 | 589 |
3位 | 早稲田大学 | 306 | 303 | 592 |
4位 | 明治大学 | 305 | 291 | 596 |
5位 | 中央学院大学 | 293 | 305 | 598 |
6位 | 日本大学 | 302 | 298 | 600 |
※各大学出場5人中上位4人のスコアを採用 |
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▽個人成績
選手名 | 学部・学年 | 1日目 | 2日目 | 総合成績 | 総合スコア |
鈴木ありさ | スポ4 | 73 | 72 | 145 | -1 |
小出真鈴 | スポ4 | 80 | 74 | 154 | +8 |
新島有稀 | スポ4 | 85 | 記録なし | 85 | +12 |
浜上佳奈 | 人4 | 72 | 74 | 146 | ±0 |
深沢みなみ | 人3 | 記録なし | 81 | 81 | +8 |
清水日奈 | スポ1 | 76 | 71 | 147 | +1 |
※1ラウンド・パー73打 |
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コメント
鈴木ありさ主将(スポ4=東京・杉並学院)
――2日間の振り返りをお願いいたします
最終的に第3位ということで悔しい気持ちもあるんですけれども、スコアを見るとどこも接戦で、過去のスコアを見てもこれまでにないくらいいいスコアではあるので3位でほっとしているという部分もあります。
――きょうは1日目からかなり追い上げましたが
そうですね、1日目終わって301ストロークで接戦の中4位ということで上も下も危機感がある中での2日目だったんですけど、しっかりみんな緊張感やプレッシャーがあったりしたと思うんですけど、ワセダらしく粘り強く戦えていたのでよかったかなと思います。
――チームの調子はいかがでしたか
ことしは本当にレギュラー争いが厳しいくらいにチームの状態はいいですし、それこそチーム力もこれまでにないくらい団結できているのでこのまま信夫杯でも力を発揮できればなと思います。
――ご自身のスコアは2日間を通して良かったですが
主将としてのプレッシャーというのはすごく感じていたんですけど、同期後輩監督コーチと、お世話になっている人たちに感謝をして回れたので、そういった応援の力をすごく感じながら後押ししてくれる力があつたのでこういった結果が出せたのかなと思います。
――最後に信夫杯に向けて意気込みをお願いします
四年生にとっては最後の全国大会、チームとしても最後の団体戦になるのでしっかり優勝目指して頑張りたいというのと恐れるものは何もないと思うのでガンガン攻めて絶対優勝しようと思うので、残り一カ月ちょっとですけどしっかり調整していきたいと思います。
浜上佳奈(人4=長野・佐久長聖)
――2日間の振り返りをお願いします
富士カントリークラブは1年生と2年生の時のリーグ戦でやっていて結構好きなコースでいいイメージも出来ていたのでリーグ戦当日も良い流れで回れていたので良かったと思います。
――チームでも1日目はトップのスコアでした
そうですね、自分の中ではことしはゴルフの波が結構あって、斉藤コーチに教えて頂いた練習だったりとかパターでもそうですし全部が噛み合った2日間だったと思います。
――チームとしてのスコアも決して悪くないと思いますがその点はいかがですか
私たちが努力している分、他大学も練習だったり、努力してきた結果だったと思うのですごく悔しい思いはしてますけどチームでやりきったという感じで後悔はないですね。
――信夫杯に向けて意気込みを
私は四年生なので最後の信夫杯なんですけど、やはり目指してるのは日本一なのでこのAブロックでの悔しさを信夫杯で晴らしたいと思います。
清水日奈(スポ1=栃木・宇都宮文星女子)
――2日間の振り返りをお願いします
初日はスリーオーバーという形で、春季リーグ戦と全国対抗戦(全日)でスタートダッシュが課題としてきた中で前半スリーオーバー打ってしまいましたが、2日目はその前半のスタートダッシュでツーアンダーで回れて後半はイーブンで回ってこれて、結果としてアンダーで上がってこれたのが良かったと思います。
――2日目、チームでトップスコアでしたがどの点が良かったと思いますか
やはりチーム一丸となって優勝すると目標を掲げていて選手も応援も、選手として出ている中で優勝したいという思いも強くて、応援してくださってる方々のことも考えて全員で優勝したいと思っていたのが良かったと思います。――2回目のリーグ戦でしたが成長はありましたか
春のリーグ戦の時は初めて大学で団体戦をやったのでどういう感じなのかというのがつかめてなかったと思うんですけど、春の対抗戦や全日を経験して秋のリーグ戦は結構考えながら回れたと思います。
――優勝を逃してしまった事については
スタートダッシュが切れなかったというのがあったので、今までスタートダッシュについていろいろ取り組んで来たんですけどそれでもまだ足りなかったという一面が出てしまったと思います。また、今の四年生の方々を日本一の四年生にしたいという気持ちがあるので、信夫杯では日本一になれるように取り組んでいきたいと思います。