全国の精鋭らと難コースで戦うも苦戦

ゴルフ

 今月行われた関東学生選手権(関東学生)を通過した、照沼恭平(社4=東京・早実)、鈴木ありさ主将(スポ4=東京・杉並学院)、小出真鈴(文構4=長野西)の3選手が早大からはこの日本学生選手権(日本学生)に出場した。男子は4日間でパー70、女子は3日間でパー72で行われた今大会。照沼は26位タイ、鈴木は10位タイ、小出は20位タイで競技を終えた。

 男子で早大からは唯一の出場となった照沼。1日目は5位タイという好スタートを切った。2日目からはスコアが伸びきらなかったものの22位タイでホールアウト。自身のプレーについて「2日目からは内容的にも苦しくなってしまってワセダのゴルフである「粘りのゴルフ」が少し自分の中で出来ていなかった」と振り返りつつも、「しっかりと4日間自分の中では納得したプレーが出来ていた」と力を出せたようだ。

10番ホールでドライバーを打つ照沼

 女子は1日目から難コースに苦しめられた。鈴木は最初の3ホールで4オーバー。「落ち着いてやってはいたんですけれど、やはり自分の間が作れていなかったというのは反省点です」と鈴木はその3ホールを振り返った。その後は難コースを上手くマネジメントしスコアをまとめていった。一方の小出も難コースに苦しみ、もったいないミスやショットのズレがスコアに響いてしまった。特に5番ホールでは初日と2日目にダブルボギー。しかし3日目は攻め方を変えてきっちりパーで抑え、コースを攻略していった。

1番ホールでの小出のショット

 全国の精鋭たちが集う今大会、難コースを回りきったことで確かな収穫を掴んだようだ。「こういうコースで回ると頭を使うのでそういうマネジメントに関しては成長出来たかなと思います」(小出)と話すように、次に控える関東秋季Aブロック対抗戦(リーグ戦)への良い影響も十分にありそうだ。照沼も「秋のリーグ戦、4年生として最後なのでしっかりと後輩のためを思ってAブロックで活躍出来るようにプレーしていきたい」と気合いが入っている。男女ともに今大会での経験をリーグ戦で存分に発揮してほしい。

(記事、写真 越智万里子)

日本学生に出場した鈴木、小出、照沼(左から順に)

結果 ▽個人成績(男子)

選手名 学部・学年 1日目 2日目 3日目 4日目 総合成績 総合スコア 総合順位
照沼恭平 社4 70 74 73 72 289 +9 26位タイ
※1ラウンド・パー70打

▽個人成績(女子)

選手名 学部・学年 1日目 2日目 3日目 総合成績 総合スコア 総合順位
鈴木ありさ スポ4 79 75 74 228 +12 10位タイ
小出真鈴 文構4 78 78 78 234 +18 20位タイ
※1ラウンド・パー72打
コメント

照沼恭平(社4=東京・早実)

――4日間の振り返りをお願いします

初日は5位タイで結構良い滑り出しだったんですけれど、2日目からは内容的にも苦しくなってしまってワセダのゴルフである「粘りのゴルフ」が少し自分の中で出来ていなかったと思うんですけれど、しっかりと4日間自分の中では納得したプレーが出来ていたと思います。

――関東学生ではアイアンの調子があまり良くないと話していましたが

今回もあまり調子が良くなくてなんとか小技で、パターでしのいでいる場面があって結構苦しかったですね。

――ご自身の力は出し切れましたか

結果は結果なんですけど、しっかり出し切れて自分の中ではこれが今の実力だと思っていてこれから精進していきたいと思います。

――リーグ戦に向けて意気込みを

秋のリーグ戦、4年生として最後なのでしっかりと後輩のためを思ってAブロックで活躍出来るようにプレーしていきたいと思います。

鈴木ありさ主将(スポ4=東京・杉並学院)

――3日間の振り返りをお願いします

やはり1日目から出遅れたところがあったのでそれを巻き返しに2日目、3日目頑張ろうと思っていたんですけど、なかなか難しいコースでアンダーもなかなか簡単には出なかったので初日打ってしまったのはもったいなかったと思います。

――関東学生の悔しさを晴らしたいと話していましたが

優勝する気持ちで来ていたんですけどなかなか初日かみ合わなかったところがあって、2日目、3日目も上手くいかないところがあったので、悔しい最後の日本学生になってしまったかなと思います。

――初日、どの辺りがかみ合わなかったのですか

最初の3ホールでボギー、ボギー、ダブルボギーで4オーバー打っていて、ショットの調子自体は悪くなかったんですけれど、何かこうリズムがあっていなかったというのもあって、落ち着いてやってはいたんですけどやはり自分の間が作れていなかったというのは反省点です。

――3日間で、だんだんとスコアが良くなっていきましたが改善点などはありましたか

難しいコースなのでどういったマネジメントで攻めるのかというのは1ホール1ホール初日終わってから考えなくてはいけないと思っていたので、攻め方などは工夫し直したところはあります。

――次の団体戦(リーグ戦)に向けて収穫はありましたか

そうですね、これだけ難しいコースでやっていて、バーディー数がもそんなに悪くなかったので多分リーグ戦会場はすごく簡単に感じると思うのでそれはすごく自信に出来るところは自信にしてリーグ戦臨んでいきたいかなと思います。

小出真鈴(文構4=長野西)

――3日間の振り返りをお願いします

3日目通して78というスコアだったんですけど、全力は尽くせたんですけどまだまだもったいないミスというか、ボギーも多くて。あとは難しいコースを3日間、練習ラウンドも含めて5日間回れたというのはすごく良い経験になったなと思います。

――スコアがもう少し伸ばせたのでは

すごくラフが深いコースで1打目をしっかり置いてグリーンに乗せられれば全く問題ないコースなんですけど、やはりそこで少しミスがあるとすごい深いところに行ってしまってパーが難しくなってしまうところで、ショットが少しずつずれていたのかなと思って。狙ったところから少しずつずれてしまったのでそこで少しずつボギーを打ってしまったり、その少しのズレが大きなミスになってしまったりしたので。少しショットがずれているなと思うので団体戦に向けて調整したいなと思います。

――3日間を通してポイントになったホールがあれば教えてください

5番ホールが初日ダブルボギー、2日目ダブルボギーということで今日はパーを取れたんですけど、そこだけで4オーバーしているのでやっぱりそこはもったいなかったなと思って今日は少し攻め方を変えてあまりピンを狙わずにグリーンに乗せることを先決にして、そうしたらパーは取れたので、そこが少しもったいなかったなと思うホールですね。

――次の団体戦(リーグ戦)に向けて収穫はありましたか

こういうコースで回ると頭を使うのでそういうマネジメントに関しては成長出来たかなと思いますし、後は深いラフからの出し方だったりそういう感覚のところを良い経験させてもらったと思うので、あとはショットが少しずつずれているのを直せば、課題を見つけられたというのも一つ収穫だと思うので、しっかり団体戦に向けて調整していきたいと思います。