3日間にわたって行われた関東女子学生選手権。早大からは4名が出場した。最終ラウンドまで残った小出真鈴(文構4=長野西)が2位タイ、鈴木ありさ女子主将(スポ4=東京・杉並学院)が8位タイという好成績を収めた。小出は朝日杯争奪日本女子学生選手権(朝日杯)と日本女子学生ゴルフ選手権(日本女子学生)の出場権を獲得。鈴木も日本女子学生への出場を決めた。
9番ホールでの小出のパター
54ホールストロークプレーで行われた今大会。1日目は鈴木がパー、小出が2オーバーで回る。2日目は二人共ワンオーバーの73ストローク。2日目を終え上位31名に入った選手のみが3日目の最終ラウンドに出場することができる。鈴木が1位タイ、小出は5位タイで最終ラウンドに駒を進めた。迎えた最終日、鈴木はアウトで5オーバーと思うようなプレーができない。「4番、5番、6番とボギーが続いてしまって、なかなか悪い流れが断ち切れなかった」(鈴木)。昨年度大会で2位だったことも、少なからずプレッシャーとなっていた。インで巻き返しを図るも計78ストロークで8位タイに順位を落としてしまう。優勝が見えていただけに惜しい結果となった。
10番ホールで池を前にショットを打つ鈴木
一方の小出は、最終日は1アンダーの71ストローク。6月から重点的に練習してきたショートゲームで、順位を押し上げた。「アプローチやパターがすごく良かった」(小出)と振り返り、練習の成果を見事発揮。「全体的に大きく崩れることもなくて落ち着いてプレーできた」(小出)と安定したプレーで2位タイとなった。小出は日本女子学生のほかに、上位3名が出場できる朝日杯への出場が決定。「学生最後の試合になると思うので4年間の集大成として悔いのないように回りたい」(小出)と決意を語った。また、鈴木は、出場権を得た日本女子学生に向け「今回の関東の悔しさは日本学生でしっかり返せればいい」と気持ちを新たに戦いに臨む覚悟だ。女王の座を懸けた二人のプレーに注目だ。
(記事 曽祢真衣、写真 越智万里子)
※掲載が遅くなり申し訳ありません。
日本学生に駒を進めた鈴木(左)と小出
結果
▽個人成績
選手名
学部・学年
1日目
2日目
3日目
総合成績
総合スコア
総合順位
小出真鈴
文構4
74
73
70
217
+1
2位タイ
鈴木ありさ
スポ4
72
73
78
223
+7
8位タイ
新島有稀
スポ4
82
78
記録なし
160
+16
43位タイ
浜上佳奈
人4
82
82
記録なし
164
+20
54位
堤なつき
教3
87
86
記録なし
150
+8
※1ラウンド・パー72打、2日目終了後上位30位タイまでが最終ラウンド進出
コメント
選手名 | 学部・学年 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 総合成績 | 総合スコア | 総合順位 |
小出真鈴 | 文構4 | 74 | 73 | 70 | 217 | +1 | 2位タイ |
鈴木ありさ | スポ4 | 72 | 73 | 78 | 223 | +7 | 8位タイ |
新島有稀 | スポ4 | 82 | 78 | 記録なし | 160 | +16 | 43位タイ |
浜上佳奈 | 人4 | 82 | 82 | 記録なし | 164 | +20 | 54位 |
堤なつき | 教3 | 87 | 86 | 記録なし | 150 | +8 | |
※1ラウンド・パー72打、2日目終了後上位30位タイまでが最終ラウンド進出 |
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鈴木ありさ主将(スポ4=東京・杉並学院)
――3日間のふりかえりをお願いします
1日目、2日目といいスタートが切れて1位のところにいたんですけど、最終日ちょっと崩れてしまったのが本当にもったいなかったかなと思いますね。
――トップタイの優勝が見える位置というのはプレッシャーになりましたか
そうですね、やはり昨年2位ということもあって、今年が最後ということもあり本当に優勝したいなという気持ちで臨んだんですけど、やはりなかなか自分のリズムが掴めてなかったというのは、少しプレッシャーも感じていたところがあるかなと思います。
――全体的に3日間を通してプレーの調子はいかがでしたか
調子自体は全く問題ないというか、調子はいい方なので最後にまとめられなかったというのは自分の弱いところかなと思います。
――最後日の前半、スコアが伸びなかった原因は
4番、5番、6番とボギーが続いてしまって、なかなか悪い流れが断ち切れなかったっていうところが敗因だと思っているので、そこで自分を少し変えられるような切り替えが今後の課題かなと思いますね。
――きょうの結果で日本学生が決まりましたが、意気込みをお願いします
今回の関東学生の悔しさは日本学生のところでしっかり返せればいいなと思うので、最後の試合ということもあるので、しっかり優勝目指して頑張りたいと思います。
小出真鈴(文構4=長野・長野西)
――今大会にはどのような目標で臨みましたか
優勝を目標にしていましたが現実的な目標としては3位以内、朝日杯の出場権が得られるのでそれを目標にしていました。
――この3日間を振り返っていかがでしたか
全体的に大きく崩れることもなくて落ち着いてプレーできたので良かったと思います。
――最終日はトップと2打差という位置からスタートしました
2打差といってもその間にけっこう人がいてもとは最終組より2つ前という位置だったのでそれほど意識し過ぎずにリラックスして回れたかなと思います。
――調子の良かったショットはありましたか
ショートゲームがすごく良くてアプローチとかパターがすごく良かったんですけど春の全国大会が終わった時に全国1位だった選手たちとすごく差があると思ったのがショートゲームで、6月から重点的に練習してきていたのでその成果が出たので良かったなと思います。
――きょうは個人戦でしたが団体戦の時と心境の上で変化はありますか
一番大事にしているのは団体戦なのできょうも緊張したんですけど団体戦も最後の団体戦なので緊張すると思うのでそのいい練習だなと思って回ったんですけど。団体戦はどうしても優勝がしたいので気合を入れてここからも練習したいと思います。
――日本学生、朝日杯がこれから待っていますがそれに向けて意気込みをお願いします。
日本学生は秋の団体戦の前にあるのでそこでいい成績を出してチームにいい流れをもってこれたらなと思います。朝日杯は学生最後の試合になると思うので4年間の集大成というか悔いのないように回ってこれるようにしたいなと思います。