この記事には、今試合をもって引退となる4年生の試合後のコメントを掲載しております。
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この一年間の想いを胸に臨んだ伝統の一戦、総合優勝を果たした!/早慶定期戦(12/8)
チームを牽引してきた村上主将
村上夏希主将(スポ4=三重・津東)
――出場された女子エペも勝利となりました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか
しっかりやってきたこと、やりたいことを出し切れたかなという部分と、もっとできたかな、もっとあんなこともすればよかったかなと、少し後悔もあります。でも出し切れました!
――女子エペ全体といかがでしたか
女子エペでの慶大との戦いは、毎年点差が大きく開かないので、予想通りの試合運びでした。慶大のアンカーの原田さんが追いあげて、ヒヤヒヤドキドキしたのですが、うちのアンカー駒場がしっかり1点を取ってくれました!ですので、オッケーです!
――試合がない中、今日を迎えるまでに何が一番大変でしたか
それぞれの学年で今後の想いなどが違っていました。4年生は最後の1年間がこういう形で終わってしまうもどかしさとの戦い。他の学年は来年もあるので、それに向けて自分たちどうするのか。1年生も初めてでありながら、こういう状況でたくさん不安があったと思います。やはり、もどかしさや葛藤はありましたね。試合がない中で、モチベーションを保っていくことが一番大変だったと思います。
――今日の試合を迎えられたことに関して、どのように感じますか
この一年間は本当に試合がなく、私自身この早慶戦がどういう形になって、最後を終えられるかなと不安に思っていました。一人一人がやりたいこと、一年間の想いを出し切って戦っています。準備も本当に頑張ってやってくれました。本当に一年間のいろんな想いが詰まっている試合になっていると感じます。
――今日をもって村上主将は引退となりますが、今後を担っていく後輩に向けてメッセージをお願いします
私たち4年生が戦いきれなかった1年間の分を、後輩たちには来年こそ出し切って、日本一を取ってほしいと思います!
仙葉楓佳(社4=秋田・聖霊女短大付)
――自粛期間以降どのような練習をされていましたか
入校できない期間は部員と自宅でzoomトレーニングを週に2,3回合わせてやったのと、ストレッチやヨガといったものをトレーナーがインスタライブでやってくれたり。あとは、自分は有酸素運動をしないと体力が落ちてしまうと思っていたので、たまたま自分のバイト先がスポーツジムということもあり、そこでトレーニングをしていました。練習の再開後はずっと剣を自宅に持って帰っていなくて、剣をしばらく握っていなかったので、まずは剣慣らしをしていました。それに慣れるためにマンツーマンで、レッスンという基礎の練習をひたすらやっていましたね。
――主務として今日の早慶戦はどのような仕事をされていたのですか
調整役が主な仕事でした。部と部外者の真ん中に立ってスケジュールを合わせたり、例えば借りる用具も競スポや17号館から借りたりしないといけなくて。またここの会場を明日少林寺拳法部の方が使うということで、その方たちと連絡をしたりと、ただただ調整をしていて。スケジュールを前々から計画したりするのは大変で難しかったんですけど、社会に出ていくのにあたってすごく大事になると思うので、苦しかったけど成長できたかなと素直に捉えることができます。ただフェンシングの試合というより運営の方に緊張していて、昨日は2時間しか寝れませんでしたね。結構しんどかったです(笑)。
――仙葉選手は1年生以来の早慶戦の出場になりましたが、振り返っていかがでしたか
そもそも団体戦にそこまで出場してなかったので、ピストに立った時も「私の出場は初めてじゃないか」みたいな話もあったり、記憶がないくらいで。最後ということもあって、気負わず臨めて楽しめたかなと思います。今までは急に試合に出てと言われたとき、緊張して点を取らなきゃと思うことがあったんですけど、周りを頼るというのを知ってから気負わず楽しめるようになって。今日は楽しかったですね。
――早大フェンシング部での4年間を振り返っていかがでしたか
濃かったです。というのも、フェンシングの大会とか合宿とかで、自分や同じチームのメンバーが強くなっていうのもそうですし。人間関係の構築の面でもすごく濃くて。私たちの代は女子が7人いて、小さい時から知っていて気を使ったりもするんですけど、気を使い過ぎて言いたいことを我慢してしまうこともあって。そういう時に言えるようになったのが今の関係で、それまでのエピソードはいろいろあるんですけど、すごく濃かったですし、人間的にも成長できたかなと思います。
――後輩に掛けたい言葉はありますか
コロナの状況もそうでしたけど、自分たちで割り切って、前例のないことに対して挑戦していこうとか。正解を選ぶのではなくて、自分たちで選んだ道を正解にしていく気持ちで、前向きに取り組んでくれれば嬉しいですね。割り切って、自分たちで決めたことだから良くしていこうという気持ちで、部を良くしていければ嬉しいです。
千葉朱夏(スポ4=岩手・一関第一)
――まずはご自身のプレーを振り返っていかがですか
女子フルーレでは45-0で勝つことを目標にしていたのですが、試合序盤から点を取られてしまって、その中で私自身も1点も取られないという目標ではありましたが、各試合1点ずつ取られてしまって、すごい悔しかったです。今まで団体戦をやってきた集大成で、点を取るために我慢して考えて点を取るために動くことができたので、最後の試合はよかったかなと思っています!
――早大全体としては、どのような試合になりましたか
今年は全然試合がなく、今年最初で最後の試合が、大学4年生の最後になりましたが、みんなここに懸ける想いがあったと思います。それがしっかり出せた試合だったと思います。
――今年の早慶戦ではライブ配信をされたり、部員紹介動画を作成されていましたが、この試合を迎えるにあたり、どんなことにチャレンジされてきましたか
広報をやっていたので、今回初めてのライブ配信をすることに関して、ユーチューブ配信をしようかなといろいろ考えていましたが、一番適しているということでFACEBOOKを活用しました。それを行うにあたってWi-Fiの管理であったり、年配の方も多く見られるので、配信の見方を説明することなどが、自分の中では大変であったかなと思います。またPR動画をこれまで作ったことがなかったので、得意な後輩たちにお任せして、すごいいいPR動画が取れました!これまでの早慶戦で一番盛り上がった試合になったと思います!
――4年間を共にしてきた同期にむけてメッセージをお願いします
私たちは一番と言っていいほど、同期の人数が多かったと思います。今年はコロナで変わったことが多く、部活をやっていくことが大変な中でも、最後までやってこれたのは、本当に同期に恵まれたと思います。試合もしていてすごく楽しかったですし、一緒にできてよかったなと思います。
――後輩に向けてもお願いします
私たちが慣れていないこともあって、後輩たちは付いてくることが大変な部分もあったと思います。それでも最後までついてきてくれて、支えてくれて感謝しています。来年からもっと大変になる代だと思いますが、早大だということをしっかり心にとめて、頑張ってほしいと思います!
1周り目を終え笑顔の溝口(左)と千葉
溝口礼菜(スポ4=千葉・柏陵)
――4年生として臨む最後の早慶戦でしたが、意識したことはありましたか
最後なので楽しんで、実は45-0で勝とうと話してはいたんですけど、自分がいきなり点を取られてしまって、逆にみんなは気楽に臨めていたのではないかなと思います。
――大会を終えられた今の感想は
この一年は本当につらくて、早慶戦での相手は女子フルーレのメンバーがいない中で試合していただいたこともあり、モチベーションを維持して臨むのが大変でした。それでもこうして4年間をやってこられて頑張ったな、という思いとそんな言葉を自分にも周りにもかけてあげたいなと思いました。
――4年間を振り返るとすると、どのような思いがこみ上げますか
本当にあっという間だったな、というのはあります。先輩たちにたくさんのご指導を頂いたおかげでここまでやってこれたと思っています。最初の(自分たちの)印象はすごく悪かったのですが、こうして振り返るとやっと先輩たちにも認めてもらえるようになったのではないかと思っています。
――これまで支え合ってきた同期についてはどうですか
こんな自分を見放さないで仲間として認めてくれたのは本当に感謝しかないです。
――今後の早大フェンシング部を引っ張っていく後輩についてはいかがですか
私たち5人が抜けてしまうことになるので、女子フルーレは人がいなくなり、男子と仲良く練習していってほしいなと思います。あと、全日本学生選手権団体優勝を(自分たちの代では)できなかったので下の子たちにはぜひ成し遂げてほしいなと思います。
――フェンシング部を応援してくれている人々に対して一言お願いします
いつも試合の結果やインスタグラムを見てくださって感謝しています。これからも応援をよろしくお願いします!
登尾早奈(スポ4=愛媛・三島)
――今日の試合を振り返っていかがですか
本当は45対0で勝つという目標でやっていて、結果はだめだったのですが、思い出に残る素敵な試合でした。
――今年はコロナウイルスで試合の中止が相次ぎましたが、今日の早慶戦を迎えての心境はいかがでしたか
大学生最後の年で、インカレや関カレを頑張ろうという気持ちでやってきたのですが、それが全てだめになってしまったので、早慶戦を自分たちの集大成として今までやってきてよかったと思えるような試合にしたいと思っていました。
――今回の早慶戦に向けてはどんな練習をされてきましたか
一番はモチベーションの維持で、それができるように楽しく練習するというのを大事にしてきました。早慶戦があるとわかった時からは団体をするというのを大事にしたり、自分が卒業した後に下級生に何かを残せるように下級生のことを考えた練習をしてきました。
――今まで一緒に頑張ってこられた同期に向けて、何か言葉をかけるとしたらどうでしょうか
そうですね、ほとんど小学生の頃からの付き合いだったので…(笑)。まだ実感がわきませんね。でも本当にありがとうという一言につきますね。
――4年間頑張ってきた自分に何か言うとしたらどうでしょうか
普通にお疲れ様でしたというのもありますし、フェンシングやってきてよかったな、続けられて偉いなと思います(笑)。
――これから早稲田を背負っていく後輩たちに向けてエールをお願いします
一番は楽しむことが大切だと思うので、フェンシングが楽しいと思えるように練習や試合を頑張って欲しいなと思います。
岸本大輝(社4=東京・早実)
――最後の早慶戦でしたが、どのような心境で臨まれましたか
今年1年は試合がなくなってしまったのでこの早慶戦にかける思いは『4年生として』という思いが自分としては1番大きなものだったかなと思います。
――4年間を振り返ってみたときにどのようなことが、まずは思い浮かびますか
大学から(フェンシングを)始めたんですが、やはり先輩、後輩に恵まれていたおかげで、成長ができたということで感謝の気持ちです。同期には、これからも感謝していきたいと思いますし、今はもう感謝しかないですね。
――同期の方々に対して、伝えたいことはありますか
特に同じ種目だった小山には一緒にファイティングをやってきましたし、同じ時間を過ごしてきた仲でもありましたが、仲間としても戦えてこれたのは良かったと伝えたいです。
――『これから』を担う後輩たちに対してはいかがですか
部活動だけではないよ、ということですね。今しかできない部活動もそうですけど、フェンシング以外のことでもできることはたくさんあるので、楽しんでほしいですね。とにかく、部活以外にもいろいろやって大学生活を充実させてほしいです。コロナでこれまで出来ていたことも、できなくなってしまっていますが、時間を有効的に使っていってほしいです。
――応援してくださった方々に一言お願いします
フェンシング部のOB、OGの方々はいつも練習に来てくださいましたし、お金の面でもサポートしていただいたことは感謝です。これから、自分は部のOBになり、社会人として働くことになりますが、今度は自分が後輩たちをサポートできれば良いなとも考えているのでよろしくお願いします。
岸本(右から2人目)と小山(左から2人目)は、ともにサーブルで切磋琢磨してきた
小山桂史(スポ4=東京・クラーク)
――大会がない中で男子サーブルはどのように練習されていましたか
部活としては8、9月に再開して、自分の調子を取り戻すところから始まったんですけど、思いの外みんないい調子で、一人一人自分の意識すべきことを考えながら練習していました。
――モチベーションでの問題はありましたか
再開したての頃は、どのように自分のフェンシングが戻るか分からなかったところがあったんですけど、それ以外は特に問題はなかったです。
――昨年の早慶戦では敗北していた中で、試合前に意識されていたことはありますか
一人一人がいいコンディションで試合に準備することが一番意識していたことです。
――森多諒(社2=山口・柳井)選手が最後周りでしたが、その意図はどこにありましたか
来年を見据えて、経験しておくのとしないとでは大分変ってくるかなと思っていたので、森多と話しました。「やります」と言われたので任せました。
――小山選手自身のプレーを振り返っていかがでしたか
動きとしては悪くなかったと思うんですけど、早慶戦の雰囲気は他の大会と違ったりするので、メンタル的に若干ぶれてたところがあったりだとか、普段以上に緊張していた部分がありました。最終的には自分との戦いにはなりましたが、チームが応援してくれたのもあり、何とかなりました。
――チームの勝因はどこにあると考えていますか
サーブルという競技としても、身体能力的にも一人一人のレベルは高くて、根本の部分がしっかりしているというのが一つあります。あとは、団体戦の練習を繰り返すことで最終的には早慶戦でいい状態に持っていけたのが勝因ではあると思います。
――早大フェンシング部での4年間を振り返っていかがでしたか
最初の頃は競技のことばかりを考えていたところがあるのですが、今振り返るといろいろな思いがありますね。
――男子サーブルの後輩に掛けたい言葉はありますか
森多が一番上になるということで、彼もチームをまとめるのが上手いと感じているので、後輩を引っ張って欲しいなと感じています。
遠藤里菜(スポ4=群馬・高崎商大付)
――大会がない中でどのような練習をされていましたか
自分は全日本選手権(全日本)に出場する予定だったのですが、途中でなくなってしまいました。そこからはみんなとフェンシングができるのも最後だなと感じながら、楽しもうと思って練習していました。
――今日出場されなかったのはどういう理由でしょうか
10月に体調を崩してしまい、しばらく部活も行けなくなっていました。今日だけの参加になってしまったんですけど、全力で応援しようと思っていて。でも、泣きそうになりました(笑)。
――今日の試合はどのようにご覧になられていましたか
女子フルーレは1年生の時から同じメンバーでずっと戦ってきたので、久々だったこともあり懐かしいような気持ちや、終わってしまうのかという気持ちで見ていました。それとみんなすごく頑張っていたので、嬉しかったです。
――早大フェンシング部での4年間を振り返っていかがでしたか
大学に入る前はフェンシングのことを嫌いになることもあったのですが、色んな人と触れ合っていくうちに、自分もフェンシングのことが好きになれて。大学入学後は仲間が増えましたし、家族もずっと応援してくれてとても感謝しています。周りの人への感謝の気持ちに、気付かされた4年間だったと思います!
――後輩に掛けたい言葉はありますか
全力で楽しんで欲しいなと思います!勝ちとか負けとかたくさんあると思うんですけど、最後はそれが全て自分の宝物になると思いますし、辛いときこそフェンシングを楽しんでやって欲しいなと思います。
駒場みなみ(スポ4=富山西)
――今日の試合を振り替えっていかがですか
慶應はすごく選手がそろっているチームですし、一年生も強い子が入ってくるということも知っていたので、簡単に勝つことはできないとわかっていました。でも、早稲田としても作戦を立てたり練習をしてきたので、チームとして自身を持って試合に臨むことができました。少しずつ点数を広げていって、お互いにカバーし合いながら試合をできたと思います。最後、みんながつなげてきてくれたところで自分が崩しそうになってしまって、最後も危ない取り方だったので、気持ちよく勝てた感じではないのですが、最終的には取って終わることができてよかったです。
――最後、一本勝負となった時はどんな心境でしたか
去年の公式戦で一本勝負が多かったのですが、その時は負けたことが多かったので、「またか」という感じでした(笑)。流れも慶應側だったので、どうしようと迷いがありました。
――そんな迷いがある中でも勝利できた要因は何だと思われますか
後ろからの声とか、今日はずっと聞こえていましたし、勝ちたいという気持ち、四年生の意地、いろんな人の気持ちで勝つことができたと思います。
――今年はコロナウイルスで試合の中止が相次ぎました。今回開催が決まった早慶戦まで、どういった練習をされていましたか
試合が(早慶戦以外)ないというのがわかったのが9月くらいで、そこから早慶戦のためだけに練習をしてきました。早慶戦は大事な、4年生にとってはより重要な試合ですが、来年以降試合がある後輩達のことを考えた練習をしたいと考えていたので、早慶戦に向けた練習と来年に向けた練習、その二つを並行して行っていました。
――今まで4年間ともに過ごした同期に向けて、何か声をかけるとしたらどうでしょうか
小さい頃からフルーレをしていたので、フルーレの子たちとは10年くらい一緒にいるんですね。みんな自分のことを理解してくれて、すごいみんなのおかげで楽しい4年間を過ごせたので、とても感謝の気持ちでいっぱいです。
――これから早稲田を背負っていく後輩たちにメッセージをお願いします
試合で勝つというのはすごく大事だし、ずっと応援しているので、頑張って欲しいのですが、フェンシングを楽しんで、毎日を大切にしてほしい、何事も一生懸命に取り組んで欲しいなと思います。
改めて4年生のみなさんお疲れ様でした!
(取材、写真 樋本岳、小原央、大貫潤太、倉持七海)