第70回 全早稲田対全学習院馬術対抗戦 9月14日 学習院大学目白馬場
第70回を迎えた全早稲田対全学習院馬術対抗戦(早学戦)が学習院大の目白馬場で開催された。各大学の現役選手、OB、高校生選手の部門に分かれて合計勝ち点を争う本大会。最終勝ち点11ー9の結果で早大が勝利を収めた。
1日目は馬場馬術第3課目A(第3課目)、馬場馬術第5課目A(第5課目)、馬場馬術第2課目B(早大選手は出場せず、勝ち点もなし)、現役小障害飛越80cm(小障害)の4競技が行われた。第3課目では中島妃香留副主将(スポ3=茨城・水戸葵陵)と如月、細野光(スポ3=東京・桐朋)とココドロがそれぞれ安定した演技を披露し2位と3位につける。これにより、上位2人馬の合計得点が学習院大を上回り勝ち点2を習得。幸先の良いスタートを切った。一方、第5課目では学習院大が上位を独占。勝ち点3を許し、追いかける展開になる。1日目最後の小障害では加藤凱也(法3=埼玉・早大本庄)とイリスが総減点0で走破し見事1位に。中田仁菜(スポ1=東京・東農大一)とジョルジオ・アルマーニも総減点0の好走をみせタイム差の3位。学習院大と同点の勝ち点で1日目を終えた。

小障害で優勝した加藤とイリス
2日目は高校生障害飛越70cm(高校生障害)とOB障害飛越80cm(OB障害)からスタート。高校生障害は学習院大が、OB障害は早大がそれぞれ勝利したため勝ち点差は変わらなかった。しかし、この日の最終競技である現役中障害飛越110cm(中障害)には学習院大の選手は出場せず、この時点で早大の優勝が決まった。本競技には中島とデクスター、中山颯慈(教2=東京・早実)とジョルジオ・アルマーニの2組が出場。両組とも総減点0のクリアラウンドを果たし、勝負はジャンプオフへ。中島とデクスターは37.75の好タイムをマークするも、障害を2つ落としてゴール。中山とジョルジオは冷静な走行を見せ再びクリアラウンド。見事優勝を決めた。

中障害優勝の中山とジョルジオ
優勝を決めた早大だが、すでに選手たちはそれぞれ次の目標に目を向けている。今後の馬術部の活躍にも期待だ。
(記事 井深真菜、写真 Ko-Yuki氏、早大馬術部提供)
結果
▽団体成績
優勝 早大
2位 学習院大
▽第1競技 馬場馬術第3課目A
○早大2—1学習院大
2位 中島、如月 68.958%
3位 細野、ココドロ 67.847%
4位 中田、稲彩 65.000%
7位 中山、稲炭 58.681%
▽第2競技 馬場馬術第5課目A
●早大1—3学習院大
4位 阿曽村里桜(国教4=神奈川・桐蔭学園)、如月 59.753%
5位 ライシャシレガル(基理2=Medan Independent School)、稲彩 57.778%
6位 舩田大翔主将(商4=広島・広島城北)、ココドロ 57.284%
▽第4競技 現役小障害飛越競技(80cm)
○早大2—1学習院大
優勝 加藤、イリス タイム40.03 タイム減点0 障害減点0 総減点0
3位 中田、ジョルジオ タイム45.62 タイム減点0 障害減点0 総減点0
6位 細野、稲絹 タイム53.32 タイム減点0 障害減点8 総減点8
▽第5競技 高校生障害飛越競技(70cm)
●早実高1—2学習院高
▽第6競技 OB障害飛越競技(80cm)
○早大OB2—1学習院大OB
▽第7競技 現役中障害飛越競技(110cm)
○早大3—1学習院大
優勝 中山、ジョルジオ タイム66.06 タイム減点0 障害減点0 総減点0
JO タイム41.40 タイム減点0 障害減点0 総減点0
2位 中島、デクスター タイム64.50 タイム減点0 障害減点0 総減点0
JO タイム37.75 タイム減点0 障害減点8 総減点8
コメント
加藤凱也(法3=埼玉・早大本庄)
――小障害優勝について
まずは率直に嬉しいです。ずっとイリスに乗せてもらっていて、2位や3位などの結果が続いていたのでここで結果を出すことができて良かったです。
――今回自分の中でうまくいったポイントはどこでしょうか
イリスはもともとポテンシャルのある馬ですが、最近すごく調子がいいです。その状態を踏まえて、攻めるところは攻めることを意識しました。速さにもこだわることができたと思います。
――今後の目標は
イリスで中障害(110cm)を飛ぶことです。次回の関東学生自馬競技大会を目標にしています。

加藤とイリスのツーショット
細野光(スポ3=東京・桐朋)
細野は10月29日から行われる全日本学生馬術大会で賞典総合馬術は3連覇、賞典馬場馬術は連覇がかかっている。大会に向けた意気込みを聞いた。
――賞典総合馬術競技大会への意気込み
総合は一番自信があるというか、専門にしている得意競技です。馬のポテンシャルも勝つ能力があると思うので、自分が馬の能力を引き出してあげたい。3連覇がかかっているとは思うのですが、気にしすぎずに目の前のことに集中して結果が残せればと思います。
――賞典馬場馬術競技大会への意気込み
馬場は去年勝っていて、連覇を目指しています。まだ馬とのコミュニケーションがうまくいっていないところがあるので、あと1か月でどれだけ折り合いをつけられるかどうかが鍵になってくると思います。十分勝ちを狙えると思うので、残り1か月間練習していきたいと思います。