団体総合準優勝! 新シーズンへ好調の滑り出し

馬術

 

第77回東京六大学馬術競技大会 4月4日~6日 JRA馬事公苑

 去年の東京六大学馬術競技大会(六大学)では、学生賞典馬場、複合馬術、中障害の3種目で優勝し、団体準優勝という成績を残した早大馬術部。

 本大会では新人馬場馬術競技(新人馬場)、複合馬場と複合障害からなる複合馬術競技、学生賞典馬場馬術競技(学典馬場)、新人障害馬術競技(新人障害)、中障害馬術競技(中障害)の5競技から勝敗を決定する。各大学の上位3名の順位に応じてポイントが与えられ、合計数で団体戦の結果を争う。早大は3日間にわたる戦いを、前年に続きみごと準優勝で締めくくった。 

 初日には新人馬場に荒浪大洋(文3=静岡・掛川西)と稲彩、植本裕尊(人科3=東京・筑波大付属)と稲炭が出場。それぞれ2位、6位の結果でチームに計15ポイントをもたらした。続く学典馬場には細野光(スポ3=東京・桐朋)とブリタニア7、阿曽村里桜(国教4=神奈川・桐蔭学園)と如月、船田大翔主将(商4=広島・広島城北)とココドロの3組が出場。それぞれ3位、8位、11位の結果を残し、計18ポイントを獲得した。出場したすべての競技でポイントを獲得した早大は首位の明大とのポイント差を15とし、二番手の位置につけて初日を終える。

 2日目の複合馬場には細野とバートエルJRA、中島妃香留副主将(スポ3=茨城・水戸葵陵)と稲叶が出場。細野とバートエルJRAのコンビは本競技の前年度王者。今年も最終得点率72.07%の圧巻の演技で堂々の1位。中島も安定した演技で最終得点率67.60%をマークし3位に。両コンビともに翌日の複合障害に向けて弾みをつけた。

 最終日、新人障害に阿曽村とイリス、中田仁菜(スポ1=東京・東農大一)と稲絹が出場。阿曽村とイリスは総減点0の好走を見せ、タイム差によって順位を3位とした。中田と稲絹は9位。両コンビで計10ポイントを早大に加算した。続く複合障害には、前日の複合馬場と同じ2組が出場。細野とバートエルJRAはタイム減点0.4で障害をクリア。前日の馬場の結果と合わせて最終減点28.3でこの競技の連覇を果たす。中島と稲叶は総減点0で障害を終え、馬場から順位を一つ上げて2位。早大のワンツーフィニッシュを決め、計27ポイントをチームに加えた。そして本大会の最後を飾る中障害には中島と稲叶、中山颯慈(教2=東京・早実)とジョルジオ・アルマーニが出場。中山とジョルジオ・アルマーニは全体の4位で走破。中島と稲叶は総減点0の安定した走行を見せるも、明大のコンビも総減点0で障害をクリアする。勝負はジャンプオフと呼ばれる優勝決定戦での一騎打ちへ。ここでも両コンビが総減点0でクリアラウンド。しかし、中島と稲叶は相手に10秒以上の大きなタイム差をつけて本競技連覇を飾った。こうして六大学の全競技は終了。優秀選手に中島が選ばれ、早大は明大に続く準優勝で大会を終えた。

複合馬術競技で2連覇を達成した細野とバートエルJRA

中障害で勝負強さを見せた中島と稲叶、中島は優秀選手に選出

 新体制となり、未だ手探りで進むペアが多い中での準優勝という結果は部に自信を与えただろう。新シーズンへ向けてさらなる飛躍を予感させる。今後の馬術部の活躍にも注目だ。

表彰式後、笑顔で写真に納まる早大馬術部

                                                                                                    (記事 井深真菜、写真 井深真菜、梶谷里桜)

結果

団体成績

優勝 明治大学 159ポイント

準優勝 早稲田大学 94ポイント

3位 東京大学 30ポイント

新人馬場馬術競技

準優勝 荒浪、稲彩 最終得点率62.500% 10ポイント

6位 植本、稲炭 最終得点率59.722% 5ポイント

学生賞典馬場馬術競技

3位 細野、ブリタニア7 最終得点率67.222% 10ポイント

8位 阿曽村、如月 最終得点率57.407% 5ポイント

11位 船田、ココドロ 最終得点率49.691% 3ポイント

複合馬術競技 馬場馬術

1位 細野、バートエルJRA 最終得点率72.07% 減点27.9 

3位 中島、稲叶 最終得点率67.60% 減点32.4

複合馬術競技 障害飛越

馬場1位 細野、バートエルJRA タイム74.86 タイム減点0.4 障害減点0 総減点0.4 

馬場3位 中島、稲叶 タイム70.57 タイム減点0 障害減点0 総減点0

複合馬術競技(最終結果)

優勝 細野、バートエルJRA 15ポイント

準優勝 中島、稲叶 12ポイント

新人障害馬術競技

3位 阿曽村、イリス タイム55.80 タイム減点0 障害減点0 総減点0 8ポイント

9位 中田、稲絹 タイム54.99 タイム減点0 障害減点24 総減点24 2ポイント

中障害馬術競技

優勝 中島、稲叶 タイム62.63 タイム減点0 障害減点0 総減点0

JO タイム38.03 タイム減点0 障害減点0 総減点0 15ポイント

4位 中山、ジョルジオ・アルマーニ タイム63.13 タイム減点0 障害減点8 総減点8 9ポイント

コメント

細野光(スポ3=東京・桐朋)

――団体総合で2位という結果を振り返っていかがですか

 早大は出場選手が少ない競技も多かったので、2位という結果は選手一人一人がベストを尽くした結果なのかなと思います。

――個人の成績について伺います。まず学典馬場を振り返っていかがですか。

 馬(ブリタニア7)のポテンシャルはあるのですが、乗り方や気性の面で難しいところがありました。ベストな演技ではありませんでしたが、シーズンを追うにつれどんどん調子は上がっていくと思います。3位という結果は悔しいですが、収穫はあったと思います。

――連覇となった複合馬術についてはいかがですか

 乗っている馬(バートエルJRA)は非常にポテンシャルが高いので、持っている力を出してあげれば勝てるという自信がありました。結果が出てほっとしています。

――最後に関東学生競技大会への意気込みを教えてください

 楽典馬場については、馬の調子もこれから上がっていくと思うのでリベンジをしたいと思います。複合馬術についても優勝が狙える馬に乗っているので、もっと馬と折り合いをつけていきたいです。

中島妃香留副主将(スポ3=茨城・水戸葵陵)

――団体総合で2位という結果を振り返っていかがですか

それぞれの競技に出られる人数が決められているのですが、団体はそれに満たない数で出場することが多かったです。そんな中でもこうやって一人一人が少しずつ点数を稼いで、総合2位という結果は本当に嬉しいですね。悔しいということもなく満足しています。

――それでは個人の種目の結果について伺います。まず複合馬術の2位についてはいかがですか

複合馬術は馬場馬術と障害馬術の合計減点で競うものなのですが、私が今回コンビを組んだ稲叶は障害専門の馬で、馬場馬術に初めてチャレンジしました。正直全然期待していなかったのですが、ぶっつけ本番でも点数が取れて、障害で一つ順位が上がって2位になることができました。優勝はうちの(細野)光なので(笑)。彼が乗っている馬は抜群で、こちらとしても結果には満足です。

――中障害では連覇を果たしましたが、振り返っていかがですか

今回は複合馬術と中障害に同じ馬(稲叶)で出場しました。その子は私の今の1番の愛馬なのですが体力がなくて、最初の複合競技でもう結構疲れていました。それでも障害競技は私の得意分野でもあるので、楽しんで走行することができました。結果もついてきたので、本当に良かったなと思います。

――ジャンプオフまでもつれたと思いますが、振り返っていかがですか

ジャンプオフは一騎打ちで、相手選手も馬も能力の高いコンビでした。でも、あまり相手のことにはとらわれずに、私と稲叶のベストなパフォーマンスをできるように心がけて、思い切って走れたのでよかったです。

――優秀選手に選出されましたが、それについてはいかがですか

今早稲田は私と細野の二人がメインで団体に出場しています。得意競技は違うのですが、お互いライバルのような意識でやっていて。今回、細野が得意な馬場でちょっとうまくいかなかったから、たまたま私がなったというだけで、おまけみたいな感じです(笑)。

――最後に次の関東学生競技大会に向けて意気込みをお願いします。

今のところ、3種目でそれぞれ違う馬と競技に臨む予定です。今回乗った稲叶とは障害馬術だけに専念して、馬場馬術、総合馬術、それぞれまた別の馬とコンビを組みます。3頭とも調整をして仲を深めていくのがちょっと難しいところ。ただ、もう大学馬術も3年目になって、少しずつ要領もつかめてきているので、きちんと計画的に調整して、関東に合わせられるように頑張っていきたいと思っています。