成績は振るわず、次戦に期待

馬術

 6月24日、25日に関東学生賞典障害飛越競技大会、関東学生馬場馬術競技大会が開催された。この大会は秋に兵庫県で行われる全日本学生大会(インカレ)への出場をかけた重要な大会である。早大馬術部は障害飛越競技(障害)で7位、馬場馬術競技で(馬場)は 6位という結果となった。

 初日に行われた障害には早大からは4人が出場した。この競技では各大学の上位3人の総減点で大学の順位が決まる。一走目、山田雪乃(文3=群馬・渋川女)とペルペチュエルは反抗で失権となってしまい、山下大輝(スポ1=宮城・東北)と稲帥は減点12、石山晴茄(スポ2=茨城・つくば秀英)とゾビオンは減点4で帰ってきた。「一走目は本当に馬に助けられた部分ばかり」(石山)。しかし、山田瑞月(創理4=栃木・立教英国学院)が落馬となってしまった。切り替えたい二走目だったが、山田雪は落馬、ほか3人は帰ってきたものの、減点がついてしまった。最終的に早大は総減点552の7位で大会を終えた。

障害を越える石山とゾビオン

 2日目に行われた馬場には3人の選手が出場した。まず始めに演技をしたのはきのうの障害にも出場した石山。出場経験の少ない稲薫とペアという不安要素もあったが、最終得点率60.221の10位と早大勢で最も高い得点率を出す。続く下愛理彩(社2=東京・早実)とエーデル・シュタインは最終得点率53.944の28位となった。最後に登場したのは主将の三川莉奈(基理4=東京・東農大一)とカプチーノA。「いつもは馬が前に行ってくれないので、そこに集中しました」(三川)しかし、別のところでミスが出てしまい、最終得点率は59.138の14位で、団体順位は得点率合計173.303の6位という結果だった。

 

演技を披露する三川とカプチーノA.

 チーム一丸となって戦った2日間だったが、ミスが出るなど思ったようにいかない部分もあった。しかし、「二走行目は自信がなくて、落としはしてしまったんですけど、内容自体はよかったので、修正できたところが次に繋がる走行が出来たかなと思います」と石山が語るように各々収穫もあったようだ。来週には関東学生賞典総合馬術競技大会(総合)も控えている。今回の結果を踏まえて、よりよい成績が出ることを期待したい。

(記事 佐藤詩織、写真 佐藤詩織、吉田安祐香)

結果

関東学生賞典障害飛越競技 団体成績

優勝 明大

2位 日大

7位  早大

関東学生賞典障害飛越競技 個人成績

12位 石山晴茄、ゾビオン

26位 山下大輝、稲帥

関東学生賞典馬場馬術競技 団体成績

優勝 日大

2位 明大

6位 早大

関東学生賞典馬場馬術競技 個人成績

10位 石山晴茄、稲薫

14位 三川莉奈、カプチーノA

28位 下愛理彩、エーデル・シュタイン

コメント

三川莉奈主将(基理4=東京・東農大一)

――馬場を振り返っていかがでしたか

久しぶりの試合で、いつもは馬が前に行ってくれないので、そこに集中していたのですが、今日は前に出てくれました。でも、また別のところでミスがあったので、なんとも言えないところですね

――怪我をされたと聞きましたが

怪我は治って、練習もできています

――チーム全体の成績を見て、主将としてはいかがですか

きのうの障害は会場にいられなかったのですが、ミスがあったようで、ことしはチームで一丸となって頑張っていたので悔しいです。次に巻き返せればいいなと思います

――来週の総合に向けて一言お願いします

総合は怪我をしやすい競技で、乗るのはベテランの馬なのですが、怪我なく安全にそれぞれが納得できる結果になれば、団体としてもいい結果になると思うので、少しでも上にいけたらいいです

石山晴茄(スポ2=茨城・つくば秀英)

――障害を振り返っていかがでしたか

一走行目が本当に馬に助けられた部分ばかりで、二走行目は自信がなくて、落としはしてしまったんですけど、内容自体はよかったので、修正できたところが次に繋がる走行が出来たかなと思います

――馬場はいかがでしたか

怪我のせいで全然練習ができていなくて、稲薫とは3月に試合に出てから2回目の試合だったので、間が空いた割には帰ってこれてよかったと思います

――総合の準備はどうでしょうか

馬の調子が良くなくて、しっかり練習ができていなかったり、梅雨に入って馬場の状態が悪くなってメニューが変わったりと準備の面では苦しい部分もありますが、馬のいい部分を引き出せるように頑張りたいと思います

――クロスカントリーはどのような練習をしているのでしょうか

実際に近いクロスカントリーの練習はできないのですが、長い距離を早いスピードで走れるように走り込みをするのと、普通の障害とは違う派手な障害を置いて練習したりしています

――最後に意気込みをお願いします

今、2つの試合が終わったのであと1つ、最高の馬に乗せていただいているので、馬に見合った順位を出せるように1週間頑張っていきたいと思います

下愛理彩(社2=東京・早実)

――馬の調子はいかがでしたか

待機馬場ではとても馬の調子が良かったのですが、いざ本馬場に入ったら馬が動かなくなってしまいました。私も緊張していたのですが、それで自分の感覚も悪くなってしまって、馬とのリズムが合わなくなって、あまり上手くいきませんでした。

――試合を振り返っていかがですか

待機馬場でよかったのもあって、とても悔しい気持ちでいっぱいです。

――次戦への意気込みをお願いします

7月に全日本ジュニアという大会があるので、それに向けて修正していきたいです。駆け足が大きな課題で、走られてしまったり、勝手なことをされることが多いので、そういった部分や、メンタル面なども調整して臨みたいです。