11月26日、27日に第54回関東学生馬術女子競技会が行われた。今大会は新体制が始動してから挑む初めての大会だ。競技経験の浅い選手や新しいコンビで試合に臨む選手の出場もあり、課題の見つかった結果となった。
1日目に行われた馬場馬術競技には3人の選手が出場した。始めに登場した菊池有希子(国教3=東京・豊島岡女子)・稲俊組は得点率53.505で35位。次の伊藤有紀(国教2=東京女学館)・稲麟組は得点率54.597で30位。最後に登場した福田かおり(スポ2=神奈川・公文国際学園)・稲武組は得点率57.010で22位という結果であった。これが早大馬術部の最高順位となり、表彰台には程遠い結果となってしまった。
演技をする福田と稲武
2日目に行われた障害馬術競技には石山晴茄(スポ1=茨城・つくば秀英)とゾビオンが出場した。今回の大会が石山とゾビオンにとって初めての試合だ。試合結果は石山が「最悪中の最悪」と語るように思った通りのものではなかった。序盤は順調に障害を跳んでいったが、中盤でバーを落としてしまう。その後立て直したかのように思われたが、最終障害でも失敗してしまい、減点8、タイム69.60秒でジャンプオフを逃した。
障害を飛び越える石山・ゾビオン組
成績は振るわなかったが、「準備不足の部分もあった」(石山)というように各選手の中で課題が見つかった大会であったに違いない。ここで見つかった課題を克服し、馬術部が強くなっていくことを期待したい。
(記事 佐藤詩織、写真 佐藤詩織、吉田安祐香)
コメント
石山晴茄(スポ1=茨城・つくば秀英)
――新体制になって最初の大会でしたが
そうですね。コーチがなかなか来られる時間が少なくなってしまったので、準備的には不足になってしまったところが新しくいろいろ入れ替わったことで出てきてしまった感じがします。
――今大会の位置づけは
今担当を新しくしてゾビオンとコンビを組んだのですが、一番最初の試合ということで出場しました。
――ゾビオンとの相性は
そうですね。まだ全然ゾビオンのことを全然分かっていないと思うのでもうちょっと分かっていってあげないとうまく乗っていけないのかなと感じます。
――ゾビオンに乗ることになった経緯は
今まで私が障害馬として担当していたのがタニノマティーニという馬で担当させていただいていましたが、タニノマティーニが新たにくるスポーツ推薦生が担当することが決まったので、工藤先輩がご卒業なさって私がゾビオンを引き継ぐという形で担当させていただくことになりました。
――今日の走行を振り返って
今日の走行は最悪中の最悪でしたね。準備不足とさっきも言ってしまいましたが、もっと何かできることがあったなと強く思ってしまうような走行でした。
――これからはゾビオンとコンビを組んでやっていくということですか
これから来年の全日本学生へ向けてゾビオンと頑張っていこうと思っています。
――全日本に向けて
全日本に向けてはしっかりと他の担当馬にも手伝ってもらって自分のスキルを上げて頑張っていきたいと思います。