障害、馬場共に団体で表彰台入り!

馬術

 全日本学生大会(インカレ)の出場権を懸けた関東学生賞典馬場馬術競技大会(障害)、関東学生賞典障害飛越競技大会(馬場)がそれぞれ開催された。障害では2名が個人入賞するなど安定感を見せ団体2位。苦手としてきた馬場も3位で、実に4年ぶりとなる表彰台入りを果たし、両種目の全国行きを決めた。

 各大学上位3名の総減点の少なさで団体の順位を決する障害。1走目では、工藤千明(人3=東京・三鷹)が減点12と沈むも、大澤佳純主将(教4=神奈川・桐蔭学園)と佐々紫苑(スポ2=神奈川・日女大付)は落下なしでまとめる。2走目も大きなミスなく走り切ったその2名が決勝へと駒を進めた。決勝では難コースに他選手が苦しむ中、佐々と大澤主将は1落下に抑え、それぞれ2位と4位に入賞。個人優勝を狙っていた佐々は「もったいなかった」と悔しさをのぞかせたものの、総じて安定した強さを見せつけた早大は団体2位に輝いた。

息の合った走行を見せた佐々と天童

 馬場を苦手とする早大馬術部はここ数年、馬場の表彰台を逃し続けてきた。しかしそんな時代ももう終わりだ。ことしこそ上位を狙いたい早大は大澤主将、佐々、そして3月の東京六大学大会の馬場の優勝者である後藤寛佳(政経4=東京・早実)の実力者3名がエントリー。後藤が4位入賞を果たすと共に、団体3位の成績を収め見事に全国への切符をつかみ取った。

早大の選手の中で最高位となった後藤とカプチーノA

 得意の障害のみならず、苦手意識のある馬場でも団体で表彰台入りを果たした早大。馬場は、昨年の同大会から3つも順位を上げた。確かに成長を続ける早大馬術部がそこにはある。あすからの馬場、障害、クロスカントリー競技の3種目で競われる関東学生賞典総合競技大会にも期待が持てそうだ。

(記事 稲満美也、写真 吉村早莉、稲満美也)

結果

▽関東学生賞典障害飛越競技大会 団体結果

優勝 明大

2位 早大

3位 中大

▽関東学生賞典障害飛越競技大会 個人結果

2位 佐々・天童

4位 大澤・稲嵐

▽関東学生賞典馬場馬術競技大会 団体結果

優勝 日大

2位 明大

3位 早大

▽関東学生賞典馬場馬術競技大会 個人結果

4位 後藤・カプチーノA

15位 佐々・稲隆

20位 大澤・稲武

コメント

佐々紫苑(スポ2=神奈川・日大女付)

――障害と馬場の個人結果についていかがですか

障害は優勝を狙っていた中で、決勝で完全に自分のミスで1つ落としてしまったので、もったいなかったな、勝てた試合だなと思います。でも次に生かせる反省点もよく見えたので、次頑張ろうという気持ちです。馬場はきのう出ることが決まって。びっくりしたんですけど、(馬の)調整をしていただいて、馬もできないなりに頑張ってくれました。(インカレの)団体枠が取れたので、良かったなと思います。

――さきほどおっしゃっていた、次に生かせる反省点とは具体的には何でしょうか

馬が良い状態になった時に、馬をコントロールし切れないことが合間合間に出てきてしまうので、馬の良い状態に人間も付いていけるようにしたいと思います。

――馬場では久しぶりに団体で表彰台入りしましたが

3位っていうのをさっき知って、びっくりしました。頑張ったなと思いました。最初から出場が決まっていた先輩方もすごく良くて、私は乗る予定だった馬がケガしてしまって出られないことになってたんですが、きのう急遽総合に出る予定の稲龍号でやってみるかとなって。それで練習したら良い感じになって。(団体で)3位になったのは、びっくりしたんですけどすごく良かったです。

――あすからは関東学生賞典総合競技大会(総合)ですが、そこにつながる部分はありましたか

あすも馬場なので、馬が前日に実際に演技できたことで落ち着いてくれたらいいなと思います。それもきょう(稲龍号で)出た狙いでもあったので。落ち着いてやれたらいいなと思います。

――最後に総合に向けて意気込みをお願いします。

そんなに肩肘張っていくつもりはないんですけど、優勝を狙って、落ち着いて一つ一つ丁寧にやって結果が付いてくるように頑張ります。