前期最後となる大舞台がついに幕を開けた。全日本学生大会(全日本)への出場権をかけ障害飛越競技大会(障害)に4名、馬場馬術競技大会(馬場)には3名の選手が出場。障害では団体3位に輝いたが、苦手としている馬場では伸び悩み6位入賞という結果となった
エントリーしている上位3名の結果で順位を決める方式である今大会。第1走目では佐々紫苑(スポ1=神奈川・日女大付)が減点24と沈むも、大澤佳純(教3=神奈川・桐蔭学園)と畠山聖(スポ4=茨城・常総学院)は減点0、五十嵐裕哉主将(創理4=新潟南)も減点4と早大陣は素晴らしい滑り出しを見せる。こうして2位の日大に8点差をつけ、堂々のトップについた。このまま1位を守り切りたい早大は第2走目に挑むが、畠山がまさかの落馬で失権に。プレッシャーがかかる中、続く佐々が稲帥と息の合った走行で障害物の落下を1回と抑え、五十嵐も完璧な走りでゴールした。しかし大澤が1反抗および障害物の落下に加えタイム減点を重ねてしまう。こうして第1走目から順位を下げ悔しい3位となった。
初めてコンビを組む佐々と稲帥
2日目に臨んだのは課題としている馬場。「良くはなかった」と五十嵐は語るものの8位ときょねんより大きく順位を上げる。畠山は20位、後藤寛佳(政経3=東京・早実)は35位と沈んだ。やはり思うように振るわない。これにより全日本には2頭しか進めず6位入賞とはいえ残念な結果となった。今後の大会に向け個々のレベルアップに注目したい。
馬場では課題が残る畠山とリアルヴィジョン
2つの大会できょねんよりも好成績を収めることができた早大。秋に向けてさらなる期待がかかる。全日本まではまだまだ時間も残されているが油断せず着実に力を蓄えていって欲しい。
(記事、写真 藤巻晴帆)
コメント
五十嵐裕哉主将(創理4=新潟南)
――障害飛越競技を振り返っていかがでしたか
1度目はいい感じに減点も少なく予定通りといいますか、プレッシャーがかかる中、各個人いつも通りの走行で、そこでトップに立てたのは良かったです。2走行目、畠山はしょうがないんですけど、そのプレッシャーの中で大澤がミスをしてしまって、個人の気持ちの弱さというかそういうものが出てしまったと思います。本当にあそこまで来たというのが最近なかったのでそこはすごい良かったと思います。技術的な部分ではそんなに負けていなかったと思うので全日本学生大会ではもう少し前向きに、後ろ向きに行って不安な気持ちで臨まないように前向きに前向きに競技に取り組んでいければ全日本学生も勝負できるなと自信ができたので障害はまた頑張っていきたいと思います。
――3位という結果については
悔しいしかないんですけど、やはり1走目トップに立って減点8差ということで余裕もあってそこで勝ちきれなかったというのはやっぱり各個人反省して、この悔しい気持ちは後輩たちが晴らしてくれると思うので来年頑張ってほしいです。
――馬場馬術競技を振り返っていかがでしたか
個人としては良くはなかったんですけど結果的には意外に点数がついたので結果オーライかなという感じでした。団体ではやはりもう少しだったので全日本学生も2頭しかいけないのでもう少し調整だったりそういうところを馬場は頑張っていかないといけないなと再確認しました。