次へとつながる第一歩

馬術

 寒空のもとで行われた今大会。ワセダからは唯一長谷部悦郎主将(法3=埼玉・城西大学付属川越)がクラスD(ノービス)に出場した。初めて総合馬術に出場するということで経験を積むことを第一に考えていたという長谷部主将。野外騎乗では良いタイムを残したものの、障害飛越で失権してしまうなど、課題が見つかる結果となった。

障害を飛び越える長谷部主将と稲玄

 1日目の馬場馬術で出場22選手中20位と出遅れながら迎えた2日目。障害飛越ではスタートしてまもなく2つ目の障害でつまずいてしまう。一時は状態を建て直したかに思われたが、勢いが出だした直後に8つ目の障害で2度目の不従順。悔しい失権となってしまった。このような結果となってしまった原因を長谷部主将は「人が踏切を外してしまったというのが大きい」と分析し、反省した。しかし、野外騎乗では本来の力を発揮する。それまでの鬱憤を晴らすかのような疾走をみせ、野外騎乗の結果だけを見れば全体3位という素晴らしい成績であった。良い面も悪い面も表れた今大会。この経験は必ずや今後の戦いにおいて、活かされていくであろう。

野外騎乗で好タイムを記録した長谷部主将と稲玄

 今季、長谷部主将はチームを引っ張っていくという重責を担うこととなった。「大学から始めた人も経験者もみんなが技術を向上させていけるような環境づくりや意識づくりをしていければ」という意気込みは、大学から競技を始めた長谷部主将らしいものであるといえる。学生大会の開幕も次第に近づいてきた。チームが一体となって戦うワセダの活躍に期待したい。

(記事、写真 井上雄太)

コメント

試合後の長谷部主将と稲玄

長谷部悦郎主将(法3=埼玉・城西大学付属川越)

――今大会を振り返ってみて

今回初めて総合馬術に出場して、とりあえず経験が積めればいいかなと思っていたんですけど、野外のほうは良かったんですけど、スタジアムのほうでは失権してしまって、また課題が見つかったので、それを克服して、一つクラスは上がるんですけど3月にも同じ大会があるので、そこで学生戦につながるような成功が出来ればいいかなと思います。

――障害飛越が上手くいかなかった原因は

人が踏切を外してしまったというのがまず大きな原因で、踏切を外してもあのくらいの高さなら馬は飛んでくれるので、最後に人がもっと押していってあげないといけなかったというのと、あとはペースがつまってしまったというのが悪かったのかなと考えています。

――今季主将に就任されましたが、その意気込みは

久しぶりに大学から馬術を始めた主将だと思うので、ワセダはなかなか推薦で選手を集めることができないので、もともと乗れる人も何人かは入ってきてくれるんですけど、大学から始めた人も経験者もみんなが技術を向上させていけるような環境づくりや意識づくりをしていければいいかなと考えています。