全日本学生選手権クリテリウム 5月25日 大井埠頭
雨上がりの路面状態となった5月25日、東京・大井埠頭で第27回全日本学生選手権クリテリウム大会が行われ、男子からは山里 一心(スポ3=東京学芸大附)、鈴木紳之助(スポ3=東京・佼成学園)、児玉誠虎(スポ2=兵庫・六甲アイランド)の3名、女子からは大蔵こころ(スポ4=愛媛・松山学院)が出場した。

レースを走る児玉
レースは男子から始まる。男子の部では1周6.5キロのコースを6周し、周回ごとに設定されたポイントの合計点を競う。レース展開として、「児玉でポイントを取りにいき、山里と鈴木でサポートをする予定だった」とコメントしていた通り、途中児玉が果敢(かかん)に前に出る場面も見られたが、日大や中大に集団をコントロールされ、なかなか思うような流れを作ることが出来ない。最終順位では児玉が9位、鈴木が64位、山里が71位という結果に終わった。

集団を引っ張る大蔵
続いて行われた女子の部。男子の部とはルールが異なり、1周6.5キロのコースを4周しゴール時の順位が最終順位となる。レースは中々動かず、互いに牽制する状態の中進んだが、「積極的に動くことが目標だった」という言葉通り、2、3周目には大蔵が集団を一番前で引っ張る場面も見られた。迎えたゴールスプリント、大蔵も懸命のスプリントを見せたものの僅差で競り負け、4位に終わり惜しくも表彰台に上がることは出来なかった。レース後大蔵は、「自分でレースを動かせる脚が足りなかった」と課題を口にした。
昨年、女子では史上初の全日本学生対抗選手権(インカレ)でトラック総合優勝を果たすなど、大きな飛躍を見せた早大自転車部。今大会は男子、女子ともに表彰台に上がることは出来なかったが、大仲凜功主将(スポ4=愛媛・松山学院)や岡本美咲(スポ2=京都・北桑田)ら主力を欠く中、確実にレースを走り切った。全日本学生選手権オムニアム、そして8月に控えるインカレでの快走に向けて、選手たちはさらなる成長を誓う。
(記事 木山侑星、写真 木山侑星、植村皓大)
※掲載が遅れてしまい、申し訳ございません
試合後コメント
山里 一心(スポ3=東京学芸大附)、鈴木紳之助(スポ3=東京・佼成学園)、児玉誠虎(スポ2=兵庫・六甲アイランド)
――今大会の位置付けと目標を教えてください
山里、鈴木、児玉 6月に全日本学生選手権オムニアム大会や9月にはインカレがある中、今大会は学生選手権大会の最初のレースでした。また、自分のこれまでの取り組みを確認したり、周りを観察することでこれからの大きなレースに生かそう考えていたレースでした。
――コンディションはいかがでしたか
山里 自分は良い方でした。
鈴木 1週間前に風邪をひいたため、良くないと思っていましたが、想定よりは良かったです。
児玉 普通よりは少し良い状態で臨めました。
――レースを振り返っていかがですか
山里、鈴木、児玉 今日は児玉でポイントを取りに行くことを考えていて、山里と鈴木でサポートをしていく感じでした。人数が少なく、数的不利ということもあり自分たちの思っていた展開にすることはできなかったです。
大蔵こころ(スポ4=愛媛・松山学院)
――今大会の位置付けと目標を教えてください
今大会は全日本学生選手権で、学生の中では大きいレースでしたが、自分自身はコンディションがあまり良くなかったので、出し切ることを目標に全力で走りました。今日は積極的に動くという目標を掲げていたので、できるだけ集団を引っ張り、時にはアタックを仕掛けたことで、自分からレースを動かせる展開になりました。
――課題や収穫はありましたか
今大会の課題として見えたのはハイペースでの巡航からアタックをかけて、レースを動かすところの脚が足りていなかったところです。1回ペースを上げると疲れてしまい、最後は強い選手の後ろについた状態でスプリントとなってしまったので、もっと自分から前で動いた上で、最後にスプリントできる力をつけたいです。
――今後の大会への意気込みをお願いします
6月の頭にある全日本学生選手権オムニアム大会では、海外の選手や日本代表の選手とも走ることができます。また自分にとっては最後のオムニアム種目となるので、悔いなく終わりたいと思っているので、そこで全力を出し切ることが目標です。