最終回には、早大自転車部4年生から佐藤威吹主将(スポ4=岩手・紫波総合)、小野豪太(スポ4=岐阜・鶯谷)、細田悠太(スポ4=鹿児島・南大隅)の3選手が登場。早大自転車部で苦楽を共にしてきた3選手に、早大での4年間の振り返りや最後のインカレにかける思いまでを熱く語っていただきました!
※この取材は8月23日に行われたものです。
(後輩が)話しやすい雰囲気づくりというのは心掛けている
1キロタイムトライアルに臨む小野
――初めにお互いの紹介をお願いします
小野 まず佐藤威吹主将です。専門種目はトラックの短距離をやっている選手で、すごくストイックな選手です。それで実力ともに早稲田の中でも指折りというところもありまして、部を引っ張っていく心強い、部の精神的支柱とも言える立場ですね。後は細田選手。彼は4年生の中でも一番自由闊達な雰囲気がありまして、部員を和ませるというか良い雰囲気をつくっていくムードメーカーとしての一面が強くあります。
細田 小野選手は岐阜県鶯谷高校出身、現在早稲田大学スポーツ科学部4年の種目は短距離種目で、趣味はキャンプとスキーです。よく言う言葉は「~~やをね」。
一同 (笑)
細田 岐阜弁というか信州弁をよく使います。
小野 岐阜弁です。
細田 次の佐藤主将は部員一の嫌われ者で(笑)。
佐藤 どこがだよ(笑)。
細田 というのは冗談で、岩手県立柴波総合高等学校出身、現在早稲田大学スポーツ科学部4年の佐藤威吹選手は、ケイリンで高校生の時は日本記録保持者で、趣味はバイクいじりなど乗り物全般です。よく言うのは岩手弁?いやでも岩手弁そんな使わないな。特にいじりがいのない選手です。
佐藤 冒頭からいじってきてるけど(笑)。
細田 次主将お願いします。
佐藤 まず小野選手から。小野豪太選手は短距離種目で、僕も短距離で1年生から一緒に練習とかしていて、今主務をやっていただいていて僕キャプテンとしているんですけど、多分主務が一番忙しくてお金の管理とかやっていて、すごい支えてもらっているという感じです。細田は今見たとおりにムードメーカー的な感じで、自転車って意外とピリピリした雰囲気になっちゃうんですよね、僕らの代は仲良く自転車部をまとめていきたいというのが根本にあって、それを一番やってくれているというところで、他に主務がやりきれなかった競スポとかの申請とかも細田がやってくれていて、かなり支えられています。2人がすごい頑張ってくれているという感じで、良い雰囲気の2人と同期という感じです。
――普段から交流はありますか
佐藤 同じ寮に住んでいるので基本的にはありますね。結構遊びに行ったりもします。
――どこに遊びに行かれますか
小野 3人で行くのは釣りだったりするかな。
細田 釣り行ったね。買い物はそんなあれだよね。
佐藤 バラバラっちゃバラバラかもね。何ですかね、何して遊んでるかな。
小野 機会もねあれだし。
佐藤 そうですね。(僕と小野は)短距離だったので休みが合うんですけど、細田は長距離だったので練習メニューがバラバラになっちゃったりするんですよ。だから僕と小野で遊びに行って、次今度細田と遊びに行って、小野と細田で遊びに行ってみたいな、僕は僕で遊びに行っちゃったりもするので、本当にバラバラです。
細田 3人で一緒に行ったのは少ないね多分。
佐藤 まあそれはインカレ後ですね。インカレ後に行きたいなと思います。
細田 宿とかは多いね。
小野 宿とか合宿はずっと同じ部屋だね。
――オフの日にされることはありますか
細田 小野選手は昨日もキャンプ行ってましたね。
小野 そうですね。アウトドアが好きなので、キャンプ行ったり釣り行ったりスキー行ったりみたいなことが僕は多いです。
細田 俺の趣味逆に紹介して。
佐藤 変わってるものが好きなのかな、趣味かあ。
細田 趣味ないよな。
小野 フィギュア収集じゃない?
細田 もうそれもやってないな。強いて言うなら読書。
佐藤 しません全く(笑)。
――佐藤選手はいかがですか
佐藤 僕はあまり1人で行動できないですからね、どっちかと一緒に遊びに行くみたいなのが多いので、1人でするとしたらバイクの洗車くらいですかね。やっぱり乗り物好きなので。
小野 確かにバイクはよく洗ってますね。
――後輩との仲はいかがですか
佐藤 仲良いですよ。
細田 と思ってるだけみたいな。
小野 僕と細田はねすごく仲良くて、威吹さんはどうなの。
佐藤 そうだな、仲良いですけどね…。ただこれには理由があってですね、僕はバイクを持っているんですけど原付なんですよ。彼らは車を持っているんですよねどっちも。だから遊びに誘っても後輩を乗せれないというところがあります。なので、毎回どっちかの車に乗って一緒に遊びに行くみたいな感じです。でも仲は良いですけどね、合宿の宿とかも後輩と一緒になったりするので。いいですよ。
――積極的にグイグイくる後輩はいますか
細田 みんなグイグイくるというか…。
佐藤 先輩後輩みたいな関係じゃないです。
小野 すごくね和気あいあいとした良い意味でね。
細田 そんな厳しい雰囲気を出してるわけじゃなくて。
小野 話しやすい雰囲気づくりというのは心掛けているところではあって。こう自由闊達な風土を僕らは重きを置いています。
――最高学年としてチームをまとめていく上での難しさや意識していることはありますか
小野 メリハリとか?
細田 やっぱあれじゃない?雰囲気づくりというか厳しい雰囲気よりはみんなが意見を出しやすい雰囲気をつくることかな。
佐藤 そうですね。雰囲気良くて和気あいあいとするのは良いんですけど、上下関係が全くなくなっちゃうと部室が汚くなったり、物の整理ができなくなっちゃうので、そこら辺は先輩後輩で分かれて後輩は片付けをしっかりやってねとかそういうことです。部室の管理とか積み込みの整理というのはしっかりやろうというのは気を付けてますね。
いろんな世界を知れた
質問の答えを考える細田
――今シーズンここまでを振り返ってください
細田 今シーズンはやっぱり就職活動とかがあってあまり練習できていない、昨シーズンに比べてはというところは全員あるんじゃないかな。
小野 僕らもいろんな就職関係のこととかあったりして全体の練習量のボリュームは減っちゃうので、そこはネックかなと思っていました。
佐藤 そうですね。就職活動があったというのは大きかったので、そういったところで去年のシーズンよりは練習量は減っているんですけど、合宿は8月に入ってから2回くらいできていて、ちゃんとできているのかなと思うのでそこは良いのかなという感じです。
――自分自身が足りないと感じているところは
細田 僕は元々長距離、ロードとか長い距離をやっていて、去年から中距離今年から短距離とどんどん距離を短くしていっている中で、長距離では使わない短距離種目に必要なスピード、最大速度であったりというところは課題かなと思って、短距離っぽい練習をするというのはやったことがなかったので、それを意識した練習というのは課題であったり意識した点かなと思います。
小野 僕は専門でやっている種目が1キロということもあって、スタート区間の伸びというところは意識して練習しているんですけど、そのスタートの伸びみたいなところをもっと伸ばしたいなと自分の中では思っていて、そういう練習をこれからインカレに向けてもしていけるといいなと思います。
佐藤 タンデムという2人乗りの自転車に今年から乗っているので、僕は前のパイロットで1人の自転車と比べて全然漕ぎ方というか感覚が違うので、そこのハンドリングというのはまだまだ課題が多いのでそこのところと、速い速度からのもう一段階加速する伸びみたいなのがないので、そこが課題かなと思います。
――早大自転車部自体で足りていないなと感じているところはありますか
小野 なんだろうね。でも中長(距離は)今いい感じできていて、早稲田記録も団抜きでつくれるんじゃないかというところもまできてすごくいい感じではきているので、後一個言うとするならば短距離の強化じゃないですかね必要になってくるのは。中長距離というのは今、層が厚くて、インカレでも良い順位を取れるんじゃないかなというところにいるので。
佐藤 そうですね。後は練習環境に西武園というバンクがあるんですけど、コロナが収まるまでは使えないのでどこで練習するかっていうのは、短距離のバンク練習というのをどこに持っていくかというのは予算の関係もありますし合宿の組み方とかというところは調整が結構難しいので、そこ次第ですかね。
細田 練習環境もですし、そもそも早稲田大学の自転車部は他大学さんに比べて人数が少ないので、その中で数で点数を稼ぐということができなくて個人個人が点数を稼いでいかないといけないという点においては、人数が少ない分一人一人がもっと集中して、専門的な種目にフォーカスを当ててやっていった方がいいかなとは思います。
――早大での4年間でどういった経験ができたなと思いますか
小野 僕は今まで中学高校通じて、部活に所属して活動するというのを全くしてこなくて、こういうふうに(早稲田で)同期にも恵まれまして、色々諸先輩方のご指導賜って自分自身を見つめ直す機会もありましたし、みんなで一つの目標を達成する、チームとして利益を追求していくみたいな組織に所属するというのが自分の中ですごく新鮮で、4年間学ぶこともありましたし、組織に所属するという大きい経験ができたんじゃないかなと思います。
細田 そんなまともなこと言えない気がするなあ…。僕たちは1年生の時はいわゆる普通の大学生活で、2年生くらいからコロナウイルスが流行って、オンラインになったり部員がなかなか集まれずに大学生ぽくなくなっちゃったというか、自分の家からリモートでいろいろやったというのがあったので、僕たちの代は環境が目まぐるしく変わった代なのかなと。引っ越しを3回したり、コロナでみんな解散したり、でも普通の生活も送れていたりと1個下の代はコロナで入学式もないという状況だったので、僕たちはギリギリ入学式とかもやれていたけどコロナでなくなったやつもあればみたいな、いろいろ経験できた代なので、この4年間は濃かったなという大学生活でした。
佐藤 僕は高校の時から自転車をやっていたんですけど、高校はきっちりやる感じで上下関係も結構あって、でも大学だと4年生までいるので人数が多くて、後、色んな県から(人が)集まるので、考え方が違かったりとか練習の仕方が独特だったりとか試合前の雰囲気が違かったりして、そこら辺は良い意味で和気あいあいとしていたというか、レース前全然ピリつかない人もいればピリつく人もいますし、気持ちの切り替えが上手い人もいればストイックになりすぎちゃう人もいるという、いろんな環境を見れたというのは大きかったです。いろんな世界を知れたというのは良かったなと思います。
細田 タイプが違うもんね3人とも。
小野 全然違いますよ。
細田 佐藤君はピリつくし、こっちの2人は逆にのほほんとしてピリつかないか。
小野 僕らはね、あんまりピリつかないよね。
――4年間で印象的だった試合はありますか
細田 僕は去年のインカレです。3位表彰台に大学で初めて乗れたレースだったので、去年のインカレのマディソンが4年生のもう卒業しましたけど去年の主将の河野さん(翔輝、令4スポ卒)と2年前からペアを組んで、おととしのインカレも一緒に出てそこでは8位とかで全然ダメで、去年そのリベンジでまた組んで3位に入れたので、印象に残ってます。
小野 去年の個人戦のタンデムで、1/4決勝で朝日大学と当たった試合だったんですけど、タイム差がすごくあって勝てないだろうという中で、5周で争われるタンデムの1対1のスプリントなんですけど、3周ちょいかける超ロングスパートをしまして、そういうトリッキーなことをしてみた試合です。
佐藤 僕は去年のインカレで、5位に入ったという初の入賞でしたし、めちゃくちゃ大雨で天気も悪かったという記憶もあって、その中で寮が3回引っ越した中の東伏見から引っ越す途中にインカレがあったので、何が何だか分からない状況でバタバタしていつもと違うところから出発して、(会場に)着いてレースしても土砂降りという感じで、帰ってきたら所沢の新しい寮に今度は引っ越さなきゃいけないみたいなすごいスケジュールだったので、大会というよりはそこの前後がすごい濃かったなと思います。
――早稲田の自転車部に来て一番成長できたなと感じるところはどういった部分ですか
細田 僕はさっきも言ったように長距離種目から短距離種目に移るみたいなチャレンジをできたこと、今までしなかったことができたので、成長したといえば新たな種目に挑戦できたチャレンジ精神を得れたかなと思います。
佐藤 僕は高校がきっちりした高校だったので、大学に来て和気あいあいとした雰囲気で試合に臨む人もいるというのを見て、少しずつですけど視野が広くなったというか、レース前にあまりピリつかなくなったというか、周りから言われたことに縛られてたんですよね今までは、それが自分なりに考えて行動できるようになったというか、大会までの調整もできるようになったというところが大きく変わりました。
小野 僕の場合は主務だったり、さっきもお話ししたみたいにこういう組織に入ってみたいなところの側面がすごく大きくて、そういう後輩だったり先輩との人間関係みたいなところを、すごく経験させてもらったなというのが自分の中ではあります。そういうところが自転車部に入って、もちろん競技を通してそういう人間的な側面もある程度は成長できたんじゃないかなと思います。
チャンピオンジャージを持って帰ってきたい
質問に答える佐藤主将(右)と小野
――今回で4年目のラストのインカレにかける思いはどういったものがありますか
細田 主将は?
佐藤 僕から?そうですね、最後なので悔いのないようにやりきるというのと、引退ということになるので、僕ら全員プロとかで(競技を)やるわけじゃなく、きっちり終わりということになるので、みんな高校からスタートしてきたこの7年間の自転車を悔いのないように走って、後は楽しく終われればいいかなと思います。最後まで雰囲気良く走りきれればと思います。
小野 僕ももちろん佐藤選手がおっしゃったように競技が最後ということで、今まで自分がやってきた1キロを最後後悔のないように出し切るということです。部全体で言えば、インカレで5位以内で入賞ということを掲げていて、(これから先の)インカレ優勝に向けてのきっかけになればいいなと思っています。
細田 僕は高校が鹿児島の高校で地元開催のインカレで、僕ももう(競技を)引退するので、引退前の最後のレースが地元開催でというのはちょっと思うものがある中で、僕たち4年生はまだ誰も優勝していないので、誰か一人でも全員でも優勝ジャージを持って帰ってこれるようなインカレに臨みたいですね。そのチャンピオンジャージを4年生が持って帰ってこれれば、それがまた来年からの部の良い雰囲気に(繋がり)、インカレは終わりであり始まりでもあると思っているので、僕たちは終わりますけど次の3年生、2年生、1年生、新入生の子たちが良いスタートを切れるようにチャンピオンジャージを持って帰ってきたいと思っています。
――今のチームの雰囲気は
細田 インカレに向けては、さっきも言った長距離種目は団抜きという大きな目標、団抜きで早稲田記録ももちろん狙えますし、優勝を狙えるかというところで、インカレにかける4年生以外も今年は(優勝)を狙えるんじゃないかという思いを自分は感じます。2人は?
小野 僕はねすごく良い雰囲気できてると思いますね。もちろんみんな全体的にすごく高い目標を掲げる中で、お互いに刺激しあって良いチームづくりはインカレに向けてできてるんじゃないかなと思います。
佐藤 短距離の団体種目のチームスプリントも一応合わせている段階で、本番どうなるか分からないですけど、きっちり合えば入賞というかもしかしたら表彰台も狙えるんじゃないかというところなので、悪くはないかなというところと、中長距離は選手がそろっているというところでトラックだけじゃなくて最終日のロードもかなり良い状態で選手は臨めるんじゃないかなと思うので、トラックだけじゃなくてロードの方のサポートや応援もしっかりやっていけたらなと思います。
――ご自身の今のコンディションはいかがですか
細田 コンディションは僕は良いとは思います。ただやっぱり、コロナとか就職活動とか、今までの練習とは違うふうな、合宿先が限られていたり、参加できる日程が限られていたりという中で、練習を積んでいくコンディションをあげていくというのは難しい面もあると思うんですけど、今のところ上手に後2週間切っている中でコンディションを上げれていて、ここからもう一段階上げれればいいなと僕は思っています。
小野 僕に関しては直前にコロナにかかってしまったということもあり直前に合宿をキャンセルしてしまったこともあって、背水の陣なのでもうやるしかないと、全力です。
佐藤 コンディションは悪くはないと思います。後、僕は細田とタンデム乗るんで、それは初めてなので話し合いとか合わせるところとかはしっかり作戦練っていくというところで、チームスプリントは僕が一走になるので、一発目から力を出せるようにしっかり調整していくというのと、ケイリンに関してはずっとやってきた競技なので、最後ということで慌てたりとかミスしないようにしっかり走れればなと思います。
――インカレで早稲田大学が勝ち抜くために必要なことは
小野 目標を達成するぞという強い精神力と言いますか、前時代的な話にはなりますけど目標への執着心みたいなところです。
佐藤 後は本番でミスが目立ったりとか、チーム種目だと交代が上手くいかなくなったりとかレース前に落車したりとか、気の緩みというわけではないんですけど、あと一歩で強い選手がいるのに実力を出せずに終わっているというのが雰囲気的にあるのかなと思うので、ケガしないようにと直前の準備、整備や自分の心の準備とかいろいろあると思うんですけど、そこをしっかりやるというのがなんだかんだできてないところなのかなと思います。
細田 一緒ですねほぼ。(レース)前の落車であったり、去年の団体種目のミスというところも、練習ではできていることが本番で急にできなくなっちゃうというのが勿体ないというところがあるので、一個一個集中して、きちんとクリアしていけたらなと思います。
――インカレでのキーマンはいますか
佐藤 キーマンかあ。
細田 えー誰だろう。
小野 キーマンねえ。
佐藤 自転車って個人種目よりは団体種目に近いんですよね。
細田 おのおのあげてみる?この人がキーマンになる、この人が早稲田に流れ持ってきたらいけるんじゃねみたいな。
佐藤 大仲君(凛功、スポ1=愛媛・松山学院)だね。1年生というのと、個人的にもタイムトライアルの種目結構強いので、インカレってオムニアムっていう4種目走る種目があるんですけど、1人でそれを戦い抜くことになるので、頑張りどころというかそこで点数を稼げると全体の良い雰囲気にもつながるのかなというのと、早稲田はおととしオムニアムでチャンピオンになっている選手がいて、そこから雰囲気が良かったり優勝のジャージを着ていると全然違うので、注目だと思います。
小野 そうですね。そういった意味では僕は山田選手(拓海、スポ3=長野・飯田風越)ですかね。やっぱり実力ともに早稲田でトップの選手ですし、これからの活躍にも僕らが卒業した後でも注目していただけるんじゃないかなというので、早稲田の中長距離を引っ張っていく核となる選手なのではと思います。
細田 僕は団体種目と考えた面においては、2年生の美甘星次郎君(スポ2=鳥取・倉吉総合産)は重要になるのではと思っていて、今の2人が言っていたのは個人種目でも実力のある山田選手だったり大仲選手であるんですけど、美甘選手は今回個人種目にエントリーしていなくて、ロード種目と団体種目のチームパシュートにエントリーしているんですけど、4人で走らないといけない種目で4人目のすごいきつい立場といういいますか、1位、2位の人よりも4番目の人というのは肉体的にも精神的にもプレッシャーというのがかかる中で、そこを乗り越えて彼が100%以上の力を出せればより良い順位を狙えるので、それがチーム全体の刺激につながるんじゃないかと僕は思っています。
――最後にインカレに向けての意気込み、目標をお願いします
小野 1キロのベスト更新です。高校から1キロをやっている中で最後になるので、悔いのないように最後自分の持てる力を出し切って、ベストを更新できるようにしたいと思います。
細田 何秒?
小野 (1分)3秒で。
細田 僕は出場するのはチームスプリントとタンデムスプリントで、両方とも初めての種目なんですけど今回は1人じゃなく団体種目とタンデムスプリントにおいても2人で行うペア種目なので、僕一人のミスをなくして、ミスをしてしまうと僕一人じゃなくて他の人にも迷惑をかけてしまうので、ミスしないなおかつ良いパフォーマンスを出して、タンデムスプリントにおいては佐藤主将と息の合ったプレーを皆様にお届けして、コーチが言うには(昔は)タンデムの早稲田と言われていたみたいなのでそこも意識しながら走って、チームスプリントにおいては自分たちの今のベスト以上のものを出して最後の引退前の地元インカレに僕は臨みたいと、それがインカレ総合5位以内にもつながるんじゃないかなと思います。
佐藤 チームスプリントは短距離の種目になるので、入賞を目指していきたいなというところと、タンデムはペア種目は僕は初めてなので最後のペア種目になるので、まずは予選を上がってダークホースとして頑張りたいなと思います。ケイリンはずっとやってきた種目なので、表彰台に上りたいので、3位入賞目指して頑張ります。
(取材、編集、写真 髙田凜太郎)
◆佐藤威吹(さとう・いぶき)(※写真中央)
岩手・柴波総合高出身。スポーツ科学部4年。自転車部には乗り物好きが多い中、佐藤選手は今二輪免許を取得しようか検討しているそうです!
◆小野豪太(おの・ごうた)(※写真左)
岐阜・鶯谷高出身。スポーツ科学部4年。ゴーカートにハマっているという小野選手。部内最速記録を持っていたものの、山田選手に抜かされてしまったことに触発され、今はマイゴーカートを買うか検討中とのことです!
◆細田悠太(ほそだ・ゆうた)
鹿児島・南大隅高出身。スポーツ科学部4年。高校時代を過ごした鹿児島の地でインカレが行われる細田選手。インカレに向けて「気張いやんせ私!」と鹿児島弁で意気込みを語っていただきました!